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腹痛の正体は……

生きていく上で、楽しいこともあれば悩ましいこともたくさん。そんな女性の悩みを、専門家に質問していくYoutubeチャンネル「GOAL IN TV」。番組を盛り上げてくれている出演者の一人、乳桃みゆさんのコラムです!「女性に戻って、結婚したい」そんな目標に向かって頑張る彼女の姿をお届けします。

ありり? お腹痛くなリそうかも……?

お腹の感覚で薄い不安がよぎったお仕事中の夜。なるべく気にしないように過ごしたら腹痛は来ず勤務も無事に終わりました。

よかったよかったと帰宅し寝て起きるとやはり「なんかお腹痛い」の感覚が。

腹痛って絶望ですよね。本気と書いてマジと読む、地球と書いてホシと読む、腹痛と書いてゼツボウと読みますよね。

腹痛ってランクや種類があるじゃないですか。胃腸炎のときのお腹の痛さっていうのは私的に今まで経験した痛みの中で1位ですね。

眠りから覚醒させるほどの痛みが走り、脂汗がワァァと湧き始め、あまりの痛みに息ができなくなります。

気絶した方がマシ、気絶させてくださいと、自分の体に爪を立てながら天に祈るほどでした。

今回の腹痛はまた違い、吐き気や嘔吐、下痢などはないけれど一定間隔でずっと痛みの波が続く痛みでした。

痛みの種類は、刺すようとも突かれるようとも締め付けられるようともとれる痛みですね。ヂュクッ!!!ズウゥゥといったような。

ある部分が最初の痛みを感じ、そこから全体へ広がるような痛み。

痛いけど歩いたり会話したりはできる。ポケモンのゲームで毒状態になってるときのような毎ターンダメージを受けている気持ちです。

その日は日曜日で病院もやっていないので翌日まで我慢していたのですが、結構痛いぞ……という感覚に変わっていったので夜間診療をしている病院へ向かいました。

近くにあってラッキーっという気持ちで診てもらったのですが、なんの症状か分からないと言われてしまいすぐさまバッドに。

もしかしたら盲腸の可能性もなきにしもあらずと告げられたので、盲腸って歩けないくらいの痛みが走るものだと思ってましたと言うと、人によります、と一言。

痛いせいで発熱していたことも分かりました。

ここには検査するものがないので明日ちゃんと診てもらってねと言われ終わりました。

「嘆き」の文字が石の質感で頭に浮かびましたが、とりあえず出してもらった薬を飲みました。

熱は下がったものの一向に腹痛治らず。

松山千春の歌う『長い夜』とは全く別の意味のこもった長い夜を越えて朝イチで違う病院に連絡し診てもらったのですがそこでも分からず。

原因も分からないし症状も治らないのが続くので頭がおかしくなりそうでした。

お医者様が診察しながら、吐いたりしてたら胃腸炎って診断できるけどそういうのないんだもんね〜と困っていました。そんな症状ない方がいいに決まってるんだから胃腸炎願わないでよ。

盲腸って可能性ありますか?と聞いてみると、盲腸はお腹の右下が痛むし、こんなふうに落ち着いて会話できる状態じゃないからなぁ〜と謎解明に至らずな状態でした。

とりあえず薬渡すから様子見だね、と告げられ、血の気が引きました。

様子見? 今回処方された薬じゃ痛いの治らないかもしれないってこと?

え〜!!て言いながら眉を精一杯八の字に曲げ、そこから更に、Ⅱの字に曲げて不安さをアピールしました。

不安だよね〜……と言っていて気持ちだけは届いたみたい。以上でした。既読スルーと同じ感覚。

去り際、もし盲腸だったら痛みの部位が変わるし痛みもかなり強くなるからそうなったら救急車呼んでも良いかもと怖アドバイスされました。

そこまで強い痛みを体験しないといけないの?病院に来たのに?悪化待ちしないといけないの?待つのは果報だけだよ。いやあああ!!!

いろんな不満を抱えつつも、原因やはっきりした対処が分からないなりに出してくれた薬を飲んでみるものの腹痛治らず。

お腹痛い時に飲んでね、と渡された頓服薬。

痛いのはずっとだよ? ここぞってところまで我慢してから飲んでみたけど特に効かず治らず。

バーローな気持ちでその日の夕方には別の病院への予約をしました。様子なんて見てらんないよ!痛いんだから!!

痛さに苦しみながら2日目の長い夜を過ごしました。痛みを紛らわせるためにちびまる子ちゃんの漫画を久しぶりに読みました。

初期のまるちゃんの単行本には巻末のほうにほのぼの劇場という読みきりエッセイ漫画があり、その中で作者自身の盲腸の体験を綴った『盲腸の朝』という作品があるんです。

その漫画では盲腸の痛みの波をフラメンコのような情熱的な痛みのあとズンドコに変わったと表していて、作者の言葉選びと言葉紡ぎのセンスに敬服。

私のお腹の痛みはそのレベルではないかもだけどこれはきっと盲腸。もし本当に盲腸だったら、さくらももこと同じ経験出来るやーんと喜びを無理やり見出しました。

病院へ行くと血液検査をすることになりました。

昨日はそういうのなかったけどよく考えたら検査とかするよな!? 

なんで昨日の病院はなかったんだよという気持ちになりフツフツと湧く憤り。

検査の結果、C反応性蛋白ってやつの値がすごく高くて、だから盲腸じゃね?と言われたんですよね。

盲腸かその隣のところが炎症起こしてるけどそれは触診じゃ分からない。その検査は別日にやります。けどおそらく盲腸だよ。って。

嫌なはずなのに嬉しかったっす。それはさくらももこと同じだからってわけじゃなくて、病名のある痛みって分かったからですごくホッとしました。

点滴を打ち、さらに薬をもらいました。これからしばらくの間毎日通院して点滴するそうです。

入院しなくて済むのすごくよかった。

その日の夜、(これを書いている今)時折痛みが走るもののだいぶマシになって、ひとまずの安心をようやく感じられるようになりました。

今思うことそれは……病院が近くにあるところに住めてることへの感謝!

そして病気や怪我というのは自分を振り返るためにあるって友達が言っていたのでそういうのも考えてみます。

みなさん、どうぞ健康に。

店長に連絡してお休みしてたのですが、店長経由で事情を知ったお店の人達からラインがきてて、早く良くなってねとか無理せずにとか書いてあって優しさ感じました。

働くの大変なときもあるけどこういうとき、もう少し頑張りたいなって気持ちになれます。

早く一切の痛みがなくなってほしいと無病息災を願い、点滴通い頑張ろうと思いました。

だけど明日は休診日だからやってないそうです。

編集者コメント:腹痛と書いてゼツボウと読む……。どうかご無理はなさらずに。

前回の記事はこちら>夏の過ごし方

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