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ウィルス感染してからの備えはできてる?  いざという時の早めの「漢方薬」が必要な3つの理由

連日のコロナウィルス報道で、街のドラッグストアやスーパーからマスクや消毒用アルコールが消えた。

ウィルス感染症を予防するためには、うがい・手洗い・咳エチケットが有効です。

この記事をご覧くださった方にお尋ねします。
「いざ発病してからの備え」をしていますか?

僕はちょっとおかしいかな?ぐらいの時に漢方薬の服用を開始しますので、自分の漢方薬を常備しています。

それは私自身が、これぐらいは大丈夫だろう?という過信から、風邪が悪化して高熱が続き扁桃腺がひどく腫れ、3年連続で年始に1週間も仕事を休んだ苦い経験がもととなりました。

それから私は「風邪の超初期」を探り出し、それが発症した時点で治療介入するように努めました。

それから風邪が悪化する事はなくなりました。

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多くの方がマスクを着用し、感染症予防にご注意された事が影響してか、現在は地元の神奈川県のインフルエンザの流行も、例年と比べ随分と少ないのです。
この状況から、多くの方がご注意されると、ひょっとしたら感染症の蔓延はある程度防げるのかもしれないと淡い期待をよせています。

とはいえ、漢方相談薬局でご相談を受けていると、インフルエンザに感染したという話が再び増えているようにも感じます。
まだまだ予断を許さない状況はつづいておりますので、引き続きご注意ください。
油断は禁物です。

アメリカではインフルエンザが大流行し死者が日に日に増えています。
アフリカのコンゴではエボラ出血熱の感染者が増えています。
注意をすればよいはコロナウィルスだけではありません。

感染症リスクの東洋医学ならではの視点をご紹介します

東洋医学的の感冒・風邪が流行る気候条件
・強風
・温度差
・乾燥や多湿

東洋医学的な免疫力(衛気・正気)が弱る条件
・発汗後
・疲労(過労)
・貧血
・精神的過負担
・過食 食あたり 拒食
・房事過多(過性交・過自慰)

2020年の2月中旬になり関東の気候は急に温暖になりました。
適度に乾燥して、季節外れの暖かさになり、急に真冬の寒さが戻ったりの温度差。
これで強風が吹き荒れたら、感染症の流行や花粉症の悪化のリスクが高くなります。

西洋医学と東洋医学の風邪治療の違い

西洋医学の風邪治療も変化をしてきました。

一昨年に感染症治療のガイドラインが改定になり、抗生物質の乱用が問題になり、なるべく自然治癒力で治そうという風潮が、多くの医療機関でもスタンダードになってきました。
近頃は、保険請求が難しくなってきたという背景もあり、抗生物質の乱用は減ってきたのだろうと思います。

西洋医学での感染症治療には、インフルエンザやへルペスなど特定のウィルスの場合には抗ウィルス剤が用いられます。
二次感染や肺炎、副鼻腔炎になると抗生物質、症状に応じて、解熱剤、抗炎症剤、抗アレルギー剤、去痰剤、咳止め、気管支拡張剤のように、一つ一つの問題に対して、1種類ずつ治療薬を用いるという手法がスタンダードとなります。
一つ一つの事に対応するので、治療薬をいくつも服用する必要があり、多種類の薬を同時に服用することに抵抗感を感じる人は少なくありません。

これだけ多くの薬剤を用いますが、一部の抗ウィルス剤を除き、実は治す薬というものがありません。

The New England Journal of Medicine(NEJM)『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』(マサチューセッツ内科外科学会によって発行される、英語で書かれた査読制の医学雑誌である。)にも、近代の医療介入をしても80%は良くも悪くもならないということが発表されていました。

東洋医学の感染症治療は、アプローチが全く異なります。

外敵をウィルスや細菌、花粉などの物質的な違いとして考えるのではなく、外敵が侵入したら「体」の側がどのようなふるまい(自覚症状)を現すのかによって、治療法が変わってくるのです。

あくまでも判断基準は「体」の側から発する「症状」なのです。

「症状」を言葉で表現すると、西洋医学ではびっくりするほど曖昧なまま、治療法を決定してしまいます。

例えば「頭痛」。
西洋医学では痛いと訴えると「鎮痛剤」が処方されます。
漢方では、痛みの部位、時間の経過、天候、その他体に現れている関連症状(便秘か下痢かでも治療薬は大幅に変わる可能性があります)によって、「頭痛」治療の漢方薬が変わってきます。

東洋医学は、体に備わる回復しようとする力を最大限に引き出すことを、治療の目的としています。

東洋医学は直接的なアプローチではないがゆえに分かりにくいのですが、使い方をマスターすると、非常に効果的だということを実感できます

世界一の医者は、もともと体の中に在ります。
世界一の薬は、もともと体の中で、その都度オーダーメイドで作られます。

体の中の医者と薬を、漢方はその状態に応じて最大限に引き出すように働くのです。

数日から十数日で、免疫の細胞はオーダーメイドで体の中で最適な薬を作り出します。

その能力は、最先端の技術もってしても生体内の化学工場を前にしては霞んでしまいます。

体の機能を高めるように働く「漢方薬」を、独自の判断基準を用い、さらに臨床経験を持って使いこなせるようになってくると、とても高い治療効果を得ることができるのです。

今回のコロナウィルスの当初発表されていた情報

発症から呼吸困難出現までの期間は8日

 発症時の症状は、発熱(98%)、咳(76%)、筋肉痛または疲労(44%)などだった。そのほか、喀痰(28%)、頭痛(8%)、喀血(5%)および下痢(3%)を示す症例もあった。

