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梅酢との気楽なお付き合い vol,4

 BLUE TREEの「I」です!

 こんにちは!
まもなく2月も後半に入ろうとしていますね。
皆さんの身近な場所では、そろそろ梅の花は咲いていますでしょうか?

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私の身近な梅畑でも、数輪ですが花が咲き始めました。
ソメイヨシノの桜のように一斉には咲きませんが、少しずつ花開く様子が控えめな美しさを感じさせます。
ということで、今日は完全に私の趣味の世界、梅の花の印象を綴らせてください。

私、10代の頃から今に至るまで古典や日本史が大好きです。大学も史学の専攻でした。
日本史、特に奈良時代とか平安時代って古典にやたらと「梅」が出てくるんですよねー。
ちらっと調べたところ、梅はもともと中国から伝わったもので貴族の間では庭に梅の木を植えて見て楽しむことがブームだったという話が出てきました。
古代の和歌集で有名な『万葉集』には、花を読んだ歌の数で言うと「梅」は第2位の多さだとか。(ちなみに第1位は「萩」だそうですよ。)
そういえば、元号の「令和」は万葉集が由来ということで話題になりましたが、この「令和」は「梅花の歌」という項目の序文で使われていたのですね。
やっぱりこの令和の時代に梅酢を広めたいと思ったのも、何かご縁があったのかもしれないです!

10代の私ビジョンに戻ると(笑)、高校の教科書だったと思いますが、万葉集で「なんだか素敵だなぁ」と思った句があるんです。

「春されば まず咲くやどの 梅の花 独り見つつや 春日暮らさむ」

山上憶良という方が詠んだ歌です。
訳は、
「春が来たら一番に咲く庭の梅の花を、1人で眺めながら春の一日を過ごす事なんてできるでしょうか」
みたいな意味との事です。
ん?なんの話よ?って思ったんですが、注釈が付いていました。
この歌を詠んだのは、山上憶良の知人が開催した梅の花見の会だったのだそうです。
その知人、この会の数年前に奥様を亡くされました。
少し沈んだ様子の見える知人への句だったとの解釈が書かれていました。
「1人で眺めてるだけなんて…私たちと一緒に美しい梅を見ましょうよ」と友達に呼びかけた意味なのかな?って、山上さんの優しさを勝手に感じた私でした。

そんなほんわかした気持ちとは別に、「おいおい」と思ったことのある古典の梅絡みの話を。
有名な『源氏物語』でのワンシーンです。
この『源氏物語』は、前半は光源氏さんという超イケメン&身分も高くてハイスペック、これでもか!ってくらい何でもできる男性の一生を描くストーリーです。
ストーリーが進むと、光源氏が40歳を過ぎた頃に10代の高貴な女性を妻に迎えるという展開を迎えます。
上皇さまから頼まれて断れなかった、とか光源氏は言い訳するのですが、実はちょっとときめいていた、的な事が物語には書かれています。
この時点で最愛の妻・紫の上を含め、既にたくさんの奥さんがいるわけですけどね。
現代だってこれだけの年の差婚だったらジェネレーションギャップありまくりだと思うんです。

そんな衝撃の結婚をして少しした頃に梅が咲くんです。
最愛の妻である紫の上と光源氏が一緒に庭の梅を眺めながら過ごし、話していました。
「梅は本当に香りが良くて美しいよね。桜には香りが無いのが残念だなぁ」
「そうは言うけれど、この時期って他に目立った花が無いから梅が良いと思うんじゃないかしら。
もし春の盛りに梅を見たら、美しい花が沢山咲いてるから同じようには思わないかもよ?」
的な会話をするわけです。
そんな会話の後、光源氏は思うんです。
「ああ、年の若い妻とはこんな風流な話はできないよなぁ・・・」

・・・・・・・。
個性や教養の差はあるだろうけど、そりゃ40過ぎの男性と同じレベルで会話できる10代がいたら珍獣クラスなのでは、と私は『源氏物語』を読んだときに思いましたよ。
人生50年生きるのも難しい時代ですからね。
その中でこの光源氏のボヤキ、「おいっ!」とツッコミたくなる私だったのでした。

梅の花、という事で、この2つの話を思い出しました。
全く角度の違う掘り出し方をしてしまいましたが、それでも共通しているのは「春の訪れを感じる梅の花って素晴らしい」という思いでした。

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文:BLUE TREE「I」


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