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【活動報告】第4回NEWDOOR進学プレッププログラム活動報告

 特定非営利活動法人glolabは2022年度より「NEWDOOR進学プレッププログラム」を開始し、2023年度は6名の高校生に本プログラムを提供しています。9月24日(日)に第4回キャリアワークショップを実施いたしましたので、ご報告いたします。

*「NEWDOOR進学プレッププログラム」とは、自分の将来に向かって頑張りたいという気持ちを持つ生徒たちが高等教育機関に進学することを支援するプログラムです。詳細は以下をご参照ください。
 NEWDOOR進学プレッププログラム

 キャリアワークショップでは、起業したセンパイや、大学進学後、一般企業に就職したセンパイ、様々な仕事を経験したことのあるセンパイ等、いろいろな進路に進んだ外国にルーツを持つセンパイとの交流会を行う予定です。
 前回のキャリアワークショップでは、6歳の時にペルーから来日し、起業したセンパイ、岡村アルベルトさんにお話を伺いました。交流会2回目となる第4回キャリアワークショップでは、フィリピンから来日して、日本で高校、大学を卒業し、一般企業で頑張っているセンパイ、ケイシリンさんにお越しいただき、お話を伺いました。

【概要】

 ■日時:2023年9月24日(日)10:00~12:00
 ■形式:オンライン
 ■参加人数:NEWDOOR進学プレッププログラム参加高校生3名
 ■流れ:
  1.ケイシリンさんのライフストーリーリライト版を読む
  2.ケイシリンさんへの質問を考える
  3.ケイシリンさんとの交流会

1.ケイシリンさんのライフストーリーリライト版を読む

 まず、日本語の習熟度別に3つのグループに分かれ、ケイシリンさんのライフストーリーを平易な表現にリライトした読解教材を更にNEWDOOR用に短くアレンジした物を読みました。生徒たちは読解教材を読んで、分からない言葉や表現をスタッフに聞いたり、スタッフの内容に関する質問に答えたりしながら、一つ一つ内容を理解していきました。

*「センパイのライフストーリー」リライト版読解教材は以下をご参照ください。
日本語の力が今はまだ弱くても、「センパイのライフストーリー」から学べる読解教材を作りました!(理由編)

2.ケイシリンさんへの質問を考える

 次に、グループ毎にケイシリンさんへの質問を考えました。ライフストーリーを通して、ケイシリンさんが日本に来てから現在の仕事に就くまでの経緯や経験を知った生徒たちからは「小学生の時、日本語がわからなかったのにどうやって友達を作ったのだろう?」、「他の人に大学は重要じゃないと言われても大学に行った?」、「高校生の時のモチベーションは何だった?」、「今の仕事でどのくらい給料がもらえるの?」等、たくさんの疑問が出ました。その疑問をもとに生徒たちは皆、積極的に話し合いに参加し、たくさんの質問を考えることができました。生徒たちから出た質問や意見は前回と同様、随時オンライン掲示板Padletに投稿し、お互いの質問や意見を参考にしながら、ワークを進めていきました。
 それぞれのグループでたくさんの質問を考えた後、生徒たちにライフストーリーを読んで、ケイシリンさんはどんな人だと思うか考えてもらいました。ケイシリンさんは「チャレンジしたい人」、「努力する人」、「よく働く人」、「外国人のことを助けたいと思っているのではないか」等、ライフストーリーから読み取った情報からケイシリンさんについて想像を膨らませ、ケイシリンさんの強みや仕事につながる経験等をそれぞれ自分なりに考えることができました。

ケイシリンさんへの質問を考える

3.ケイシリンさんとの交流会

 ケイシリンさんはどんな人か想像を膨らませた後で、実際にケイシリンさんに入っていただき、交流会を行いました。
 1人ずつ自己紹介をした後で、ケイシリンさんに現在のお仕事の具体的な内容や、なぜその仕事をしたいと思ったのか、また、転職の理由等についてのお話をお聞きしました。

交流会の様子

 ケイシリンさんからお話を聞いた後で、生徒たちからケイシリンさんに質問をしてもらいました。事前のワークでケイシリンさんの背景を知り、質問をしっかり考えることができていたので、生徒たちは皆、積極的に交流会に参加することができ、全員がPadlet等も参考にしながら、質問をすることができました。
 直近の進路選択について生徒たちから多くの質問が出ましたが、ケイシリンさんからケイシリンさん自身がどのように志望校を選び、1日にどのくらい、どうやって勉強したのか、また、どうやってモチベーションを維持してきたのか等、実体験を踏まえた具体的なお話を聞くことができました。

交流会の様子

 交流会の最後にケイシリンさんからみんなに「今、将来のために何か取り組んでいることはありますか?」との質問がありました。その質問にすぐに答えることができた生徒もいれば、悩みながらも自分が今頑張っていることを話してくれた生徒もいました。そんな生徒たちにケイシリンさんから今後の進路に向けてのアドバイスをいただきました。
「将来のことはまだわからないかもしれないけれど、将来後悔しないために今できることを一生懸命頑張ること」
 ケイシリンさんからの力強いメッセージと前向きな姿勢から参加生徒たちも私たちスタッフもたくさんのパワーをいただきました。
 交流会の後で、生徒たちに感想を聞いてみると、「ケイシリンさんから話を聞いて、想像した通りとても努力する人だと思った」、「最初は日本語が話せなかったのに、今はとてもすごい。私もそうなりたい」、「自分ももっとがんばりたい」等、とても前向きな感想を聞くことができました。

 今後も生徒たちが将来を前向きに捉えて前に進んでいけるよう、いろいろな出会いやきっかけを作っていきたいと思います。
 次回は高校を卒業した後、いろいろな仕事を経験したセンパイにお越しいただき、交流会を行う予定です。

報告:ウィリアムズ

■ glolab 基本情報
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