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カロリーメイト生活再び

今からどれくらい前になるだろうか、私には毎日毎食カロリーメイトで過ごしている時期があった。
Amazonでは30個入りで5000円弱程度で売られており、若干割高であることを承知しつつも、私は食べ物を評価する際に「すぐに食べられるか否か」をかなり重視するため、カロリーメイトという食べ物はかなり魅力的な主食候補だったのである。

Amazonで買えば外出する必要がない点、日持ちがするから賞味期限を気にしなくてもよい点、小分けになっているから食べる量の調節が容易である点、味にバリエーションがあるため数種類買っておけば飽きにくい点と、すぐに食べられるか否か以外にも私が高く評価しうる特徴を兼ね備えている。
こういった複数の評価点を考慮して、私は数か月ほどカロリーメイトを主食とする生活を送っていたのだった。

しかし、どういう理由でそれをやめてしまったのか、いつの間にか私はカロリーメイト以外のものも食べるようになっていた。
派遣で働き始めてスーパーに寄る機会が増えたせいか、あるいは単純に割高である点が気になり始めたのか、同じものばかり食べる生活に嫌気がさしたのか。
どれが理由であるにせよ、私はここ数年程度カロリーメイトとご無沙汰な生活を過ごしていた。
その間は何を食べていたんだろう。シリアルを主食にし始めたのは大体ここ一年くらいの話だ。カロリーメイトからシリアルに至るまでにミッシングリンクが存在している。

まぁそれはともかく、実は最近カロリーメイトを主食にする習慣が再燃しつつあるのだ。
Amazonではなく近所の薬局で買った10個入りのものをほんの気分で買って以来、何度かリピートしてしまっている。
シリアルよりも確実に割高だし、白米やパスタを食べるよりも不健康だろうが(バランス栄養食品とはいえ、あくまでカロリーメイトは補助食品だ。原材料名などが連なる欄にある「名称」にも、「菓子、栄養調整食品(固形タイプ)」とある)、その圧倒的手軽さには抗いがたい魅力がある。

ただでさえ最近はハマっているゲームが多く、寝食に割く時間すら惜しむ有様だ。悠長に米を炊いたりパスタを茹でたり洗い物を済ませたりする時間がどうしても面倒に感じてしまう。その面倒を省くための代金であると考えれば、主食にするには割高な値段設定も妥当なものに思えてくる。

遠からぬうちに、薬局ではなくAmazonでカロリーメイトを買い始め、より本格的な引きこもり生活に入るだろう。
それもまぁ悪くない。悪くはないが、決して良くもないので、ほどほどにちゃんとした食事も摂っておきたいものだ。

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