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木のぼり男爵
2023年12月24日 21:04
「白い箱」と題された北園克衛の掌編はこんな一節で始まる。うん、さすがは戦前のモダニズム文学を代表する詩人。車体にきらびやかな街灯を映して走るタクシーの姿をリンゴに喩えるとはなんともすてきではないか。そういえば、東京の街を行きかうタクシーも最近ではすっかり黒光りするロンドンタクシーが主流になった。はたして凡人の目にもリンゴのように見えるだろうか? うーん、どうだろう? 仕事じゃなけれ