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Global Roots and Routes→「ぐるる(GU-RU-RU)」。 海外帰国子女やThird Culture Kidsをはじめ多文化を越境して生きる人々と共に、 教育や言語、文化やアイデンティティなどの話題を中心に語り合うメディア。

マガジン

  • 時事英語おもしろ話シリーズ

    スポーツやニュース記事などのなかから僕らがおもしろいと思った英語のフレーズについて、その使われ方などをご紹介していきます。

  • 「ぐるる」の前身ともいえる「私情つうしん」からの転載記事

    「私情つうしん」は古家をはじめ「数人の元・“帰国子女”のワクワクする思いから生まれ、海外/帰国子女や異文化、コミュニケーション、アイデンティティ、教育などの話題から輪を広げる」ニュースレターで、1995年6月の創刊以来、2002年までに24号を数えた。1996年1月から2023年まではインターネットでも公開。「ぐるる」の読者の皆さんにもお読みいただきたい記事を、随時、再掲していきます。

  • 「ぐるる」がオススメする本など

    帰国子女やTCK本人たち、その周辺にいる方々にお読みいただきたい本などをご紹介します。

  • ARTICLES WRITTEN IN ENGLISH

    Here are all articles written in English (some are bilingual) in GU-RU-RU.

  • HOMEQUEST/居場所を探して

    This is a story of my roots and routes. As a TCK, this is an attempt to answer that question "Where are you from?" 帰国子女も含めTCKにとって「ふるさと」は「どこでもあると同時に、どこでもない」。 メキシコで5年半を過ごした僕個人の居場所探しの物語。

最近の記事

  • 固定された記事

「ぐるる」の発足にあたって/AT THE FOUNDING OF GU-RU-RU

「ぐるる」とは/WHAT IS "GU-RU-RU"? 越境して生きる人々のためのウェブサイトです。 This is a website for people who live crossing borders. 「ぐるる」の意味/THE MEANING OF "GU-RU-RU" Global Roots and Routesの日本語カタカナ表記「グローバル・ルーツ・アンド・ルーツ」(routesは、アメリカでは「ラウツ」という読みかたも多いですが)のアタマをとって

    • 「国語」は最初、外国語だった?!

      by 古家 淳 いま、日本の教育界には「国語教育」と「日本語教育」の二つがある。一般的に、前者は日本で生まれ育ち日本語を第一言語としている子どもたちを対象にし、後者は日本語を母語としない人々(大人も含む)に「外国語としての日本語」を教えるものだとされている。 しかし調べてみると、「国語」という単語が学校教育の文脈で初めて登場した時には、どうやら日本語を話さない人々に日本語を教えることを意味していたようなのだ。 まず日本で近代的な学校教育が始まったのは、1872(明治5)年

      • inaugural member 時事英語 #12

        by 古家 メジャーリーグ、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の快進撃が続いています。そう、今回は野球ネタです。史上初の50-50という歴史的快挙を達成した、1試合6打数6安打、打点10、ホームラン3本、盗塁2というマイアミでの試合を伝える英文記事から、気になる表現を拾ってみました。 まずは最終スコア4-20というrout(「大敗」。あるいは勝ったドジャースから見れば「大勝」)を喫したマイアミ・マーリンズの側から記されたMiami Herald紙の記事から。 htt

        • 「帰国子女」という用語をめぐって

          by 古家 淳  僕は父の仕事に伴う5年半の海外生活を終えて1972(昭和47)年の12月に日本へ戻り、「帰国子女」になった。その後、30余年に及んだ月刊『海外子女教育』誌(発行:海外子女教育振興財団)での記者としての仕事を含め、数百人、もしかすると一千人を超える「帰国子女」たちと会い、話を聞いてきた。ところが当の本人たちの間ではこの「帰国子女」という用語はすこぶる評判が悪い。権威主義的だとか、「女・子ども」扱いしているようだとか、あるいは「(男子は含まず)女子だけ?」など

        • 固定された記事

        「ぐるる」の発足にあたって/AT THE FOUNDING OF GU-RU-RU

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        • 時事英語おもしろ話シリーズ
          12本
        • 「ぐるる」の前身ともいえる「私情つうしん」からの転載記事
          4本
        • 「ぐるる」がオススメする本など
          5本
        • ARTICLES WRITTEN IN ENGLISH
          11本
        • HOMEQUEST/居場所を探して
          10本
        • アメリカで出会った ぐるるな仲間たち
          7本

