見出し画像

ケンとは

2023-35

バービー

監督 グレタ・ガーウィグ
主演 マーゴット・ロビー

2023/8/26

映画『オッペンハイマー』(原爆の父と言われる博士の物語)との便乗宣伝方法が日本では大失敗。

日本は被爆国ゆえ、現在海外で上映されている『オッペンハイマー』の日本公開は未確定と言われてるのにも関わらず、バービーの宣伝ツールとして日本側の宣伝チームがアメリカで活用されてる表現をなぜ取り上げたのだろう?
逆に日本側のバービー宣伝チームがあのコラボ画像に待ったを先に出すべきだったんじゃないかな、と。
映画そのものの問題ではなく、日本の宣伝側にいる人間の認識の問題かな、と。

で『バービー』という映画はもちろん原爆とはほぼ何も関係ない。

アメリカの(世界の?)現代の苦悩を馬鹿馬鹿しいくらいのピンク色の世界で語った映画。

ピンクで派手で登場人物も極端でコミカル???
でも、それだけに物語を彩るセリフもわかりやすく設定してあるからか、若干説教くさい気もするくらい。
めちゃくちゃ真面目にバービーを通して男性中心社会やさまざまな人間の問題点を扱いながらもハリウッド的?エンタメ映画のパターンに昇華させてやるぞぉー!と、、この力技が素晴らしい。

主人公のバービーがマーゴット・ロビーだからこそできたはずと思うくらい、超ハマり役だったと思う。

映画館で隣にいた派手な装いの日本人女性二人が後半はゲラゲラゲラゲラ笑って見てた、それが素晴らしい、この時点で映画は成功してるな、と実感。

でも、その逆隣で一人でじっと見てた青年はどう想ったか?

もしかしたら「バービーとケン」と言われ続けるケンをずっと見ていたかもしれない。

派手でエンタメ感満載の映画だけど、複雑な世間を描いた微妙な映画でもあるよなあ、と。
2023/8/26

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?