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【10/14(土)開催】尾鷲✕GLOCAL OWASE MANIA~日本一幸せの雨が降る街へ!~

こんにちは!グローカルインターンのみぞです🐶

今回のレポートでは、三重県尾鷲市と連携した学生プロジェクト「尾鷲✕GLOCAL OWASE MANIA~日本一幸せの雨が降る街へ!~」最終報告会の様子をお届けします!

当日の様子

このプロジェクトは三重県尾鷲市を支える、尾鷲市役所、尾鷲商工会議所、紀北信用金庫とグローカルセンターが連携し、尾鷲に住む高校生と一緒に京都の学生がまちの魅力と課題を再発見し、魅力を活かした課題解決策を考え提案するプロジェクトです。

京都の高校生3名、大学生・大学院生2名が参加し、6月後半のキックオフから尾鷲市のことやまちづくりについて調べ、8月に行われた3日間の尾鷲市でのフィールドワークを通してまちの魅力や課題を実際に体験し、学生たちはこの報告会に向けて本気で尾鷲のまちの課題解決策を考えてきました🌱

グローカルセンターは京都を中心に活動するNPOではありますが、様々な地域で若者の声、若者の視点がまちづくりに活かされていくことを理念として、このプロジェクトに携わりました。

尾鷲市フィールドワークの様子

このnoteでは「尾鷲✕GLOCAL OWASE MANIA~日本一幸せの雨が降る街へ!~」最終報告会の様子をお届けします。


学生は、学生ならではの視点や、外側からの視点・内側からの視点を活かしながら解決策を提案する。尾鷲の皆さんは、学生の提案を活かし、事業として取り組んでいく可能性を考えていく。提案して終わりではない、未来に繋げる報告会となりました。

高校生と大学生の多世代コラボレーション、地域を超えた学生同士のコラボレーションにもご注目ください👀

学生の発表はもちろん、京都と尾鷲の高校生と尾鷲の大人によるトークセッションの様子もお届けしますので、ぜひ最後までお読みください💐

開会挨拶の様子

はじめに、尾鷲市商工観光課 課長補佐 世古さまより、開会の挨拶をいただきました。

◯尾鷲ってどんなところ?

続いて、尾鷲市役所商工観光課 山口さま、川崎さまより、動画を使用して尾鷲市の魅力を紹介していただきました。

▼尾鷲の雨

尾鷲は日本屈指の降水量を誇り「下から雨が降る」とも言われるほどです。海、山、川、街の全てが近く、密接に関わり合っています。

▼尾鷲の魚

尾鷲の地形は急峻なリアス式海岸が特徴的で、漁業でも有名です。沖合を流れる黒潮の影響を受け、多種多様な漁法により様々な四季の魚が水揚げされています。漁場が近く、水揚げされる魚はどれも新鮮で美味なものばかり🐟

▼たくさんの魅力的なイベント・お祭り

魚市場で月に一度開催される「尾鷲イタダキ市」はおいしいもの・たのしいこといっぱいで賑わっています。

天下の奇祭とも言われる「ヤーヤ祭り」は尾鷲神社の祭礼で、掛け声とともに男性たちがぶつかり合う練りや弓射、長刀振りなど見どころ満点。

尾鷲沖海底415mから組み上げた尾鷲海洋深層水を含むミネラルたっぷりのお風呂、海洋深層水を活用した月一度のイベントも大人気です💧

その他にも、この記事には書ききれないほどたくさんの魅力を紹介してくださりました✨

◯尾鷲の高校生による尾鷲紹介

続いて、尾鷲の高校生が尾鷲市の魅力・課題について、高校生の目線で紹介しました。

尾鷲の農業、漁業、林業。尾鷲市を囲む豊かな自然と、尾鷲のまちに住む人々の歴史、文化は特筆すべき魅力です。しかし、そんな尾鷲市も人口減少・少子高齢化、それに伴う産業の衰退と担い手不足が進んでいます。また、これらが原因となり、財政収入の減少も課題となっています。

・人口減少への対応と地域を担う次世代の育成
・産業の活性化とまちの魅力向上による経済再生
・持続可能な行財政運営と地域コミュニティの再生、強化

これらの課題に取り組むべく、尾鷲市では「第七次尾鷲市総合計画」を策定し、行政をはじめとした尾鷲市の全ての人が取り組んでいること、これからも住民が一丸となって取り組む必要性を訴えました。

ちなみに、初めて京都に来た尾鷲の高校生たちは「人が多くて、ビルや建物が高いことにびっくり」「ガチャガチャがたくさんあったので回したい」「コンビニやスタバが京都の街並みに合わせて作られていて、新鮮だなと思った」と素直な感想を伝えてくれました☺️

▼「もっとまちのことを"じぶんごと"に取り組もう」

続いて、このプロジェクトの企画設計・コーディネートを担当した木下さんによる「日本一幸せの雨が降る街へ!」プロジェクトの紹介が行われました。

当日の司会進行も木下さんが務めました!

