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TOCで組織の慢性的な問題を解決する「TOC思考プロセス」を上手に使うための、アップデートの旅は続く

こんにちは。ゴール・システム・コンサルティング(GSC)の但田(たじた)です。今年の夏は7年ぶりに「ジョナコースアップデートセミナー」というイベントを開催しました。

ジョナコースというのは、小説『ザ・ゴール』で有名なTOC(制約理論)の知識体系の一部である「TOC思考プロセス」を実践しながら習得する研修です。5種類のロジックツリーの作成を通して、論理的に組織の問題を解きほぐして根本原因を明らかにし、解決策を見つけて、それを実行するためのアクションプランまで組み立てていく「TOC思考プロセス」を習得するための研修です。

▼ジョナコースと「TOC思考プロセス」について詳しくはこちら


20年の歴史があっても、アップデートは続く

さて、GSCでは創業間もない2004年からジョナコースを開催しています。当初は、英語のテキストを和訳したところからスタートしましたが、もともとのテキストの説明はかなりシンプルだったので、受講者が理解できるようにアップデートを重ねて現在に至っています。

さらに「理解のしやすさ」だけではなく、私たちGSCがTOC思考プロセスを数多く実践していくなかで得られたコツなども反映しながら、より実務に役立つようにテキストやコンテンツの改訂も重ねています。

特にここ数年では、GSCのジョナコースでは「TOC思考プロセス」は、組織の慢性的な問題に効果的なものであることを、明確に打ち出すようにしています。会社組織で仕事をしていると「一度やっつけたはずなのに、何回もまた同じような問題がぶり返す」ということがよくありますよね。

たとえば、何度も同じようなクレームが発生したり、営業部門と製造部門がいつもすれ違っていたり、新規事業と既存事業でリソースの取り合いをしていたり…こういう、いつも繰り返す問題を「組織の慢性的な問題」と表現しています。

私たち「売り手」としては、「この手法はなんにでも効くスゴい手法なんですよ!」と言った方が良いのかもしれないのですが、実際のところ、TOC思考プロセスは、現状を振り返ることからスタートするアプローチなので、まったく経験がない未知のことにうまくフィットするような手法ではありません。不幸なミスマッチを避けるためにも、どのような課題解決にTOC思考プロセスが向いていて、どういう課題や環境にはフィットしないのかといった解像度も、徐々に上げていくようにしてきました。

(とはいえ、多くの会社組織が「慢性的な問題」を抱えているので、かなり多くの組織の課題にTOC思考プロセスはフィットするんですけどね)

アップデートセミナーでやったこと:7年分の改訂点のおさらい

さて先日開催した「ジョナコースアップデートセミナー」は、GSC主催の「ジョナコース」を修了された方に向けて、アップデートされた知見を共有するイベントです。

前回の開催は2016年でしたので、今回は実に7年ぶりの開催となりました。参加された方も、約20年前に修了された方から、ここ1,2年の方まで、オンラインとはいえ懐かしい方々に再会し、有志でのオンライン飲み会もすることができました。

今回のアップデートセミナーでは、まず、TOC思考プロセスが効果的なのは「組織の慢性的問題」であることなど、考え方のアップデートをお伝えした他、各種ツリーの手順の改訂点などをお伝えしていきました。

半日のオンラインセミナーで座学ばかりでは疲れてしまいますし、受講から5年以上経っている方も多くいらっしゃるので、今回は、TOC思考プロセスに不可欠の「UDEクラウド(対立解消のフレームワーク)」をおさらいするワークの時間も取りました。オンラインでのファイルの共同編集もスムーズにでき、さすがジョナの皆様、という出来栄えのワークになりました。

今回のセミナーを実施するにあたって、過去7年分の改訂箇所をリスト化してみましたが、特に、GSCに副社長の渡辺薫が加わったここ2年で、重要な改訂箇所が多くありました。日立製作所で実際にTOCを山ほど実務適用してきた渡辺の視点が入ったことで、ジョナコースはより一層、実務に役立つ内容になってきていると実感しました。

アップデートセミナーのご感想から:ロジックで全部考えなくても良い?!

アップデートセミナーに参加された方からは、実務で「因果関係」を役立てるためのミニ演習が、特に好評でした。因果関係を用いた「推論」についてお話し、実際にワークシートを埋めてみるという内容です。

ジョナコースアップデートセミナー資料より

この部分は、渡辺がGSCに加わって以降のジョナコースで加えたメニューになっているので、多くの修了生の方にとっても新鮮だったようです。

また「TOC思考プロセス」を適用する時にも「答え」を全部論理だけで考える必要はなく、解決策を考える時にも、ロジックだけではなく、調べたり有識者に聞いたりして既存の知恵も活用した方が良いという話について、「全部自分で考えなくて良いと言われてホッとした」というようなご感想をいただきました。

複数の方から同様のご感想をいただいたことで、「TOC思考プロセス」は論理的に要素をつなげて考えていく手法ですが、「考える」ことが強調され過ぎて「知見を活用しても良い」ということが伝わりにくくなっている側面があるのだなと、再認識しました。

「TOC思考プロセス」でも既存の知見を活用して良いということについては、YouTubeでもお話しています!

また、アップデートセミナーの締めくくりでは、「制約の基本構造」というフレームをご紹介しましたが、こちらについても、全体像の俯瞰に役立つといった感想をいただきました。なお、「制約の基本構造」については、ちょうど次回あたりのnote記事にて解説予定です!

11/15,28 ケースで理解する「TOC思考プロセスセミナー兼ジョナコースオンライン説明会」、開催します。

今回、久しぶりのアップデートセミナーを開催したことで、ジョナコースに参加し、Jonah資格を取得した方々が、修了後も様々な場面で、TOC思考プロセスを活用されていることがわかりました。

このように、一過性ではなく資産として残る考え方を習得できるジョナコースですが、そもそも「TOC思考プロセス」自体が、かなり大きなロジックツールのセットになっていて、とっつきやすいとは言えないのも現実です。そこで、2024年1月開講ジョナコースに先立って、今回からオンライン説明会を開催することにしました。

本セミナーでは、前半の45分間で「TOC思考プロセス」の概要と、全体像を具体的なケースでご紹介します。そのあと15分がジョナコースのご説明と質疑応答になります。今回は説明会参加特典として、早期割引とも併用可能な2024年1月開講ジョナコース5万円割引をご用意しましたのでとてもお得です!

説明会といっても、しつこい勧誘などはありませんので「ジョナコースを受講するほどじゃないけど、TOC思考プロセスがちょっと気になるな」という方も、ぜひお気軽にご参加ください!

▼TOC思考プロセスセミナー兼ジョナコース説明会のお申込はこちらです(オンライン開催、参加無料)

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