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12-小説を読もうじゃないか。

こんばんは。


今日の雑談と導入。

僕は、読み間違い、書き間違い、言い間違いがとても嫌いだ。
なぜ嫌いなのか考えたこともなかったが、おそらく僕のことだろうから、間違った時が恥ずかしいといった矮小なプライドによるものだろう。

所謂。
これ、なんと読むだろうか。正解は、「いわゆる」である。僕は中学に入ってから本を読むようになったのだが、小説に何度か「所謂」が出てきたが読むことができなかった。その時の僕は「しょかつ」と、謎の読み方をしていたのである。

大学の時、友達数人と鍋パをした。夜も深くなっていった時、TVで流れていたスポーツニュースに「サガン鳥栖」という文字が出てきた。確かセレッソかどこかとの一戦の模様がダイジェストで流れていた。大学生あるあるだが、国内外のサッカーに少し興味をもっていた僕はなぜか自信満々に、「サガンとりす勝ったんだ~」と話したのである。その後、友達から「とすも強いよね~」と優しさあふれるフォローが入り、恥ずかしさでいっぱいになったことを覚えている。

もうちょっと大人になり、僕が4社目で働いていたころ、同じチームに漢字がちょっと弱いメンバーがいた。難しい言葉を使いたがるが、読み間違いも言い間違いも多い人だった。法令遵守、いわゆるコンプライアンスのことだが、これを何度指摘しても、そんしゅと読んでしまうのである。おそらく、その人にとっては、多少言葉が乱れていても、意味さえ通じれば問題ないという考えだったのだろう。

僕は、少しの言葉の言い間違いがあると、気になってしまう質である。
過去、就職や転職の面接をした時も、正しい言い方は何かで頭が埋め尽くされたことが一度や二度ではなく数えきれないほどある。

まだその癖が直っておらず、音声配信やアドリブなんて全く無理な僕だが、いつの日にか癖を直して、スラスラと話せるようになったらいいな。

閑話休題。

今日は小説について書いていこう。
僕と小説の出会い、好みのジャンル、作家さん紹介などもできたらいいな。

小説。

小説との出会い。

僕と小説との出会いは、中学校1年にさかのぼる。
小学校時代も中学受験で色々な小説は読んできたものの、あくまでそれは試験で、純粋な読み物としての楽しさは享受できていなかった。

出会いは、中学校1年の文化祭1日目。
僕の出身校は、中高同時に文化祭を開催する。そして中学校1年は出し物は行わずに、美術だか技術で作った作品の展示だけ。つまり、文化祭への参加というか登校自体が任意なのである。だが僕は登校していた。なぜかというと1年から生徒会に入っていたから。生徒会は毎年のようにユニセフ募金の集金?で文化祭中も校内を歩き回る必要があった。加えて、1教室を貸し切ってユニセフの活動について展示をすることになっていた。展示と言っても、自分たちが何かを作るとかはせず、ユニセフから送られてくる展示パネルを立てかけるだけという、とんでもなく質素なものだった。

そんな退屈極まる展示に来るもの好きはほぼいない。しかし、教室には募金箱が置いてあり、誰もいない状況を作るわけにはいかない。そこで何もやることがない1年が、教室のお守りをすることになった。結果として暇な時間が圧倒的に多くなった僕は、1個下の図書室で行われていた古本市で本を数冊買い、誰も来ない展示部屋で読書に耽ったのである。
これが、僕と小説との出会い。

初めて買った本。

僕が古本市で初めて買った本、それは今野敏著の「朱夏」である。

買った本と装丁が違った気がする…。

今更ながら振り返ると、かなり渋いものを選んだなという気持ちになる。しかも樋口シリーズの2作目から入るというなかなかの暴挙を犯している。この本を読んでから、1作目のRioも古本市で買った記憶はあるが。

小説を読む楽しさに気づかせてくれた1冊目が警察小説だったことは、今後の僕の読書生活に大きな影響を与えることになる。

小説の買い方と特技。

僕は小説を買うときには、必ず本屋に行って買うことにしている。いわゆる紙派だ。反対に漫画は、Kindleで読んでいるのでデジタル派である。
理由は何個かあるが一番の理由は、「読んでいる感が出る」というもの。漫画はさらっと読めてしまう。短いものだと15分ぐらいで。ただ、小説はそうはいかない。僕のスピードであればどんなに早くとも3時間から4時間ぐらいはかかる。紙で読むことにより、わざわざ読んでいる感が演出され、自分自身をより一層、本の世界に入り込ませてくれるのである。