プロジェクト概要はこの記事の冒頭に記載しましたので割愛いたしますが、ここでは学生発表にも関わるキーポイントを紹介いたします。

このプロジェクトのなかでは、地域の魅力(地域資源)
・自然資本(海・山・川・食等)
・人間関係資本(人・企業等)

とし、お金だけではないその地域の資本について見つめ直しました。

まちの課題については、"自分事(じぶんごと)で感じる課題"をベースに、圧倒的当事者意識をもって取り組んできました。

学生たちの等身大の目線で、普段の生活で感じるモヤモヤ、もっとこうだったらいいのにという想い。当事者意識とそこから生まれる想い・情熱を原動力に、学生たちが実際に尾鷲へ行って体験した「まちの魅力」を活かした課題解決策を発表しました。

◯GLOCAL学生による発表

いよいよGLOCAL学生による尾鷲の魅力を活かした課題解決策の発表です🌟

内容は、尾鷲の現状(魅力&課題)分析をはじめ、イベント企画、ブランディング/プロモーションにまでわたっており、学生が考える「尾鷲の魅力&魅力を活かしたまちづくり」そのものとなっています。ぜひご覧ください👀

▼尾鷲の現状分析

尾鷲視察を通して、尾鷲の魅力や課題について深掘りをしました。京都に戻ってきてからはオンラインミーティングを活用し、「尾鷲における社会資本&自然資本=魅力ってなんだろう」「まだ尾鷲のことを知らないひとに伝えていくために、どんな魅力を伝えるのが適切なんだろう」と考えてきました。

その中で、社会資本を「尾鷲に愛がある人が尾鷲の魅力を伝えようとしている環境」とし、自然資本を「集落・エリアごとで異なるまちなみ・自然、活動がある異世界感」と定義しました。

そして、尾鷲の課題として
①個々の活動は強いがチームとしての活動が弱いこと
②情報が分散していること
③尾鷲内外の人が交流できるイベントが少ないこと

と設定しました。

尾鷲の魅力・課題を定義したうえで、学生たちが目指す尾鷲の未来像は
「みずが合うまち。尾鷲。」
です。

尾鷲の魅力を活かした課題解決策として、
①尾鷲×体験のイベント実施:観光資源だけではない尾鷲の日常の「豊かさ」を感じてもらえるような、尾鷲の住人同士・尾鷲の住人と来鷲者の交流を生み出せるイベント
②ブランディング/プロモーション
:「みずが合うまち。尾鷲。」をキャッチコピーとしてブランディング/自然資本だけでなく社会資本に目を向けたプロモーション
の2方面から解決策を提案します。

▼尾鷲×体験イベント

つぎに、「尾鷲×体験」イベントを企画した高校生からの発表です🌟

●尾鷲クエスト

尾鷲クエストは、街全体をRPG(ロールプレイングゲーム)に見立てた奇抜さ、クエストを一つ一つこなす達成感を得られる体験型のイベントであることが特徴です。

クエストには尾鷲の住民の困りごとや悩みの種を含めます。
例)漁師の人手不足、高齢化という困りごとをクエストに。クエスト参加者には漁に参加してもらう。

クエスト参加者には宿泊費割引や尾鷲で使えるクーポンを渡し、旅費を抑えて旅行したい人をターゲットに設定しています。地域の人はクエスト依頼をすることで困りごと解決を、クエスト参加者はクーポンで割引特典を得ることができる、お互いにとってメリットのあるイベントです。

また、クーポンや困りごと解決だけでなく、参加者がゲーム感覚で地域貢献に関わり、クエストを通して尾鷲の魅力を知ることができるイベントにもなっています。

高校生は「自分が尾鷲に行って感じた魅力と課題。それは地域の人が一番感じてるはず。だからこそ、尾鷲に住む全員がこの尾鷲クエストに協力し、クエストの依頼人になってほしい」と語りました。