 呼吸困難は確認できた40人のうち、22人(55%)の患者に確認された。発症から呼吸困難出現までの期間(中央値)は8.0日(IQR:5-13)だった。42人中26人(63%)にリンパ球減少症が観察された一方、41人全員に肺炎を認め、胸部CTによる異常所見が観察された。

 胸部CTによる所見では、40人(98%)に両側性病変を認め、ICU入室患者の入院時の胸部CT画像には両側性の複数小葉および分節下の浸潤影という典型的な所見があった。非ICU患者の胸部CT所見には、両側のすりガラス状の混濁と部分的な浸潤影が見られた。その後、両側のすりガラスの不透明性を認めたが、浸潤影は解消されていた(論文には胸部CT画像が掲載されている)。

 合併症もみられ、急性呼吸窮迫症候群が12人(29%)、貧血が6人(15%)、急性心臓損傷が5人(12%)、二次感染も4人(10%)に認めた。

 対象患者41人のうち、13人(32%)は集中治療室(ICU)に入室し、6人(15%)が死亡した。著者らはICUに入室しなかった患者(非ICU群)と比較しているが、ICU入室患者にはIL2、IL7、IL10、GSCF、IP10、MCP1、MIP1AおよびTNFαの血漿濃度が高いという特徴があった。

 これらの結果から、著者らは「2019-nCoV感染は、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV)感染に類似した症状を引き起こし、ICU入室率や致死率が高かった」と結論している。

2020年1月24日 「ランセット誌のウエブサイト」に公開された論文より

「ウィルス感染してからの備え」について考えた事はありますか?

救急箱に「風邪薬」を常備している人が今はいったいどれぐらいいるのだろうか。

風邪をひいたら病院に受診することがスタンダードになったこの時代に。

報道でも言っているけど、もしパンデミックしているときに、感染者の巣窟となった医療機関に行くのは、僕自身は気が引ける。

できることなら、自宅で回復する術を探りたい。

しかし、病状が進行して「肺炎」になったら大変だ。

だからこそ、ファーストエイド(初期治療)が大切になってきます。

漢方での風邪の治療には10年の経験が要るといわれるほど、簡単ではないけれど、自分のパターンを知ればかなり効果的なのも事実だ。

ひどくなる前に治す!

真剣に考えてみよう。

感染症にかかったら
いざという時の早めの「漢方薬」が必要な3つの理由

1,ウィルス種は問わない

漢方薬はそもそも、ウィルスの種類の違いによって薬が変わるのではなく、人の体に現れた症状によって薬の種類が変わります。

インフルエンザウィルスであろうが、コロナウィルスであろうが、症状が同じなら、治療薬は同じなのです。

たとえ同じインフルエンザであろうと、症状が違うと薬が変わります。

基準は体に現れている自覚症状なのです。

2,一般的な風邪の症状が出る前の「前兆症状」をとらえられたら、その時点での治療開始が最も効果的

現代医学は早めに薬を飲むことを良しとはしません。
理由は多々在りますが、抗生物質は有用な細菌まで殺菌してしまうので、その悪影響により、自然治癒力を低下させかねないからです。

漢方においては真逆で、体に備わる「治癒力」を高めるように作用します。

漢方はできるだけ早い段階で治療介入することが求められます。

早めの治療介入が必要なのは、時間の経過とともに体内で増殖するウィルスの量が飛躍的に多くなるからです。

漢方薬は直接的な「抗ウィルス作用」「抗菌作用」を有するものではありません。

漢方薬によって、私達に備わる「生体防御力」が総合的に高められるのです。

ここで「超前兆症状」の一部分をご紹介します。

・体の後ろ側のしんどい「こり」や「いたみ」
・目の奥の痛み
・急な倦怠感
・温まらない感覚

3,風邪は百病の始まり

現代人は医学の発展とともに感染症を軽視しがちになりました。

その影響を東洋医学的な視点でみてみると、実は難病奇病が増えていることと決して無関係ではないのです。

細胞が癌化する因子として、エムトア(m-TOR)という細胞構造を変化させる仕組みからお話をしてみたいと思います。

体内環境がよければ、がん細胞が生じる理由は一つもありません。

がん細胞は体を守るために必要で生じているというのが私の持論です。
それは、生理学的な仕組みを知れば知るほど、東洋思想を通してみている私にとっては、体を守るために生まれたとしか考えられないのです。

がん細胞へ細胞構造を変えるm-TOR条件
・低酸素
・低栄養
・活性酸素
・浸透圧ストレス
・高温や高圧
・電離線や放射線
・ウィルスや細菌感染

こういう生理学的な情報と、現実の医学統計は、まだリンクができていないことも多々あります。

それを東洋思想は考える事ができるのです。

つぎに、整形外科領域の体の様々な痛みについて。
これも、風邪と深く関わりがあります。

ぎっくり腰や頚椎症、坐骨神経痛、五十肩など、頚椎の狭窄だとか、腰椎の脊柱管狭窄だとかいう話はありますが、もとはといえば風邪が起因している人は実は相当いると考えています。

それは、東洋医学では体の後ろ側が急に痛くなることを、太陽病という解釈の仕方があり、太陽病とはまさに風邪の初期の状態だからです。

代表的な関連だけを記しましたが、循環器疾患、呼吸器疾患、消化器疾患、婦人科疾患、皮膚科疾患、精神疾患に至るまで、様々な関連を東洋医学はとても重要視するのです。

漢方の感染治療の概要

1,超初期(発症前予兆の時点)
2,初期(上気道感染症や筋肉関節痛などの症状が発症)
3,高熱期
4,後期(治り際)もしくは 更に悪化

1〜4の各時期で漢方薬は異なります。
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