実際に本屋に行くと、「シリーズの続編出たんだ」や「そういえばこの本面白いって話題になっていたな」など、書店員さんのこだわり溢れる陳列やポップによって、新しい楽しみが発見できる可能性が高まるというのもある。

あと、読みたい本があるときは、可能な限り新品で買うのもルールの一つ。最初こそ古本市で買ったが、中古本はいくら買われても作者に印税が支払われないと知ってからは、あまりに古くて取り扱いがないとかじゃなければ新品で買っている。時間をかけて名作を生み出してくれた作家さんへのせめてもの恩返しだ。

そんな本屋巡りをしていたことで、僕には一つの特技が生まれた。
以前の自己紹介でも書いたが、「文庫本を持った時、ページ数を誤差10以内で当てられる」のである。とはいえ、これは週1のペースで本屋に行っていた全盛期のお話で、つい最近、久々に本屋に行ってやってみたら50ページ以上離れていて、落胆したのは秘密である。

僕の書庫。

僕の書庫を大公開しようと思う。
大公開といっても、規模は小さいし書数も少ない。誰にも見せたことはなく本邦初公開なので、興味があれば、ぜひ見ていってほしい。

シリーズもの①
シリーズもの②
シリーズもの③+単発もの①
単発もの②
ちょっと大きめ①
ちょっと大きめ②
数少ないビジネスもの

初めて買った朱夏やRioは売ってしまった。誉田哲也のストロベリーナイトシリーズとかも売ってしまったようである。一度、整理をしてしまったのが非常に残念。

好きなものを語るコーナー。

ここからは、純粋に好きなものを紹介していこうというコーナーである。

ジャンル:警察小説

おそらくだが、僕が一番読んできているジャンルである。
最初に読んだ朱夏がきっかけなのかは分からないが、捜査とか警察内部の不正を暴くみたいなものを好む傾向がある。ミステリと親和性が高いのもあって、書店でふと手に取るのは、警察小説であることが多い。有名どころの作家さんは読んだはずだが、読んでいないところだと「64」の横山秀夫先生などが挙がるだろう。

作家:今野敏

これまた、僕が一番多く読んでいる作家さんである。
最初に読んだ朱夏の作者さんでもあり、警察小説の大家でもある。
近年、テレビドラマ化する作品も多く、佐々木蔵之介主演のハンチョウ・神南署安積班シリーズ(TBS)や、藤原竜也と岡田将生主演の超能力捜査STシリーズ(日テレ)、内藤剛志主演の強行犯・樋口顕シリーズ(テレビ東京)も有名である。

他の警察小説の作家さんを読んでいても、最終的にこの人の作品に戻ってくるということが多い。僕の読書人生を語る上では欠かすことができない作家さんである。

作家:堂場瞬一

この方も、警察小説の大家である。
僕は主に一之瀬拓真シリーズとボーダーズシリーズを読んでいるが、この人の魅力は何といっても、若い人の苦悩に寄り添うことが上手。堂場さんは、青春小説も得意な分野とされていることもあってか、若手・若年ならではの悩みを小説内に溶け込ませることが上手い。「なんとか手柄をとって早く上にいきたいけど、どうしたら?」みたいな誰しもが通る道を入れ込んで作るから、引き込まれる。僕が思う彼の良さが最大に詰まった作品は「コーチ」。ぜひ、読んでみてください。

伸び悩む若手刑事たちの元に、警視庁本部から送りこまれる謎の男、向井光太郎の物語

作家:海堂尊

言わずと知れた仲村トオルと伊藤淳史が主演のドラマ、バチスタシリーズの生みの親である。
警察小説がメインだった僕に、新しい可能性を広げてくれた作家さん。
海堂さん自身が、医者ということもあり、非常に詳しい。
作品群の中でも、たびたび話題に上る「現代は死因不明社会で解剖だけではわからないこともある。だからこそ死亡時画像診断(Ai)をすることで次の世代に活かせる」という主張には自分も納得した記憶がある。この主張は、シリーズだとアリアドネの弾丸や螺鈿迷宮が関わってくる。

実は、嵐のニノ主演でやったブラックペアンもこの人の作品が原作。映像化も多くしているので、映像から入って小説に移るのもオススメ。

最後に。

最初は、ただの暇つぶしからスタートした読書。
それが自分の知らなかった世界を見せてくれるようになり、自分という人間の幅を広げてくれた。スマホやPCで様々な情報にすぐにアクセスできる世の中だが、たまにはちょっと手を止めて小説の世界に飛び込んでもいいかもしれない。

今日の最後。

僕は小説というもので人生が広がった感覚がある。あなたの人生を広げたのは何か。それも興味があるね。

今日はおわり。

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