また、尾鷲で行なったフィールドワークでは、突然の大雨が降ってきても動じることなく仕事を続けていた漁師さんを見て「京都の人なら慌ててとりあえずコンビニへと走るのに!」と驚いたそうです。その経験を経て、雨に降られても心に余裕ができるようになったのだとか👀「この経験をぜひみんなにしてほしい」「雨をもっとポジティブに捉えてほしい」とも語ってくれました。

●ISEKAI尾鷲

ISEKAI尾鷲は尾鷲のパスポートを製作・配布し、旅行者が尾鷲を巡ってスタンプラリーができる、という企画です。

スタンプラリーを通じて参加者と尾鷲の人が関わることで、尾鷲の人の暖かさを体験することができます。また、パスポートを見て海外旅行の思い出を振り返るように、尾鷲での思い出も尾鷲パスポートで振り返ることもできます。

学生たちは尾鷲でのフィールドワークで、尾鷲の「異世界感」を味わったのだそう。車でトンネルを抜けて尾鷲に入った瞬間、大雨が降っている光景を見て「尾鷲の洗礼だ!」と思ったそうです☔️

また、参加者が尾鷲の自然を楽しんでいる様子を見た尾鷲の人も、尾鷲の魅力を再実感できるのではないかと考え、「尾鷲には自然しかない」という地域の中での認識を「尾鷲には自然がある!」という認識に変えたいと伝えてくれました。

●BBG(BAKU BAKU Gathering)

BBG(BAKU BAKU Gathering)は売れ残った魚、売り物にならない魚を使って自分たちで料理し、食べる、1日限りのCook Gatheringです。この企画を通して、食べる人と生産者が繋がるきっかけをつくることを目的としています。

尾鷲の新鮮な魚の魅力をいろんな人に知ってもらうことができ、また、流通しない魚・廃棄される魚を減らすこともできます。

また、フィールドワークでは、尾鷲の人たち(特に若者)は魚を食べ飽きているという声も聞いたそうです。だからこそ、自分たちで作るというプロセスを通して、地元の人も尾鷲の魚をもっと美味しく感じることができるのではないかと考えて企画しました。

「レストラン」では作る人と食べる人がハッキリと分かれてしまうため、「レストラン」ではなく「Gathering(集う)」という言葉を使ったそうです。

▼ブランディング/プロモーション

続いて、尾鷲のブランディング/プロモーションの側面からの解決策提案です。

●ロゴ

尾鷲市をイメージして、学生が考えたロゴはこちら!

コンセプトは「雨/みず」で広がる様々な「輪」です。

①雨粒/みず:雫のシルエットで「みずが合うまち。尾鷲。」のキャッチコピーを体現しています。
②魚:ロゴの上部分が魚の尾ひれ、下部分が魚の体となっています🐟
③輪:雫の中に描かれている輪は、「輪」という人の繋がり、雨粒が跳ねた時の波紋もイメージしています。
→④この輪は尾鷲市の町を表す略図にもなっています。
⑤カラー:尾鷲の自然の色をベースに青〜緑のグラデーションを使用しています。

●ホームページ

続いて、ホームページについての提案です。愛媛県双海町の「ふたみ図鑑」を参考事例として挙げ、どのように尾鷲のホームページに取り入れられるか分析をしました。

①分散している情報を集約:
現在分散している情報、地図を集約させる。
②テーマに沿った情報の提示:
遊び、食など、テーマに沿って尾鷲のお店や観光地、イベント等を整理し、検索できるようにする。
③キャッチコピーとストーリー:
キャッチコピーとストーリをサイトで示し「尾鷲=みずが合うまち」というコンセプトを認知させる。
④SNSとの連動:
ハッシュタグを用いることでSNS上で情報を集約できるようにし、情報が必要な人(尾鷲で活動している人など)に届くようにする。

上記のようなホームページ活用案を提案しました✨

また、「みずが合うまち。尾鷲。」による来鷲者の増加を促すための仕組み(ロジックモデル)を図を用いて説明しました。市民、事業者、尾鷲市がすべて繋がるようなシステムを作っていくことも目標にしています。

