小さなマル大きなマル

来月、数年ぶりの社員旅行がある。

今年、お世話係になっているので、参加しようかと思いつつ、社内に数人しか仲良しがいないので、マルを付けるかバツを付けるか迷っていた。

私は旅行大好き人間ではない。

なんとなく、1人で社員旅行に行ったら、どうなるかを考えてみたり。

仲良しが一緒じゃなかったら、楽しめないのだろうか、なんて思ったり。

でも、旅行に不参加の場合は、積み立てたお金が戻ってきて、平日1日休みになる。

これはこれで、私にとっては捨てがたい。

な～んて、締め切り間近なのに迷っていた。

私はいつもそうだ。

優柔不断で迷っている。

でも、数年の流れを見て、気になるならやってみた方がいいってことも分かっている。

ギリギリまで迷ったところで、最近はだいたい、受け入れてやってるよね、なんて思った。

そして、一緒にお世話係をしている子が「私、腹くくりました！」なんて言って、私の名前の横に、参加を意味するマルを大きく書いたのだ。

そして「私は小さなマルで」なんて言いながら、小さな小さなマルを、自分の名前の横に書いていた。

彼女は不参加の予定だったけれど、参加人数の少なさや、上司の圧で、仕方なく参加することにしたのだと思う。

旅行好きの彼女だが、誰と行くかを大切にしてるようだ。

彼女を楽しませてあげたいが、きっと無理なので、自分が楽しもうと思った。

後は、お金を何に使うのか大切かもな、なんて思った。

社員旅行へ行かない選択をし、積み立てたお金を何に使うのか。

自分が嬉しいと思うことや、楽しいと感じることに使えるといいかもな、なんて思った。

貯金や生活費というのは、ちょっと寂しいかも。

私はお金は戻らないけれど、きっと経験を手に入れるのだろう。

自分の中での気づきで、きっとまた学べる。

積み立てたお金で、成長出来るんじゃないかな。

なんて考えて、少しイヤイヤだった気持ちも、盛り上げてみたり。

何着ていこうかな？

おいしい物、食べられるかな？

旅行までの時間すら、意識して楽しんでいきたいな、なんて思っているのです。