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俺流シリーズ:ビジネスアナリスト編

こんにちは。グローバルウェイのビジネスアプリケーション事業部のSです。

俺流シリーズ第4弾は「ビジネスアナリスト」編です。

デジタル化が進む現代において、企業が直面する複雑な課題を解決し、ITとビジネスの橋渡しをするビジネスアナリストは、ただの中間者ではなく、顧客の深層にあるニーズを読み解き、それをシステム化要件に変換する「要件定義の専門家」です。 この記事では、ビジネスアナリストの役割成功するために必要な能力について 掘り下げていきたいと思います。


ビジネスアナリストの必要性

ビジネスアナリストが求められる理由は以下にあると考えられます。

・ITを理解しないままベンダーへ発注する顧客の存在
・業務を理解しないまま受注・構築するベンダーの存在

(↑ 怠慢や能力不足というよりは、コンピュータのダウンサイジングやインターネットの普及によるIT利用領域の急拡大に起因すると考える)

このため顧客とITを結びつける役割として、さらに要件定義のプロフェッショナルとして、ビジネスアナリストが登場したのではないかと思われます。

「要件定義する」とは

ビジネスアナリストに求められるスキル・知識は要件定義そのものと言えます。 「要件定義」とは、単に顧客の言葉を文字に起こし、整理すること以上の意味があります。

顧客は伝えるプロではないため、「要求の全てを正確に伝えることができない」ということを前提に、要求事項を正確に引き出すことがビジネスアナリストには求められます

多くの場合、顧客は「やりたいこと」や「特に困っていること」を強調して話しますが、 システム化を検討する際にはそれらを含めて全てを引き出す必要があります。 要件定義では、業務全体を整理し要求が矛盾なく整合していることを検証します。 

真のニーズ追求と関係性の構築

またビジネスアナリストは顧客の表面的な課題や要求にとらわれず、真の課題や利益を把握し、 顧客の要求の誤りや矛盾を指摘したり、時には業務の変更や、顧客から求められていない(気づいていない)課題について提案(要求開発)をすることもあります。

このとき、顧客の業務は顧客が一番詳しいということを理解しておく必要があります。 顧客の話を聞く前に、ビジネスアナリスト側が十分な知識を保有していなければ、顧客の真のニーズを拾うことは難しいでしょう。

よって、顧客へのヒアリングを始める前に、一般的なビジネスの知識やビジネスモデルを参考に情報を収集し理解しておき、ヒアリングを通じて知識を補正していくことで、顧客の業務をキャッチアップできるようになります。この過程を経て初めて、顧客の真の課題や利益を把握することが可能になります。

ニーズ理解と関係構築のための傾聴

また、顧客の課題や要求の矛盾を指摘するためには顧客と対等でなければなりません。 そうしなければビジネスアナリストの言葉に顧客は耳を傾けないからです。

ビジネスアナリストに必要なスキル・知識

このようにビジネスアナリストは顧客の業務を的確に把握し、課題を抽出し、そして解決に向けシステム化要件を取りまとめるため、多くのスキルや知識が必要になります。

+ビジネス・ITの幅広い知識
 業界の基本から最新トレンド、システムなど
+コミュニケーション能力 
 傾聴し顧客の真意に気づく、指摘・提案のための関係を構築する
+問題解析と洞察力
 聞いたことの表層だけでなく、顧客の真のニーズを見抜く
+情報整理と伝達能力
 要件を明確にし、必要な事項を関係者に的確に伝える

橋渡しの達人

一般的なビジネスの基本、対象業務の知識、トレンド、システム化の事例、そして最新のIT動向に関する知識をはじめ、顧客の話を傾聴し、引き出した情報を整理する能力も必要です。

そしてシステム化後の業務を顧客に説明するとともに、決定した要件をエンジニアに対しても正確に伝達する能力が求められます。

まとめ

かつてビジネスアナリストの役割は、「ITで業務を代行する・効率化すること」が主目的であり、 ASIS分析から課題を抽出しTOBEを描くというアプローチ、つまり改善が基本でした。しかし、DXの登場によりその役割は変わりつつあるように思います。

DXはデジタルを活用して新たなビジネスを創出または変革することなので、 期待する効果もしくはベネフィットを実現するようなビジネスをゼロベースでデザインする必要があります。

したがってビジネスアナリストには、ビジネス知識や最新のIT動向の理解に加えて、顧客業務の把握、真のニーズを引き出す傾聴力、洞察力、そして情報の正確な伝達とコミュニケーション能力といった多様なスキルと知識が求められるのです

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