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博士がゆく 第43回「質問を思いつくための発表の聞き方③」

こんにちは。ドクター細胞くんです😎

今日の記事を読むべき人

→学会で質問できない人

~簡単に自己紹介~
・日本国内で感染症系の大学院に進学
・精神と身体をすり減らしながらもなんとか博士号取得
・博士号取得後、アメリカでポスドクを開始
・日本とアメリカでの研究環境の違いに愕然
・博士を目指す学生に同じ経験をして欲しくない
・その思いで本note「博士がゆく」を始めました
・博士を目指す学生がハッピーな研究室ライフを
 過ごすために必要な情報を毎日お届け
・ピザ大好き

学会での発表時間は10~15分。

そんな短い時間でどうやったらいい質問を思いつくことができるのか?

本記事でも引き続き

遺伝研メソッドで学ぶ科学英語プレゼンテーションに紹介されていた

発表を聞く時の13個のポイントについて見ていきましょう。

前々回の記事はコチラ

前回の記事はコチラ

9.講演者の話と、あなたの知っている事実や知識との間に、矛盾は無いか?

少しずつ研究に従事している人向けの、質問の思いつき方になってきました。

学会開催中は、自分の興味のある学会発表を見に行くことができるので、

当然自分の研究に関連する発表を見に行くこともあるでしょう。

そこで。

「ん?」

「何か僕の(私の)知っていることと違うことを言っているぞ?」

と思ったら遠慮なく質問しましょう。

「知らないことは罪ではない。知ろうとしないことが罪なのだ。」とソクラテスも言っています。

聞く時は、「最新の論文では。。。」と聞くのではなく、「教科書的な知識しか持ってなくて恐縮なのですが。。。」と始めると心象もよくなります。

「教科書的な知識しかもっていなくて恐縮なのですが、私は〇〇はXXによって引き起こされると理解していました。先生の発表ではYYが引き起こすとのことでしたが、XXについてはどうお考えですか?」


10. 講演者が導入部でどんなperspective frameを提供したか思い起こしてみよう。

Perspective frameとはおそらく研究の大枠のことでしょう。

研究発表の導入で発表者が示してくれる

どんなアプローチで、何を研究するか?

というポイントです。

結論がこの大枠から外れてしまった場合、聴衆は混乱します。

発表を行うときは、導入と結論をマッチさせましょう。

11. この研究発表と、あなた自身の研究や興味と,共通する要素は?

9.でも説明したように、学会開催中は自分の気になる、好きな研究発表を見に行くことができます。

そこで、同じ現象に興味を持つ発表者を見つけたら遠慮なく質問しましょう。

新たな視点からの情報を得るチャンスです!

「私も同じ現象に非常に興味があるのでとても勉強になりました。・・・」


12. 講演者自身はあまり注目して無いかもしれないが、あなたから見ると面白そうなデータは?

一方で、時間が空いたからふらっと立ち寄った発表で

思いもよらない発見をすることもあります。

例えば以前の記事でも紹介したまゆさんの記事。

以前つくったシフォンケーキがボソボソになってしまったと落ち込んでいたところで

偶然(おそらく)

小麦脱平さんの米粉でパンがふわふわに焼けるという記事を見かけ、米粉を使う決断をしたのです。

13. あなたが、講演者だったら、次にどんな実験をするか?

これも重要な視点です。

発表者がデータを示すたびに「次の実験はなにかな?」

と想像しながら聞くことで、その発表への理解も深まります。

おわりに

3回に渡って質問を思いつくための発表の聞き方について説明してきました。

次回はいよいよ第3シリーズ最終回です💡

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