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1年でフォロワー1万人を獲得したぐるなびのSNSスペシャリストが徳之島町で講習会開催【地域活性化起業人 活動報告 #04】

ぐるなびは、食文化振興や観光振興などによる地域活性化に貢献すべく、2021年より総務省による「企業人材派遣制度」を活用し、当社社員を“地域活性化起業人”として全国各地に派遣。地方自治体との連携のもと、ぐるなびの持つ事業インフラやノウハウを活かした地域独自の魅力・価値の向上に取り組んでいます。
今回は、鹿児島県徳之島町での活動報告第2弾をお届けします。(第1弾はこちら

はじめに

こんにちは、2022年10月より鹿児島県徳之島町にて地域活性化起業人として活動している加東貞夫です。
今回は、徳之島町地域活性化施策の一つとして飲食店の皆さまを対象に実施しましたSNS講習会についてご紹介します。

徳之島町は町長自らが講師となり住民に向けた講習会を開催したこともあるほど、SNSによる情報発信に積極的に取り組んでいるところ、今回私が担当した講習会は、ターゲットを飲食店事業者に絞ることとし、また内容については、「徳之島町の飲食店事業者は高齢の方が多いので、基本的なことから教えてほしい!」とのご要望を踏まえ、写真の撮り方から学べるSNS初心者向け講習会に設定するなど少し趣向を凝らしてみました。

講師はぐるなび随一のSNSプロモーションスペシャリスト

講師はInstagramのフォロワーを1年間で1万人獲得し、自らインフルエンサーとして地域活性化起業人の業務でも活躍している森里佳が担当しました。

森は以前よりコミュニケーションツールとしてSNSを活用し様々な情報発信を行っており、SNSに関する造詣が深いことから、社内インフルエンサーとして活動していました。

自身のインフルエンサーとしての知見を活かし地域の活性化に貢献するべく、ぐるなびからの地域活性化起業人第一号として島根県邑南町に派遣され、その後は地域の情報発信に関する課題の掘り起こしやその解決に取り組み、そのノウハウを蓄積している、ぐるなびの地域活性化起業人のパイオニア的な存在です。

講師と一緒に徳之島を視察

徳之島観光で一番人気の犬田布岬。夕日や星空、冬にはクジラも見れる絶景スポット

講習会の開催準備を進めるにあたり、まず講師の森から事前に徳之島町で行きたい場所をヒアリングし、島内の観光地を巡ることとしました。美しい景勝地はもちろんのこと、徳之島ならではの伝統文化に触れようと地元生産者さんにご協力を仰ぎ、なんと闘牛の畜産現場を見学する貴重な機会も設けることができました。

犬田布からみた風景。切り立った崖は徳之島の中でも珍しい

景勝地を巡り、美味しいものを食べたり、さらに闘牛の迫力に圧倒されたりと、とても充実したものとなった視察は、もともと講師の森に徳之島町をより知ってもらおうと企画したプランでありましたが、私にとっても改めて徳之島の魅力を再認識・再発見する体験となりました。

類稀なる美しい自然に恵まれた島“徳之島”。見る者の心を揺さぶる数々の絶景は、言葉では言い表すことのできない大きな感動を与えてくれます。

試合では激しい取組を見せる牛も普段は大人しく、一緒に散歩もできるそう

一方で、このような素晴らしい景色が島の至るところに広がっているにもかかわらず、どこへいっても人が少ないという寂しさを感じずにはいられませんでした。私が業務を開始した2022年10月から比べるとコロナ禍も落ち着き、「飛行機のチケットが取りづらくなった」という実感もあったのですが、“島の持つ魅力を考えるとこんなものではない!もっともっとたくさんの人々に愛される観光地として認知されるべきだ!”と痛感しました。

なお徳之島町では、ツアーなどによる団体観光客を積極的に誘致するということよりも、“一人でのんびりしたい方や、静かに景色を楽しみたい方など、個人旅行者を中心にゆったりとした心休まる島時間を満喫することができる旅の目的地となろう”という意向があります。

