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寄稿「心から、話せる人間に。」 Vol.2 京都経営者協会 ずーさん(石津 友啓)さん

こんにちは、行元です。「GLOCAL CENTERって何をしてるの?」とよく聞かれます。大切な関係者のみなさんから語られることばを通じて自分たちを見つめていきたいと思いスタートしたこの企画。

Vol.1 「京都企業とNPOのコラボレーションの可能性」

2人目は、(一般社団法人)京都経営者協会 ずーさんこと、石津 友啓さんです🌸「京都企業とNPO」と題して、思いつくままにエッセイ風に書いて頂きました。若い時の写真をくださいといったらこの写真をいただき、イケメンなずーさんとともに、お人柄にぴったりな素敵なことばが掲げられていたのでこのタイトルにしてみました。それではどうぞ。

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NPOって一体なんだろう。

NPOという名称を知ったのは約20年前でした。日新電機の経営企画部門に在籍し、「ITソリューションにかかわる新規事業の立ち上げ」というとんでもなく大きなミッションを背負って苦しんでいた時でした。

個人的に知り合いになった経営コンサルタントの方にいろいろ相談しながら進めている最中に、「NPOとコラボしてみたらどうでしょう。」との提案をいただきました。「非営利団体として社会貢献のために活動している団体なので、きっと何か面白いことを考えているNPOがあるのではないでしょうか。」と言われて、日本中のNPOをそのコンサルタントと一緒に片っ端から調べてみたことがありました。それが、NPOとの関わりの発端でした。しかし、残念ながらその時には時期尚早もあってか、ITソリューションというキーワードに繋がるNPOはなく止む無く断念しましたが。

 次に、NPOと巡り合ったのが理系の女子のキャリアについて考えを拡げる「女子高生フォーラム(通称:リケジョフォーラム)」でした。同じく日新電機でCSR担当をやっていた時でした。そのフォーラムを運営していたのがNPOで、日新電機の女性技術者がフォーラムに登壇するので初めて参加しました。

 京都の女子高校生に進路として理系を選択してもらい、理系の大学に進学して、京都の企業において研究者あるいは技術者として活躍してもらおうというまさに地域社会貢献事業だと思いました。


 NPOの理事になって

その後、日新電機から京都経営者協会に出向することとなり、グローカルセンターの理事を務めることになりました。その説明に来てくれた事務局長の中谷先生と行元さんから「このNPOは、教育の社会化を掲げALL KYOTOで人づくりをする。教え学びあう風土の中で、京都の大学生にまず足元のLOCAL京都企業の魅力、中小企業の存在を知ってもらうこと(結果として、就職のひとつの可能性として認知し選択肢を拡げてもらうこと)で京都の地域に貢献しようと頑張っている団体です。」と言われ、これはなかなか面白いぞと思いました。

最初に出席した理事会で「女子高生フォーラム」の話題提供したことを懐かしく思い出します。その二つのNPOが今まさにコラボをして新しい社会貢献に乗り出そうとしています。(2021年度STEAM人材育成にかかる事業になる予定です!🌠)これも計画的偶発性理論*の下、偶然を味方につける力のなせる業によって引き寄せられたコラボではないかと思います。
(*Planned Happenstance theory;計画された偶発性理論 スタンフォード大学 クランボルツ博士提唱.個人のキャリアの80%は予想しない偶発的な事により形成される)


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NPOには何かが潜んでいる

会社規模に関わらず、京都企業の皆さんもっとNPOに興味を持っていただき、NPOのイベントにどしどし参加してみて下さい。きっとそこに、あっと驚くような偶然の出会いや新しい閃きなど、人材育成のみならず事業にも大いに役立つ何かが潜んでいると思います。NPOって、いろいろと面白いことを考えていますよ。偶然を味方にして大いに飛躍しましょう。特にグローカル人材開発センターのスタッフの皆さんは、若くて独創的な方たちばかりですから。(石津さんからは以上です)

「偶然を味方にするちから」

行元です。「大きくなったら、電気技術者か外交官になる。」これが石津さんの小学校2年の頃の夢だったそうです。現在、経営者協会始まって以来の初の理系専務理事を6年間務められ、そこに辿り着くまでには国内外で様々なキャリアを歩まれました。経験したことがないこと、前例がないことなどを任され続けながらも「誰よりも何においてもいつも楽しんでおられる」というのが石津さんの印象です。石津さんのように面白がって、わくわく働いている大人の存在、背中がこの日本に必要で、私もそうありたいなと思います。子どもたちや学生たちは社会に出ることに対して、期待・希望をもてるのではないかと感じます。実際、私たちスタッフにとっても石津さんは大きな希望です!

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ここで、皆さんにQUESTIONです。

「1)好奇心、2)持続性、3)楽観性、4)柔軟性、5)冒険心」みなさんは自分に当てはめたときに、いくつ丸がつきますか?キャリアの80%は偶然によって形成されるという理論でも示されています。石津さんはすべて丸で、特に柔軟性は◎だそうです。変化の激しいこの時代に生きるこれからの世代にとって、上記5つの資質がよい偶然を引き寄せる行動指針だそう。「行けば、なんとかなる(なんとかする)」石津さんのこの言葉をお守りに、心強いスタッフと学生とみなさんと一緒に私も1歩踏み出し続けていきたいと思います。


Who is ずーさん(石津さん)?

