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寄稿文(Vol.10)「いろいろしたのは、やりたくないことをクリアにするため」

こんにちは、行元です。「GLOCAL CENTERって何をしてるの?」とよく聞かれます。大切な関係者のみなさんから語られることばを通じて自分たちを見つめていきたいと思いスタートしたこの企画。第10弾は、海外ビジネスマッチング事業を手掛ける生田グローバル株式会社代表取締役 喬 彬(キョウ ビン)さんです!

🖋バックナンバー(第9弾):青木陽菜さん

生田グローバルの他、Global Education Service co.,ltd. 執行役員 京都オフィス 所長、京都市任命 京都国際観光大使、京都府名誉友好大使などを務められ、日本と世界の架け橋役となっている喬さんに学生時代のお話しから、現在の活動、これからの京都の可能性やグローカルについてお話を伺いました。それではどうぞ!

異国の地、京都での起業を決めた大学時代

喬さんは、19歳の時に中国から来日。福岡の日本語学校を経て、京都で大学、大学院の留学生活を過ごしました。在学中、様々な社会活動に参加する中で、起業家を目指し卒業後、2012年にNPO、会社を設立。喬さんを日本、しかも京都というLOCALに根を下ろして活動しよう!と思わせた様々な人との出会い、社会活動や出来事についてお話を掘り下げて聞いてみました。

いろいろしたのは、やりたくないことをクリアにするため

福岡で2年間でN1(日本語能力検定1級)を取得、立命館大学へ留学生として20年前に京都に来たという喬さん。学校の先生になりたい!と京大の大学院へ。あくまでも商売は社会を知るためのツールだったそうです。勉強の合間をぬって、学生時代下記の仕事・アルバイトを経験!

<喬さんが学生時代にやってみた仕事>
製本工場、パン屋さん、コンビニ、市場で魚をさばく、お好み焼き屋さん、大学の事務員、商社アルバイト、農業、ボランティアガイド・・・他

日常にまつわる様々な仕事を通じて、日本の社会のしくみや日本人の働き方をリアルに知ることができたのはもちろん、一番の収穫はやりたくないことをクリアにできたことだといいます。20年前学生当時から、様々な出来事と失敗を経て京都の奥深さや、小さいところで働く価値と意義、同時に日本の矛盾と課題に向き合っているうちに今の仕事に辿り着いたといいます。

喬さんがコミットしている、日本の矛盾と課題

日本の課題は、グローバル🌐といいながら、人件費削減、留学生サポートや留学先支援などが手薄であること。
学生時代から、観光情報を母国語で地道に発信するところからはじめ、海外からの修学旅行生や留学生のサポートを行う中で上記計画実現に着実に大きく貢献してきた喬さん。

2008年、文部科学省が「留学生30万人計画」を策定。日本を世界に開かれた国とし、人の流れを拡大していくために重要であるとし、世界とのつながりを深めるグローバル戦略の一環とし掲げられた。

2010年の尖閣諸島での問題が起こったときには、日中関係が悪化し予定していた留学生がすべてキャンセルになるなどハプニングを乗り越え、その後インバウンドの追い風もあり、経営者・学生マッチング等もニーズが高まっています。コロナ禍で新しい様式の留学のあり方が問われる今、京都に優秀な大学生が来てくれる環境づくりのために様々な形で奔走されています。

モットーは「一生青春、一生感動。」
ゲートになってくれる人がいると安心して京都を訪れてくれるとお話ししてくださいました。

生田さんとの出会い「計画をたてて、給料分を稼ぎなさい。」

学生時代から、ボランティアガイドとしても活躍していた喬さん。ソーシャルビジネスを通じ、言葉も上達、理解も深まり、お給料ももらえる。修学旅行の引率は、一石三鳥!商売も好きということで、大阪、東京様々な都市で日本と世界、とりわけASIAの架け橋になる活動をされていました。

転機は、2014年。生田産機工業株式会社生田泰宏社長に出会ったこと。当時、生田産機工業株式会社の子会社(株式会社京ウィンド)が、中国人経営者研修プログラムを企画し、インバウンド事業を展開の予定と聞いた喬さん。方向と目指すビジョンが一致し2015年に株式会社京ウィンドに入社を決意。「3年間は修行と思って計画をたてて、給料分を稼ぎなさい。」という社長のミッションの下、中国からのインバウンド事業の責任者として、海外より大学生及び経営者の誘致活動に奔走。そして、海外ビジネスマッチング事業展開を拡大するため、京ウィンドのインバウンド事業を切り離し、3年後の2018年、新しい会社生田グローバルを設立、代表に就任することに!

最大の魅力は、裁量だという。チャレンジが多いsmallのビジネスをやりたい!と語る喬さんが印象的でした。

生田グローバルとは?
生田グローバル株式会社では、「ビジコン」を中心として、グローバル化が進む中で日本と世界をつなぐ架け橋となるような取り組みをしております。企業さまの海外進出サポートや海外から経営者視察団の受け入れなど、モノだけでなく、ヒトや情報の交流を通じて新たな価値を創造しております。
これからの生田グローバルは、グローバルにビジネスを推進し、「カルチャートランスレーター」を目指します。世界中にまだ見ぬ期待以上の出会い(人・商品・サービス・情報)を皆様の元に届けることを使命とし社員一同、全力で取り組んで参ります。

生田グローバル HPより
GLOCAL CENTERとのプロジェクト連携時の様子

学生へのメッセージ

「やりたくないことを排除するためにもいろいろしたほうがいい!!」
やりがい、やりたくないこと。早めに早めに気づける過ごし方と、環境づくりを是非心がけてみてください。
そして学生時代しかできない、体験を!鴨川に足を運ぶ、色んな人とコミュニケーションをする、京都というLOCALに触れる。大学生の時の時間は、一生の思い出のひとつになるのでどれだけ失敗しても、遊んで学ぶ!を大切にしてください。

喬さんにとって、GLOCALとは?

グローカルは、いろんな接点/視点を持たしてくれて、京都の学生生活に最高の舞台です!

雑談インタビューの様子

Who is 喬さん?

Qiaoさんの facebook
座右の銘:「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」


「地球国籍という現実的な夢」。Z世代に響くキャッチコピー!というミッションでGLOCALの学生プロジェクトにて報告した時の様子。

編集後記)

まず、取材は春にさせてもらったのに、upがもたもたして本当にごめんなさい😿
「私がもし喬さんだったら、」と思うと勇気ある決断をこれだけ重ねて未知の世界に飛び込めるだろうか?と自問自答しながらお話をきいていました。しかも異国で。お人柄で出会いに恵まれ道を開き、自分の強みと進みたい方向性と時代のニーズとが重なったタイミングでミッションに突き進んでいく。かっこいいです!

外から見る京都の良さと課題とを両方誠実に向き合いお話ししてくださったことで、GLOCALとしても留学生の就職や活動支援を通じて京都の人づくりの文化・風土醸成にコミットしていきたいなと思います。

大学生PJでも連携いただきましたが、今回のインタビューを通じて、生田グローバルさんと喬さんの社会にもたらすインパクトの重要性と、これからの活動にますますの期待が注がれる中是非ご一緒させていただきたいなと思いました。また、タイトルの言葉通り私自身もGLOCALもいろいろな仕事を通じ社会や時代に触れ、役割を見極めていきたいと感じました。

これからもよろしくお願いいたします!謝謝

ありがとうございました✨


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