畑の区切りに植えたソテツが自然に伸びて出来たソテツトンネル。抜けると展望台がある

「徳之島ならではの、のんびりと楽しめる環境を維持しながら、観光を通した地域活性化を実現するためにはどうしたら良いか!?」

事前視察を通じて、地域活性化起業人として考え、取り組むべきことがまだまだ沢山あることに気づくことができました。

SNS講習会の内容をちょっとご紹介

講習会の様子(2023年2月24日 会場:徳之島町役場4F)

今回の講習会は
・写真撮影方法
・SNSを活用した情報発信の特徴
・投稿実践

これら3つのテーマで構成し、2回に分けて実施しました。

飲食店の皆さまが自慢のお料理を自ら撮影し、SNSで情報発信いただけるよう、効果的な写真撮影から投稿テクニックまでを盛り込んだプログラムに工夫した講習会には、合計32名の飲食店従事者にお集まりいただけました。

「写真撮影方法」では、写真がなぜ大切なのかを、講師自身が邑南町で実践した取り組みを事例にわかりやすく解説しました。

講習会で講師の森が自身の手で持ち、事前に撮影した写真。

撮影実習として「野菜」を使った撮影を体験。

手に持ち撮影することで大きさがイメージしやすくなるだけでなく、躍動感を演出し、野菜の表情を引き出すテクニックが伝授されたほか、「カメラは傾けない」「サイズはスクエアで」「グリッド線を使って」などなど多くの撮影のコツが披露されました。

講習会を主催するものとして少々お恥ずかしい話ですが、答えがある程度論理的に導きだされるものを好む傾向がある私は、写真のように正解が分かりづらくセンスが問われるものに対して、正直強い苦手意識を持っていました…。ところが森の解説を聞いて考えが一変。参加者の皆さまからも、「なるほど!」「知らなかった!」といった声があちこちであがっていました。

他にも、SNSを活用した情報発信の特徴や実際に投稿をする際のテクニックなどを実践練習を通じ理解を深めていただくなど、とても充実した講習内容となりました。

講習会を参加した飲食店の皆さまの声

講習会に参加いただいた飲食店さんからは「SNSで、さっそく情報発信したい」「写真の撮り方がとても良く分かった」などなど、情報発信に積極的に取り組んでいこうという声が多く聞かれました。

私がこうした飲食店の情報発信強化に取り組もうと決意したきっかけは、実は徳之島に到着した初日の"飲食店探しの体験”でした。

島に来たその日は、引っ越し作業に追われたことから、食事の準備をする時間がなくなってしまいました。そこで、「よし!外食をしよう!」と19時頃から飲食店を探し始めたところ、インターネット上にある情報はコロナ禍以前の古いものばかりで参考にすることができません。

さらに飲食店がありそうなところを歩いてみても、外からは店内が見えない造りのお店ばかりで、営業しているのかどうかも分からないような状態。20分ほど探し歩いてみましたが、お店を見つけることができず、結局外食を断念したのでした。

見知らぬ土地でお店を探す際、いかに最新かつ詳細な情報が必要となるかを身をもって痛感した私としては、徳之島を訪れる旅行者の方々により良い外食体験を楽しんでいただきたく、そのために島の飲食店の皆さまへ情報発信の重要性を伝え、そしてその活動を支援する取り組みが不可欠と考え、この度の開催に至ったというわけです。

SNS講習会をきっかけに、「ぜひ、情報発信についてより詳しく話を聞いてみたい」といったお問い合わせを受けるなど、これまでの飲食店訪問では得られなかった大きな反響を感じることができました。このように島の飲食店の皆さまとの距離を一層縮められたことも講習会の成果の一つであり、大変嬉しく思います。

1年後にフォロワー1万人超えのインフルエンサーが、この島から続々と誕生することを願うとともに、今後も食を起点とした地域活性化に取り組んで参りますので、どうぞよろしくお願いいたします!

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