▼感想・コメント

学生たちのアイデア溢れる提案を聞いて、会場から感想・コメントをいただきました。

尾鷲の高校生「新鮮なもの、自分たちでは思いつかないアイデアで感動しました。提案の実現にあたって、私たち高校生も積極的に関わっていきたいです!」
大学生「学生の皆さんの本気度が伝わってきて鳥肌でした。課題の設定やターゲットの設定も素晴らしいです。実現までたどり着いたらぜひイベントに参加したいと思いました」

プロジェクト参加学生からは「解決策を考えるのはとても難しかったです」「今まで自分と縁がなかった地域のまちおこしを考えるという貴重な経験になりました」「尾鷲っていい町だなと思いました」という声もあがりました。

司会の木下さんからの「今日学生が発表した解決策の実現可能性は、やるか・やらないかの50%です。ぜひ実現してほしいと思います」という言葉で、提案発表タイムが終了しました。

◯トークセッション

テーマ「若者とつくるこれからの街〜若者を主役にした未来から学ぶ産官学連携のあり方とは?〜」

▼トークセッションに参加した方▼
浜口 久範さん/尾鷲市役所
野田 大さん/尾鷲商工会議所
北村 和敏さん/紀北信用金庫
永田 凌大さん/尾鷲高校
下山 音芭さん/京都すばる高校

「地元の学生に地元を好きになってもらいたい」

トークセッションでは、このプロジェクトがスタートするに至った経緯についてのお話からスタートしました。

野田さん「やんわりと学生と企業の間で何かできないかと考えていました。その中で、学生のキラキラした部分に心を打たれたことが最初のきっかけです。私は尾鷲出身で、学生時代は京都で過ごしましたが、地元が好きで尾鷲に戻ってきました。けれど最近は『地元の子供達が地元を好いていないのではないか』という懸念を抱いていました。そして『地域外の学生と連携することで、地元の学生が地元を好きになってくれないだろうか』『地元に住む人たちが改めて地域のことを好きになるきっかけにならないだろうか』という想いを持ち、グローカルセンター、尾鷲市役所、紀北信用金庫さんと相談し、プロジェクトを実施することになりました」

と、プロジェクト実施に至る想いを伝えていただきました。

「実現可能性」

また、これまでに実施した学生と連携した課題解決策の提案プロジェクトと比較して、このプロジェクトの「提案を実現させる」という目標についてのお話もありました。

浜口さん「これまでにも学生を交えて連携したことはありましたが、今までは発表して終わり、という形でした。ですが、今回の発表をスタートラインとして、今日の提案をもとに我々が動いていく必要があると考えています」

木下さん「地域連携の事業では『提案して終わり』のものがたくさんあります。学生の提案が夢見がちなものであったり、予算の都合など大人の事情で実施できない解決策も多いです。そう考えると、尾鷲市役所さんや尾鷲商工会議所さんなどの公的な組織や、地域のためのお金の流通に貢献している紀北信用金庫さんにもこのプロジェクトの関わってくださっている意義は大きいと思います」

そして、この「実現可能性」について、プロジェクトに参加した下山さんも想いを伝えてくれました。

下山さん「このプロジェクトに関わって難しかったのは「実現可能性」という部分です。実は、考えた解決策は2週間前くらいに全部変えたんです。空き家のリノベーションを考えていたのですが、実現可能性が低くなりそう、ということで、直前に解決策を一新しました。発表の3日ほど前に浜口さんに連絡したときも、すぐに返信していただけてありがたかったです。私が提案した企画は、尾鷲の方の協力で提案できたと思います」

木下さん「若者の感性は、最新の情報・トレンドを追っているのでアイデアに溢れています。けれど、実現できるかどうかを考えること、一歩大人の世界に踏み込むことが学生にとって大変なポイントです。解決策の策定やプロジェクトの実施にあたり、浜口さんにいっぱい無茶振りさせていただき、企画の段階からわがままを叶えていただきました。その点で、尾鷲の大人の本気度がとても高く、尾鷲っていい町だな、と感じました」

「マイナスをプラスに」

話題は、「プロジェクトを経て尾鷲のみなさんが感じた変化」に移りました。

木下さん「実際に学生に来てみてもらって、また他の地域の学生との連携を通して、新しい刺激・変化などはありましたか?」

永田くん「自分にとって尾鷲に降る雨はマイナスなイメージを持つものでした。尾鷲の外の地域から来た人に雨をプラスに考えてもらって嬉しいです。また、魚には飽きていてしばらく食べていなかったのですが、フィールドワークに来てくれた時に久しぶりに魚を食べてみて『魚、美味しいな』と思えました。外から来た人と一緒に食べると気づくこともあるんだなと感じました」

