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【マネーフォワード×ログラス×グロービス】組織フェーズごとに乗り越える、開発組織のスケーリング

こんにちは!グロービス技術広報です。

トレンドや求められる人材の変化が目まぐるしい中、エンジニア採用はまさに激動の時代に突入しています。そこで今回は、開発組織をグロースさせ、様々なエンジニア採用手法に取り組んでいる株式会社マネーフォワード 取締役 グループ執行役員 CTO 中出
様、株式会社ログラスのVPoE伊藤様をお招きし、開発組織における拡大フェーズの変遷やエンジニア採用のブランディング、有効なエンジニア海外採用についてなどディスカッションをするイベントを開催しました。

今回はその一部をお届けします!

<登壇者>


開発組織のこれまでの変遷と課題

末永:マネーフォワードさんは開発組織規模も大きく、いろんな変遷があったんじゃないかと思うのですがいかがですか?

中出:組織が成長していくにつれ、エンジニアの採用がボトルネックとなっていることが課題に上がってきましたね。当初は東京本社勤務の中途採用を中心に行っていましたが、エンジニアの数を増やすためにもポテンシャル採用をやる必要があるフェーズがありまして、成長を見込んだ採用ですので一次的にエンジニアのグレードの平均値が低下していました。

エンジニアの人数を増やしながら、グレードの平均値も保ちつつ採用を続けるのが難しかったので、福岡や京都などに開発拠点を構えて、東京以外の地域でも採用を始めたんです。

さらに、新卒採用やベトナムでの採用なども始め、採用の幅を広げる取り組みを行い面を広げつつ質を落とさないような採用手法に取り組み続けてきました。

そんな中、外国籍の人材がマジョリティになる可能性を感じ、3年後、5年後を見据え会社全体のエンジニア組織の英語化に取り組み、よりグローバルな開発体制を目指すようになりました。

中長期的には、国内だけでなく海外でもプロダクト展開したいという想いがあるので、その下準備としてグローバルな開発組織を構築したいと考えています。

末永:なるほど。やっぱり組織的な成長と事業的な観点で展開していくことが重要なんですね。弊社でもGLOBIS Unlimitedというオンラインかつ英語でビジネスナレッジを学べるサービスを展開しており、グロービスの開発組織としてもグローバルに取り組んでいくという動きがあるんです。

そこでお聞きしたいのですが、グローバル化に取り組むタイミングやきっかけなどはあったんですか?

中出:マネーフォワードでは2021年にエンジニア組織の公用語を英語にするという意思決定をしたんですけど、その前からグローバルな人材の推移を見ていました。

その時点でもグローバル人材の割合が毎年8%ずつ増えてきており、5年後には40%、6年後には既に50%ほどになるということを考えたら、グローバル人材の採用に取り組まないといけないという重要性を感じましたね。

末永:グローバルなマーケットを見ながらの採用への取り組み、今後を考えるとかなり重要ですね…!ありがとうございます。

続いて伊藤さんにお伺いしたいのですが、ログラスさんは初期から設計に力を入れたり、スキルの高い開発者を採用している印象があります。組織を拡大しつつスキルを維持することは、かなり難しいですよね。

開発組織を拡大する上で、大変だったことはありますか?

伊藤:おっしゃる通り、組織を拡大しながらスキルを維持することはとても難しいですね。私がログラスに入ったタイミングですと、すでにスキルの高いエンジニアが多く在籍していました。その中で自分がどうカルチャーフィットしながら高いパフォーマンスを出すかが大事なんじゃないかなと。

その経験を踏まえると、組織を拡大する過程で現在の強い開発組織を維持し続けていくことの難しさを実感しています。

ログラスではここから更に開発組織を拡大していく予定ですが、カルチャーを崩さずに新しいメンバーを迎え入れ、現在の良さを維持したまま成長していきたいと思っています。基盤を作りながら組織として成長できる仕組みづくりに取り組んでいきたいですね。

末永:グロービスもまさに同じ課題に直面していて、ジュニアメンバーを受け入れるのが難しいチームはあるなと思います。最近よく考えるのは、シニアメンバーが集まっているチームとジュニアメンバーがフィットするためのチームを明確に区別することで、入社後もスムーズに進められるのではないかと思っています。

私たちも最初は中途採用のメンバーで構成されていましたが、新卒採用を始めるタイミングでは苦労しました。どのチームが受け入れやすいのかをしっかり考える必要はありますね。

開発組織の現在と未来

末永:続いて開発組織の今後についてお伺いしていきたいと思います。

現在の状況と今後について考えていることがあれば教えていただけますか?

中出:前述のとおり、マネーフォワードでは、海外へのプロダクト展開を中長期の目標の一つとして考えています。そのために、エンジニア組織を中心にグローバル化を推進し、ベトナムやインドなどでの開発割合を拡大していこうと動いています。

現在エンジニアの約40%が外国籍ではあるのですが、シニア層やマネジメント層においてはまだまだ外国籍の割合って少ないんですよね。外国籍のメンバーが自分の望むキャリアをマネーフォワードで叶えられる環境を整え、将来的には日本語が話せなくてもCTOになれるような会社を目指していきたいと考えています。

末永:グローバルな組織編成をしているマネーフォワードさんだからこそ、そういった視点で開発組織の醸成に取り組まれているんですね。

伊藤さんはこれからの展望やお考えはありますか?

伊藤:ログラスの展開する経営管理クラウド『Loglass 経営管理』の本質的な目標は、経営を改善することで良い景気を作ること。、そうすることで、経営管理のSaaSとして成長することです。私たちが掲げるプロダクトビジョンが、『MAKE NEW DIRECTION』というものであり、経営の新たな意思決定を促進するプロダクトを作り上げることを目指しています。

現在は、工数の削減や経営管理におけるマイナスをプラスに変えられるような開発に取り組んでいるのですが、今後はより新しい意思決定ができるよう、AIの活用などにも取り組んでいきたいと考えています。ただ、ここはなかなかチャレンジングな領域なので、トライアンドエラーを繰り返して、実験的に様々なリリースができる仕組みづくりなど、R&D領域でもプロダクトの価値に寄与するような形でトライし続けていきたいですね。

末永:お二人ともありがとうございます。

マネーフォワードさんのように開発組織のグローバル化への取り組みはグロービスでも挑戦していきたい領域ですし、ログラスさんの良いプロダクトを目指し新しい挑戦に取り組んでいる姿勢に刺激を受け、本日のイベントはとても学びになりました。

私たちも開発組織のカルチャーを作りながら新しい挑戦に取り組み続けたいと思います!

ーーありがとうございました!

各社採用情報

<株式会社マネーフォワード>
マネーフォワードは「お金を前へ、人生をもっと前へ。」というミッションを掲げ、全ての人のお金の課題を解決するために、国籍を問わずエンジニアを積極採用しております。
ご興味ある方はこちらからご応募をお待ちしております。

<株式会社ログラス>
ログラスでは、「良い景気を作ろう。」というミッションと「MAKE NEW DIRECTION」というプロダクトビジョンを達成するために、全ポジションにて採用を強化しています。ログラスの未来に共感いただける方は、ぜひ、下記の採用ページよりご応募ください。

●採用情報
Loglass Job Board(https://job.loglass.jp/


<株式会社グロービス>
現在グロービスではエンジニアを中心としたメンバー募集を積極的に行なっています。
これから開発組織を一緒につくっていきたい方、教育事業に挑戦したい方ぜひご応募お待ちしております!
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