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未知の言葉 既知の単語 その邂逅

先ほど本を読んでいたら
「蓋然性」という言葉を初めて目にしました。
それはこんな文脈でした。

(以下引用)
さかのぼれば、このビッグバン宇宙論は1940年代にアメリカの
理論物理学者ジョージ・ガモフ (1904~1968年)らが提唱した
ものですが、「宇宙がビッグバンによって膨張し続けているのではないか」という説そのものは、ガモフよりも20年ほど前の時代、1920年代から
30年代にかけて先駆的な業績を残したベルギーの宇宙物理学者ジョルジュ・ルメートル(1894~1966年)によって構想されたと言われます。その構想は、エドウィン・ハップル(1889~1953年)が行った、フッカー望遠鏡に
よる観測(地球から遠い銀河ほど、早く遠ざかっているという観測結果)と分析によって、蓋然性が裏付けられることになりました。

(ウォーターデザイン 水に秘められた「和」の叡智 p47~48)

「蓋然性」はまず、読み方がわからなかったのですが
「蓋」って「ふた」だなと思い出して、そこから「口蓋」という
言葉を連想し、「がいぜんせい」という読みが引き出されました。

それをネット検索してみたら

『ある事柄が起こる確実性や、ある事柄が真実として認められる
確実性の度合い。確からしさ。これを数量化したものが確率。』

という意味が出てきました。

あれ?英語の probability のことかな、と思って再度検索したら、
まさにその通りでした。

probability という英単語は知っていたのに、
蓋然性は知らなかったのです。

未知と思っていたことは、実は既知だった。
ただ、今までそう認識できていなかったということになります。

実は引用した本は、2020年に入手したのですが、当時は一読しても
ちんぷんかんぷんで、読み返しもせずに放ってありました。

それが、昨日から再び手を付けてみたら、なぜかするすると読んで
理解ができるようになったのです。

probabilityという言葉は、もはやどこで最初に目にしたのか定かではありませんが、20年以上は前のことではないかと思います。
そんな言葉がここにきて対応する日本語の表現との邂逅を果たすとは、
なんとも感慨深いものがあります。

いろいろな回り道をして初めて見えてくるものがある。
引用した本にしても、2年前にひょんなことからプレゼントで入手したものですが、当時はさほどの関心がなく、今まで放ってありました。それでも手放さずに持っていたのですから、これも巡りあいを果たしたということなのでしょう。20年も2年も、実はそこまで大きく変わらないのかもしれません。

ただ、2年前に一読したときは全く理解できなかったことが、今となってみるとまるで絵物語かのように把握できてしまうというのは、時の流れと自らの抽象度の上昇を感じさせてくれます。

単に食わず嫌いだった、ということもあるかもしれせんが(笑)
今なら美味しくいただけるもの、もっとたくさんありそうで
楽しみです♪

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