濱口さん「通常のイベントでは『雨天中止』が多いですよね。尾鷲の雨をポジティブに捉えて、『雨天決行・雨の時にしかイベントをやらないってどう?』という学生のアイデアを聞いておもしろいなと思いました」

野田さん「学生の発表のなかでは『異世界感』という言葉が印象に残っています。地元(尾鷲)に住んでいると方言がきつくて、何を話しているかが分からなかったりすることもありますが、『異世界感』というポジティブな言葉で表すという感覚はいいことだと思います」

北村さん「全ての企画の名前がネガティブ・自虐的なものではなく、ポジティブなものでよかったです。ポジティブなイメージを持つことって、発する言葉や伝えたいメッセージ、さらに『魅力をどう発信するか』ということにも関わってくる大事な要素ですよね」

木下さん:「まちづくりには『馬鹿者・よそ者・若者』が関わることが重要、と言われていますが、地域外の学生はこれら全てを満たしていると思います。まちづくりの専門的な知識がない、外から来る目線と若い感性を持っている若者。こういった若者が地域のまちづくりに参加することによって、地域に住んでいる若者も感化され、刺激を受けて成長していく、という部分がこのプログラムの良かった部分だと思っています」

トークセッションの最後には、木下さんから「尾鷲の皆さんとのプロジェクトに対する熱量の高さ、様々な無茶振りにも応えていただいたことにも感動しています。関わるすべての人が、他人任せではなく当事者としての意識を持って取り組んでくださりました」と、プロジェクト実施における想いを伝えてくださりました。

また、「『実現させる』ということを前提に解決策を考えることは、解決策を考える学生にとって良いハードルになり、尾鷲のみなさんには今日の報告会をスタートラインとして街のことを考えていただくきっかけになったと思います」とも語ってくださりました👀

このプロジェクトは、ひとごとじゃないまちづくり、関わる人全員が圧倒的当事者意識をもって街づくりに関わっていくという、まちづくりにおける連携の一つの在り方を示し、尾鷲の街の可能性を再発見する機会となりました。

このプロジェクトのような取り組みが他地域にも広がっていくことは、若者が地元を好きになるきっかけに、また、若者が起点になってまちづくりを盛り上げていくことに繋がっていくでしょう。このまちづくりの在り方こそ、今の日本・地域に必要なものではないでしょうか。

京都信用金庫 専務理事 丹波寛志さんによる挨拶

◯インターン生みぞの感想

今回の報告会では、多地域・多世代が交わって課題に取り組むことの意義を感じたのはもちろん、学生の提案のレベルの高さにも驚きました。

提案のなかで、先行事例について深く探究されており、また、先行事例を組み合わせて新しいものを考えてみる姿勢やアイデアの斬新さがあることはもちろん、どうやったら他地域の先行事例を尾鷲という地域に取り入れられるか、という点もしっかりと考えられていました。

「今あるものを活用して、どうやって『こんなものがあったらいいな』を叶えるか」という視点はまちづくり以外の課題にも通じる視点だと思います。

また、フィールドワークを通して「実際行ってみて感じたこと」を大切にしているということも伝わってきした。尾鷲のひとの暖かさ、ひとのありかた、雨のふりかたなど、行ってみないと感じられないことを実際に体験したからこそ、京都の学生が圧倒的当事者意識をもってプロジェクトに取り組めたのだと思います。

余談となりますが、このプロジェクトに参加していた高校生たちは、昨年度のグローカルシフトプログラムにも参加しており、私もインターン生としてプログラムに関わっていました。今回の報告会では、昨年度のプログラムから更に成長し、堂々と発表する高校生の姿を見てちょっぴり感動しました🍀

最後となってしまいましたが、改めまして、当日に参加してくださったみなさま、本プロジェクトに連携してくださった尾鷲市役所さま、尾鷲商工会議所さま、紀北信用金庫さま、尾鷲の高校生の皆さん、参加した京都の学生の皆さん、その他、本プロジェクトを応援してくださった皆さま、ありがとうございました。

✨当日の様子を、中日新聞にも取り上げていただきました!


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