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だから私はガラパゴス③:Web Designer 飯田久美子

「プロセスとテクノロジーで人をよりヒトらしく」というフィロソフィーのもと、メンバーが自分らしく働ける環境づくりを目指しているガラパゴス 。このシリーズ企画「だから私はガラパゴス 」では、ガラパゴスで働くメンバーが大事にしている価値観やはたらき方、現場の雰囲気や具体的な仕事の進め方を、メンバーそれぞれの視点でご紹介していきます。
第三弾はAIR Designのデザイナー、飯田久美子さんです!

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中学時代の趣味がデザイナーとしての原点

こんにちは。飯田と申します。ガラパゴスには2021年10月に入社し、デザイナーとしてフルリモート、時短で勤務しています。

学生時代まで遡ってお話しますと、中学生のころ結構ガチのアニメ好きだったんです(笑)当時、ホームページビルダーでHPを作ったんですよ。ちょっと恥ずかしいんですけど、アニメ系のテーマで、イラストも載せてみたりして。思い起こせば、それがモノづくりを仕事にするきっかけかもしれません。

高校入学後はアニメを卒業して、音楽にハマりました。軽音楽部に入って、休みの日はライブに行く、そんな高校生活でしたね。当時「デザインをやりたい」とは全然考えていなくて、文系の大学を卒業後、アパレル業界に就職しました。4年ほど勤めて「自分の武器が欲しい」と思った時に、ふと中学時代にHPを作ったことを思い出したんです。アルバイトをしていた時も、POPを作る仕事が好きだったこともあり「デザイン系に進んでみるのも良いかな」と。母も看護師で、「手に職をつけなさい」と言われていて。選択肢の一つとして医療系も考えたんですが、やはり「興味あるのはデザインだな」と、わりと軽い気持ちで次に進む道を決めました。

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▲ 娘さんのために買ったピアノに本人がどハマり。週末はギターを持ち出し2人で演奏するのが楽しみに。

デザイナー転身後はいくつもの山場を経験

そこからは半年間スクールに通いつつ、現場で場数を踏んだ方がスキルが身に付くと考え、WEB制作の会社にアルバイトで入社しました。士業系のLPを作っている広告会社で、デザインというよりは、コーディングの修正とバナー制作、ディレクションの割合が多い印象でしたね。アパレルからデザインという別業界、異業種へのキャリアチェンジでしたが、不安はあまり感じなかったです。むしろワクワクするというか、理想の自分像に少しずつ近づいているような感覚が嬉しかったですね。

「やってみてダメだったらやめたらいい」とも思っていましたし、興味を持つと手を出したくなってしまう自分の性質もあって、まずはチャレンジしてみよう、と。ただディレクションを担当することは正直想定外でした。入社してから「やってみて」と言われて(笑)弁護士とか税理士の方を相手に内容を詰めていく作業はすごく難しかったです。時にクレームを受けたりもしながら、デザインが綺麗にできあがってきた時にはディレクションの楽しさを感じましたし、今となって思えばすごく鍛えられた経験でした。

そこから、前職のWEB制作会社に転職して7年ほど勤めました。デザインからコーディングまで全部一人で一貫して担当していましたね。顧客の業種も幅広く、体育会系の社風でクオリティよりはスピードを重視するスタンスでした。スピード感はそこで鍛えられたと思います。ハードではあったのですが、自分が作ったサイトに対してお客様からポジティブなフィードバックをもらえると、とても嬉しくて。それを励みに頑張っていました。

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▲ 色や形のバランスにこだわって作った寄せ植え。時間が経つにつれてボリュームや見え方が変わっていくところが魅力とのこと。

私自身「作りこむ」ことが好きで、時間があればいくらでも作っていたいくらいなんです。でも、私たちデザイナーは、アーティストではないんですよね。お客様ありきで納期も決まっているので、限られた時間で効率的にどうクオリティを高めていくのかは常に考えています。過去には「1週間でLP10本、デザイナーは1人」みたいなハードな案件もありましたが、お客様がとても喜んでくれれば嬉しいし、無茶振りされると山を越えたくなるというか、逆に燃える部分もあるんです。まぁ、越えられない時もあるんですけど(笑)自分の仕事もアップデートできるし、任せてもらえたならやり切りたいな、って。

働き方が変わったことで、子どもにも優しくなれた

そんなハードな環境だったので、子どもが生まれる前は終電まで会社にいる毎日でした。日中電話対応しながら制作する体制でどうしても仕事が終わらず、残業する日々。3年ほどは子育てと並行して時短勤務をしていたのですが、残業した人ほど評価される傾向があったこと、ワーママも少なく肩身が狭く感じることもあり、転職を決めました。

在宅勤務をしながらデザインの技術を磨けるという条件で探していたところ、ガラパゴスを知ったんです。転職エージェントの方が「本当に働きやすいと評判の会社ですよ」とすごく薦めてくださって。実際Wantedly等の採用情報を見ても、社員の多くが子育て中のママということでしたし、希望通りの仕事もできそうだと感じました。「AI」というキーワードにも惹かれましたね。

