建設現場監督からクリエイティブへ。真面目な腹黒、コピーライター 小比類巻洋太
ここで発信していくのは、GOメンバーのポートフォリオ。
コーポレートサイトだけでは伝えきれないメンバーたちのカラーや強みについて、できるだけくわしくお伝えしてまいります。
The Breakthrough Stories第23回は、コピーライターの小比類巻洋太(こひるいまきようた)。
新卒で大手ゼネコンに入社。その後、広告制作会社でのコピーライターの経験を経て、2022年5月にGOへ参画しました。
建設業界からクリエイティブ職へ転身した異色の経歴を持つ小比類巻に、コピーライターを志すきっかけになった出来事や、印象に残っている仕事について聞きました。
クリエイティビティで、社会を前に進めたい
——もとは建設業界で働かれていたと伺いました。なぜコピーライターの道へ? 経歴をくわしく教えてください!
社会にポジティブなインパクトを与えて、誰かの記憶に残るようなものづくりをしたい。そんな思いを持って新卒で竹中工務店に入社しました。現場監督として日々コンクリート打設に精を出していたのですが、そのころ偶然目にした『左ききのエレン』×朝日新聞の企画で、はじめてGOを知ったんです。自由な手口で見たことのないアイデアを実現している様を見ながら、建築にはない軽やかさに憧れが芽生えました。
その後、代表の三浦さんのSNSでTHE CREATIVE ACADEMY*(以下、TCA)の存在を知り、受講を決意しました。それがコピーライターを目指すようになったきっかけです。
*THE CREATIVE ACADEMY……GOが運営する、次世代のクリエイター・ビジネスプロデューサーの育成を目的とした教育プログラム
——TCAでのどんな出来事が小比類巻さんの背中を押したのでしょうか。
「BLACK SUPER MARKET」*のプロモーション事例を知ったことが大きかったと思います。今までにないアイデアと、強烈かつシンプルなエグゼキューションによって、ひとつの広告が最終的に法律をも変えてしまった。「広告・PRの技術があれば、手段を建築に固定することなく、素早く、少ない予算でも社会にインパクトを与えうるのか」と衝撃を受けました。
それから、広告制作会社へコピーライターとして転職。1年半ほど働いたのち、「クリエイティビティで社会を前に進める仕事に携わりたい」という思いでGOに入社しました。
*BLACK SUPER MARKET……フランスの大手スーパーマーケット「カルフール」が展開した、野菜の出荷規格を厳しく定める法律に疑問を投げかけるキャンペーン。
——業界は変わっても、ご自身の大切にしたいこと、やり遂げたいことの本質は変わっていないんですね。GOに入社してからターニングポイントになったと思う仕事はありますか?
SKE48 Team Sオリジナル新公演のプロモーションです。入社直前から関わらせてもらっていたプロジェクトでした。
はじめて代表の三浦さんのチェックを受けたとき、「それっぽいコピーでまとめるな、アイドルが本当に思っていることに迫らないと。リアリティが足りないからもう一歩踏み込もう」と喝を入れてもらいました。クリエイティブディレクターの小林さんからも、「いい広告にはなっていると思うけど、本当にそれだけで話題になるかな?」と投げかけてもらって。
「〆切までにできることを徹底的に考えを尽くす」というGOのスタンスを、早々に味わえた体験でした。今でも、このスタンスに都度立ち返りながら仕事をしています。
——GOで働く皆さんの士気の高さが伝わってきます......! そんなGOでのベストワークをあげるとしたら?
損保ジャパンさんの自動車保険「故障運搬時車両損害特約」の統合プロモーションです。提案準備から実装までフルで関わって、目に見える数字で貢献できました。クライアントの力になれたと実感する良い経験でした。とはいえ上司やパートナー会社の方々の手厚いサポートがあっての結果なので、今後は小比類巻単体でクライアントに信頼していただけるよう成長したいです。
——今はどんな仕事をしていますか?
6月からTCAのプランナーとして、新しいプログラムの開発やサブスクリプションサービスの改善などに取り組んでいます。かつて受講生だった自分が、GOの社員として携わるのは感慨深いですね。受け手・送り手両方の視点を持ってアイデアを形にできるのは強みだと思います。
現在、新たに受講する方々はもちろん、卒業生やサブスク会員の皆さんに向けて、より充実したプロダクトやイベントを準備中です。コミュニティ強化の企画も併せて進行中。TCAの受講を迷われている方、もっとこんなことしたい!と要望のある方は気軽に連絡してください。
Twitter:https://twitter.com/k0hiruimaki
Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=100004778433105&locale=ja_JP
人生でいちばんの勝負は、現在進行形
——ここからは小比類巻さんのキャラクターについての質問です。社内ではよく、どんな人だと言われますか?
よく「真面目すぎ」と言われます。ゆえに「クリエイターとしてはもっと意地悪でもいいと思うよ」、とも言われるのですが「意外と腹黒いとこあるよね」という声もちらほら。
——社内で「これは負けない」と思うスキルはなんですか?
素直さと天邪鬼さが共存していること。スキルかどうか怪しいですが……(笑)。本当に仕事と関係のないものだと、声マネ。
——声マネは気になります......! 続いて “マイベスト”なコンテンツを3つ教えてください。
①ジョジョの奇妙な冒険シリーズ(漫画/アニメ)
言わずと知れた名作。9部あるシリーズのなかでも、スタンド(キャラ特有の能力を宿した守護霊的存在)を使って頭脳で戦うスタイルが確立された3部が有名。独特な世界観とセリフ回しに痺れる憧れるゥ。「絵柄が独特で敬遠してるんだよね……」という人にこそ、まずはアニメでもいいので触れてほしい(自分がそうだったのでハマると思います)。一番好きなのは7部。
②UNDERTALE(ゲーム)
「誰も死ななくていいやさしいRPG」がキャッチコピーの、清々しい裏切りの連続が楽しい作品。たとえ爽快なアクションや美麗なCGがなくても、太いコンセプトとその価値を最大化するギミックが貫かれていれば人の心を掴めるのだと教わりました。今すぐ記事を読むのをやめて即ポチりしてほしいです。SwitchのDL版は1600円くらいで買えます。
③猫(生物)
かわいいのはもちろんですが、アドラー心理学における「課題の分離」が自然に実践できます。トイレの場所を教えたのに粗相されたり、留守中にイタズラされたり……。言葉が通じない彼と暮らすうちに「自分(人間)はできる範囲の努力をして、あとは相手に委ねよう」というマインドが高いレベルで身につきました。人間関係にそのまま応用できてめちゃくちゃ生きやすくなります。
——平日に今すぐ3連休をとれるとしたら、何をしますか?
カレーが好きすぎるので、インドかスリランカカレー店で3DAYインターン。レシピを目で盗みたいです。
——人生でいちばん負けられないと思った勝負について教えてください。
今。いいコピーライターになって誰かの心を動かせるか。誰かの役に立てるか。現在進行形なので、答え合わせはまだ先です。3年、5年、10年後のじぶんを楽しみでいられるように鍛えます。
——GOのミッションは「変化と挑戦」です。小比類巻さんにとっての「変化と挑戦」とは?
「微々たる成長を腐らず楽しむこと」だと思います。変化というと、ついドラマチックな成功などをイメージしがちですが、そこに至るまで誰もが「全然上達しない自分にムカつく」みたいな気持ちを抱えて闘っているはず。クリアできるか微妙なステージに挑み続けて、投げ出さず、地道に「レベル上げ」を楽しみます。