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ベンチャー投資家兼、アート番組ナビゲーター。THE CREATIVE FUND代表パートナー 小池藍

ここで発信していくのは、GOメンバーのポートフォリオ。
コーポレートサイトだけでは伝えきれないメンバーたちのカラーや強みについて、できるだけくわしくお伝えしてまいります。

The Breakthrough Stories第17回は、GOと一緒に立ち上げたベンチャー投資ファンド THE CREATIVE FUNDの代表であり、GO提携パートナーの小池藍(こいけあい)。

新卒で博報堂に入社し、その後アドバンテッジパートナーズ、あすかホールディングスなどを経て独立。2020年にGO三浦とともにベンチャー投資ファンドのTHE CREATIVE FUND(旧社名:GO FUND)を立ち上げました。

THE CREATIVE FUNDの代表を務める傍ら、アート専門番組のナビゲーターや京都芸術大学専任講師の仕事など、活動の幅を広げる小池のこれまでのキャリアと現在の仕事について聞きました。

小池藍(こいけあい)
慶應義塾大学法学部卒業。大学時代にスタートアップを経験後、2010年博報堂入社。その後、2012年から2015年までプライベートエクイティファンドのアドバンテッジパートナーズにてバイアウト(LBO)投資と投資先の経営及び新規事業運営に、2016年よりあすかホールディングスにて東南アジア・インドのスタートアップ投資に従事し、独立。企業への経営や新規事業アドヴァイスなども行う。2020年より日本にてベンチャー投資ファンドのTHE CREATIVE FUND(旧社名:GO FUND)を創業。また、現代アートの知見を深めることとコレクション、普及に努める。2021年京都芸術大学芸術学部専任講師着任。2022年より株式会社ADワークスグループ社外取締役就任。
(その他の役職)
三重県 みえDXセンター みえDXアドバイザー
文化庁 文化審議会文化経済部会 委員
広島県 経済財政会議 委員

THE CREATIVE FUND誕生のきっかけ

——小池さんはGOメンバーの誰よりも三浦さん(GO代表)と長い付き合いなんですよね。

はい、三浦とはもう十数年来の仲です。大学時代に知り合い、新卒で入社した博報堂でも先輩・後輩という関係でした。博報堂を退職してからも、私は金融業界、三浦は広告業界とそれぞれ別の仕事をしていましたが、数年に一度は情報共有のために会っていました。

プライベートエクイティファンドで仕事をしていた頃。投資先企業の工場があったメキシコへ行った際、現地の社員の方々と
あすかホールディングスでインドのスタートアップ投資をしていた頃

——そんななか、GOに参画したきっかけは何だったのでしょうか。

2020年に久々に再会した際、三浦から「GOとしてスタートアップにもっと深く関わり、資本協力含めて全方位でサポートを行っていきたい」という話がありました。その時私も「スタートアップ投資とクリエイティブを掛け合わせたい」と思っていたので、お互いのニーズが一致し、一緒にベンチャーキャピタル事業を立ち上げるに至りました。それがTHE CREATIVE FUNDのスタートです。

——THE CREATIVE FUNDの代表として、主にどのような仕事をしていますか?

ベンチャー企業への資本出資をし、GOのメンバーによる出資先へのハンズオン支援を行うという仕事をしています。外部の協力投資家から資本をお預かりして、それを元手に現在十数社の企業に出資し運用しています。

出資先のベンチャー企業については業種、業態は問いません。出資先の中には、to C、to Bどちらの事業を展開する企業もあります。出資先企業に対しては、大長が中心となり、GOが得意とする、ブランディング、PR、広告、また、リアルイベントを実施する際のサポートなど、出資先の価値向上のために幅広く支援しています。

——GOでのベストワークを一つだけ挙げるなら何でしょうか?

出資先の一つであるNOT A HOTELが、日本最大級のクリエイティブアワード「2022 62nd ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」のクリエイティブイノベーション部門で「総務大臣賞/ACCグランプリ」を受賞したことです。NOT A HOTEL自身のクリエイティブの素晴らしさとGOメンバーによる支援が実を結んだ、とても嬉しかった事例です。

20代最後、生活のすべてを仕事からアートへ振り切った

——今までのキャリアで、ターニングポイントとなった仕事について教えてください。

20代最後の歳に仕事を辞め、アートの世界に没頭したことはターニングポイントだったと思います。金融の仕事に没頭し、すべてを仕事に注いでいた状態からがらりと生活を変え、時間と労力とお金をかけて目的は特段持たずひたすらアートを勉強、探求していました。世界中の美術館、芸術祭、ギャラリー、アートフェア、展示規模の大小問わず足を運び、無我夢中で作品を観ました。座学もしました。(ちなみに、見出し画像は生活が“アート一色”だった当時の写真です)

仕事にするつもりはなかったのですが、それがきっかけで生活環境の中でのクリエイティブの重要性に気づき、投資とクリエイティブを掛け合わせたい、という気持ちが芽生えたことで今があります。

——ここからは、小池さんのキャラクターに関する質問です。GOではどんな人だとよく言われますか?

(名前の藍(アイ)とかけて)マリーアイトワネット』『天上人』だよ、投資とかアートとか言っちゃってさぁ」( by 三浦)ひどい言われようです(笑)。

——「これだけはGOメンバーの誰にも負けない」と思うことは何ですか? 

金融とアートにおけるすべて。アートに関しては、YouTubeの「Meet Your Art」という番組のナビゲーターもしています。ぜひご覧ください!

——日々さまざまなアート作品に触れている小池さんの、おすすめのアーティストを教えてください。

「ゲルハルト・リヒター」
世界一値段が高い作品を制作している存命のドイツの現代アーティストです。「アートにお金が付き纏うのは邪道だ」と豪語しながら、世界一高値というポジションをキープし続けている。資本主義とはなにか、芸術とはなにか、の間での葛藤が創作活動の中で感じられます。もちろん作品のクオリティは抜群。

「草間彌生」
言わずもがな、日本人で最も有名、かつ売れている現代アーティスト。若い頃にニューヨークで人気を博し、日本に帰国。ドット柄のカボチャが有名ですよね。ルイ・ヴィトンとのコラボなどで知っている人もいるかもしれません。世の中の見たままの様を作品にしていたらドットという表現になったというエピソードから、アーティストの視点のユニークさを知ることができます。制作の精密さは異常で、圧巻。

——今すぐ平日に3連休をとれるとしたら、何をしますか?

未来について考え尽くしたい。3日では足りなさそうですが……。読書、データリサーチ、議論、やりたいことがたくさんあります。

——人生で一番負けられないと思った勝負について教えてください。

あすかホールディングス時代、インドという地でベンチャー投資開拓をしたことです。右も左もわからないところから、十数社投資するまで3年弱。未知でニッチな領域だったので、自分との闘いだと日々感じながらインドに通っていました。相当頑張った。相当楽しかった。

——GOのミッションは「変化と挑戦」です。小池さんにとっての「変化と挑戦」とは何でしょう?

下の世代についていくこと。若い世代ほど、若くても達成する成功の内容がどんどん大きく優秀になっていく様子が顕著に見られます。自分が歳を重ねるにつれ、新しいものに鈍感になっていくなか、スキル面でも置いていかれないようにすることは重要命題です。

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