4月の印象派展

昨日、東京都美術館で開催中の【印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵】へ行ってきた。

会期は明日までなので、随分と開催期間ぎりぎりの訪問になってしまった。第1回印象派展から150周年を記念した展覧会。ルノワール没後105年。私のご存命の曾祖母が生まれたときにはまだルノワールは生きていたということになり、意外と印象派も最近なのだと思う。
チケットは高校生なので無料。
ルノワールの作品は二つあった。一つ目は「アラブの女」1882年の作品。ウスター美術館蔵。

ルノワールにしては珍しく有色人種の女性が描かれており、アルジェリア旅行に際して描かれたものである。

ちなみに”アルジェリア風のパリの女たち”はこの10年前にパリで書かれたもので、当時はイスラム圏への旅行はかなわず、10年越しに実現している。夢は待ってみるものだ。

 また個人的にルノワールの有色人種の絵、というのに常々興味がありつつも見つけられずにいたので、今回の展覧会での思いがけない良い発見だった。

二つ目は「闘牛士姿のアンブロワーズ・ヴォラール」。1917年の作品で日本テレビ放送網株式会社蔵。

ルノワール後期の作品だからか肌が赤く硬く見えたが、アンブロワーズ・ヴォラール本人は死ぬまでこの作品を気に入っていたらしい。上記の作品と比べると差は歴然としていた。
もう一つ気に入った作品は

チャイルド・ハッサム 作

「コロンバス大通り、雨の日」

印象派展似つかわしくない落ち着いた色彩の絵だったからなのか、雨の日独特の雰囲気がよく出ている。

しかし「花摘み、フランス式庭園にて」も同じ人のほぼ同時期作品と聞いて驚き。

なるほどこれは印象派であった。


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