「ずーさんのプロフィール」
1953年1月28日生まれ。父親の仕事の関係で電気の事を勉強するのが当たり前と考えて、大学は工学部電気工学科を卒業。就職は、当時伸び盛りであった京都の某制御機器メーカに企業訪問をするも門前払い。ついでに帰りに訪問した某重電機器メーカから歓待を受け入社を即決。入社後の配属は、同期の者は研究・開発・設計などに配属されるも技術部の配属。隣の芝生が青々として見える新入社員時代を体験。入社12年目に東京の外資系コンピュータメーカの関係会社に突如出向を命じられ、家族そろって東京に引っ越すと同時にアッと驚くような異文化を体験。帰任後、京都への異動を心待ちにしているも、京都を飛び越えていきなりシンガポールに転勤。初代の所長となり、変電所70数か所の建設に携わる。英語も話せない、工事の経験もないのに当時の上司の「行けば何とかなる。」という無責任な発言な下、中学生だった娘の「外国、行きた~い。」の一言でまたまた家族を連れてシンガポールへ引っ越し。帰国後は、経営企画部で新規事業担当(そんなもん一人でできるわけないやんと思った矢先)、自分で開拓した訳ではないが会社が出資および融資をした某ベンチャー企業に役員として出向派遣される。しかし、大失敗、数億円が水泡と帰す。帰任後、企業内ベンチャーとして独立した事業会社にまたまた役員として派遣。こちらも2年で債務超過となり廃業、会社清算の責任者となる。清算終了すると次に行くところがなく、当時の上司から「社内就職活動しろ。採用してくれるところに配属してやると。」
そうして、社内就職活動中あまり親しくもしていない常務から「営業やってみんか」と言われ、営業経験まったくありませんけど・・・、でも何故かいきなり広島の支店長に着任、50歳を過ぎて初めての単身赴任。(いや~、その楽しかったことたらありゃしない。)ツキもあって、仙台を抜いて売上NO.1の支店に。その後は、斜度60度以上の急坂をよじ昇るがごとく、営業部長・事業本部長・執行役員・取締役と。最後は、コーポレート担当役員を1年経験した後、何のご縁か2015年には、京都経営者協会専務理事に就任し、2021年5月晴れて退任となりました。まさに「計画された偶発性理論」に示されるがごとく、何度の偶然に助けられたわからない不思議なキャリアの持ち主、隣の青々した芝生で当時生き生きとしていた同期の連中は、生涯京都から一歩も出ずに定年を迎えた者も多かった。 本音を言えば技術者として大成したいという思いも強く持っており、40歳の時にエンジニアとしての最高資格「技術士」資格も取得しましたがそれを生かせる場所もついぞなく、少し残念な気持ちでもあります。

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すごいキャリアすぎますwww
続(行元加筆)経営者協会出向後、ひょんなきっかけでグローカルセンターの理事になる。特にひらと行元に巻き込まれて日本のお酒の消費量にも貢献を果たす。学生への講話、人づくりを掲げ京都経営者協会×GLOCALのセミナー立案数々のコラボレーションを楽しく行った。現在、GLOCAL CENTERの理事を上田さんにバトンタッチ(2021/5/28に正式にする予定)し、変わらず新たな関りでスタッフの心の支え兼オアシス協働者としてセミナー登壇から運営までプロボノとして大活躍予定!NPO×企業のチャレンジングなコラボレーションを一緒に仕掛けていく予定です!♡

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📝編集後記

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石津さんとの最初のコラボレーションは、いつも楽しい。全部楽しい!何よりひらちゃんと出会わせてくれた奇跡の恩人である。この記事を書きながらうるうるしていますが、一生お別れではないし、後任のうえちゃんこと上田さんも最高に素敵な方なのでとても嬉しい。石津さんがいなかったら生まれていなかった事業やつながりに想いを馳せると(ランダム性の話)やっぱり1人の人間の存在はとてつもなく大きいことを思い知らされます。そういうインパクトをグローカルとしても私自身としても奇跡として残したいです。私が創りたい世界は石津さんの協力がないとむずかしいのでこれからも一緒に走ってください🍺

心から話せる人間に。それをずっと大切にされているからこそ、周りにいるみんなが心から話したくなっています。いつかギターを披露してくださいね。

いつも、ありがとうございます🌺

▽京都経営者協会石津さん×GLOCAL コラボレーションの記録です
2018:マインドチェンジセミナー「ちがいを面白がるちから」
2019:マインドチェンジセミナー「どうすれば人と組織が変われるのか」
2020:オンラインが苦手な人/可能性を探りたい人へ送るマインドチェンジセミナー

次は、、、グローカルセンターの社会人プロボノであり、自ら変容を遂げ続けているみさみささんです。

バトン形式で進めていきます!ふふふ

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