実際に入社してみて、やはり「本当に働きやすい」というのが素直な感想です。実は、フルリモート勤務に対してはすごく不安を感じていたんですよ。直接コミュニケーションが取れないとやりにくい部分もあるんじゃないかと。でも勤務が始まってみたら全くそんなことはなくて、むしろストレスフリーです。時間についてもフレックスなので、それまで都度休暇をとっていた子どもの行事にも、仕事をしながら必要な時間のみ対応できますし。生活に余裕を持てるようになりました。これまでは朝もバタバタしていて、「間に合わないよ!」みたいな感じで焦ったり娘を怒ったりしていたのですが(笑)そういうこともなくなり、子どもにも優しくなれたのは大きな変化です。

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▲ マザー牧場のネモフィラ畑での1枚。休日は家族と一緒に自然の中で過ごしてリフレッシュ。

フルリモートだからこそ、コミュニケーションを大切に

仕事面ではリーダーやAD(アートディレクター)がデザインをサポートしてくれるのでとても助かっています。制作途中に相談すると、すぐに返事をくれたり、オンラインで説明しながら直してくれたり。作業プロセスを可視化してくれるので、デザイナーとしてすごく勉強になる環境だと感じます。ADの中家さん(だから私はガラパゴス②に登場)は、なんとなく「ここ気持ち悪いな」と感じているところをすぐ察してアドバイスをくれるんですよ。「さすがだなぁ」といつも感動します。尊敬できる人がいる、目指したい先輩がいるのも良い環境ですよね。文字校正などもメンバー間で行いますが、チームのチャンネルで疑問点とか投げかけるとすぐに誰かが反応して、雰囲気はすごくいいですよ。

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▲ リモートでもチームメンバーからのサポートはバッチリ。ツールを駆使してコミュニケーションも円滑に。

一方で、スタートアップらしく、まだ改善点もありますね。例えば初稿の担当と二稿、三稿の担当が異なる場合に情報の伝え漏れが発生してしまうケースなどがあるので、そのあたりはチームで検討、模索しながらより良い体制を作っていければいいのかなと思っています。タスクが当初の想定工数を超過してしまうような時もあるのですが、都度質問しながら助けてもらっていますね。あとは、使用するツールも前職とは異なるので入社当時は慣れなかったのですが、リーダーが1on1で色々教えてくれたり、参考になる情報を提供してくれたり。このように発展途上な部分もありますが、チーム内のサポートは手厚いので、未経験の方でも安心してほしいなと思います。

手掛けたLPは365日稼働し、幸せの連鎖をつくる

今後新しい制作ツールが出てくると思うので、より手軽にLPを作ることができる環境になって、導入するお客様も増えていくと思うんですよね。ダイレクトに購買につながるものなので、前職のデザイナー界隈でもLPができると強い、という認識はありました。LPって「365日、24時間の営業マン」じゃないですか。日中だけでなく、世の中が寝静まっているような時間帯も含めて24時間購入される可能性があるってすごいことだと思うんです。だからデザイナーでありながら、制作する時は営業マンのようなイメージで、エンドユーザーの気持ちにどれだけ寄り添えるかが重要だと考えています。

例えば、コスメ系のLPを見て商品を購入した後、効果を実感できたらその方はすごくハッピーになるかもしれない、ハッピーになったら他の人にも優しくできるかもしれない。そんな「幸せの連鎖」を考えるとワクワクするし、やりがいを感じます。ひとつのLPが誰かの人生を良い方向に変えるかもしれないですから。実際に私もLPを見て購入したり、問い合わせたりすることがありますが、良いコスメなどに出会えるとテンションが上がります。ユーザーの気持ちに前向きな変化を起こせる、そんなデザイナーになりたいですね。

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ガラパゴスのデザイナーとして今後どうありたいか

デザインとコーディング、両方のスキルを高めていきたいですね。現役のプレーヤーとしてスキルを磨きながら、教える立場としても成長していけたら。得意なものを追求する姿勢はもちろん大事だと思うんですが、私自身はオールジャンル、マルチに対応できる人材になりたいと思っています。苦手なジャンルの依頼が来ても遠ざけることはせずに、結果的に良いアウトプットができるデザイナーでありたいです。

ガラパゴスの強みでもありますが、AIがデザインの領域に入ってくることはより効率よく高いアウトプットができるようになると思うので、個人的には大歓迎なんです。ただ、データを蓄積しても「最初にイメージを思い浮かべること」はAIにはできないと思いますし、「最終的にデザインとして仕上げること」も、やはり人にしかできない仕事です。そこはセンスもありますが、やはり経験値の積み重ねで磨かれていくものだと思うので、今後も場数を踏んでいきたいですね。

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▲ 恵比寿のバー「BATICA」で念願のDJデビューも。仕事もプライベートも常に全力疾走!

ガラパゴスでは、デザイン産業革命に取り組むメンバーを募集中です!

(文責:武石綾子・前川敦子)