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ざるなしざるそば

冷たい食べ物が美味しい季節になってきた。
家庭で食べられるものでポピュラーなのはざるそばにそうめん、ちょっと豪華に冷やし中華といったところだろうか。

昨日そばを買ってきたので、今日の昼にざるそばにして頂いた。
ざるそばとはいっても、ざるに盛るのが面倒なのでざるなしざるそばである。
まぁなんでもいいが、冷たくてずるずるといくらでも食べられてよい。薬味が何もないが、元々ざるそばには薬味不要派なので問題ない。強いて言うならきざみ海苔が欲しかったか。

私は小さいころからざるそばが好きだった。
祖父母に連れられてショッピングモールのフードコートに行ったときや、親族の誕生日祝いなどで居酒屋や寿司屋に行ったとき、必ずと言っていいほどの頻度でざるそばを頼み、周りから「ざるそばが大好きな子供」として認識されていた。
何がそんなに私をざるそばに駆り立てたのだろうか。私は子供のころからかなり偏食家だったから、野菜などを避けた結果としてざるそばに行きついた、という説が濃厚に感じる。薬味にネギやワサビがあったが、それらも使わずにひたすらきざみ海苔だけが乗ったそばを啜っていた。今になっても薬味不要派できざみ海苔が欲しくなるのはそういう理屈だろう。

乾麺のそばを買うたびに思うが、そばというのは中々優れた食品である。
麺つゆさえあれば季節に関係なく食べることができ、保存もきく。調理の手間も、まぁ相対的にかなり少ない方だと言えるだろう。
おまけに安い。金がなく、狂ったようにかけそばばかりを家で食べていた時期もあるほどだ。かけそばには逆にネギが欲しくなってくるが、ものぐさなニートに生鮮食品の管理などできようはずもないのでそばのみである。それでも十分にうまい。

昨日も記事に書いたように、今月は財布が厳しいので、六月の終わりごろにまたそばを買うことになるだろう。
なんならこれを機に常備食に加えるのも悪くない。安くて美味しい食事はいつでも探しているのだから。

流石に繰り返し食べていると飽きるだろうが、そこは来月お金が入ってから外食でもして発散することにしよう。
近所にうまいうどん屋があるのだ。そば屋はない。そば屋というものに行ったことがないのでいつか行きたいものだが、ここのうどん屋はセットメニューの丼ものが非常に美味なのでご褒美としては申し分ない。そば派うどん派の隔てなく、美味しいと思ったものを積極的に食べていこう。

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