        記事

          「帰国子女」の定義

          by 古家 淳  「『帰国子女』という用語をめぐって」という記事をアップした。  そのついでに、僕がかつて書いたこちらの文章もご覧いただきたい。 1985年8月に「私情つうしん」第2号の記事として書いたものだ。「私情つうしん」では「パラダイムの逆立ち」というシリーズを掲載していたが、その記念すべき1本目である。なお「パラダイムの逆立ち 4 帰国子女の性格特性」も同時にアップする。  ちなみに「私情つうしん」とは、「数人の元・“帰国子女”のワクワクする思いから生まれ、海外/帰

          「帰国子女」の定義

          帰国子女の性格特性

          by 古家 淳  「『帰国子女』という用語をめぐって」という記事をアップした。そのついでに僕が以前に書いた「『帰国子女』の定義」という文章もアップした。これは1985年8月に「私情つうしん」第2号で「パラダイムの逆立ち」というシリーズの1本目として書いたものだ。  こちらの「帰国子女の性格特性」は、「パラダイムの逆立ち」の4本目として、1998年6月に発行した「私情つうしん」第16号に掲載したもの。  ちなみに「私情つうしん」とは、「数人の元・“帰国子女”のワクワクする思

          帰国子女の性格特性

          turn the page 時事英語 #11

          by Y アメリカ大統領選挙で、トランプ氏とハリス氏の初めての討論会が開かれました。ご覧になった方はいらっしゃいますか。バイデン氏の撤退につながった6月の討論会を見逃してしまった私は、今回は必ずチェックしようと、スカパーでCNNによる同時放送を見ていました。ハリス氏とトランプ氏が直接討論するのは初めてだったわけですが、民主党大会での指名受諾演説などからして、ハリス氏に心配を抱いてはいませんでした。むしろ「オハイオ州スプリングフィールドでは、移民がペットの犬や猫を食べている」

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          turn the page 時事英語 #11

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          rout 時事英語 #10

          by 古家 今回もサッカーネタです。そう、2026年W杯アジア最終予選グループC第1節、日本対中国の試合からです。思わぬ点差で日本が大勝しましたが、これを報じる英文記事を2つ見つけました。 1つは遠藤航選手が所属するイングランドプレミアリーグのリヴァプールFCを専門にカバーするサイト、"This is Anfield"から。 そしてもう1つはアジアサッカー連盟公式サイトによるリポートです。 この2つから、興味深い表現を拾ってみましょう。 まずAFCの記事の見出しにあるq

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          rout 時事英語 #10

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          stoppage time 時事英語 #9

          by 古家 皆さん、昨夜のパリ五輪、女子サッカー予選リーグ、グループCの第2戦はご覧になったでしょうか。僕はリアルタイムで見ていて、なでしこジャパンが試合終了間際のPKによる熊谷紗希選手の同点弾でブラジルに追いつき、谷川萌々子選手の驚異的なロングシュートで勝ち越した劇的な展開に興奮して、しばらく眠れなくなりました。 ようやくひと眠りしたあと、その余韻に浸りながら英語で書かれた試合レポートを探し、ここで紹介するべき表現を拾ってみたというわけです。 まず「決勝点」は、win

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          [シリーズ]川崎の多文化共生を探る第1回 市民活動のハブ・プラットフォーム

          川崎市の概略  ちょうど今年、2024年に市制100年を迎えた神奈川県川崎市。北東には多摩川を隔てて東京都と隣接し、南西には横浜市がある。多摩川の上流側には多摩区と麻生区、そこから下流に向かって高津区と宮前区、中原区、幸区、そして海に面した川崎区の7つが並んでいる。上流側はかつての農地が都内に勤務する人々のベッドタウンとして開発され、下流側は戦前から京浜工業地帯の一角を担ってきた。   市の総人口は155万人余りで、そのうちおよそ5万人が外国人住民だ。全市における割合では

          [シリーズ]川崎の多文化共生を探る第1回 市民活動のハブ・プラットフォーム

          『英語ヒエラルキー――グローバル人材教育を受けた学生はなぜ不安なのか』

          『英語ヒエラルキー グローバル人材教育を受けた学生はなぜ不安なのか』 著:佐々木テレサ、福島青史 光文社新書、2024  上記はこの一冊の中で繰り返し引用される「グローバル人材の要素」である。こうした人材を育成するため、日本国内にある大学に次々と生まれたのがEMI(English Medium Instruction)を行う学部で、要するに英語で授業を受ける。   著者の1人佐々木テレサさんはEMI実施学部の一つである早稲田大学国際教養学部でほとんどの授業を英語で受け、1年

          『英語ヒエラルキー――グローバル人材教育を受けた学生はなぜ不安なのか』

          A Story of My Roots and Routes--Part 5 "FINDING HOME"

          By Atsushi Furuiye Part 4 "CONNECTING WITH TCKs" is here. I got divorced near the turn of the century. We had a family discussion with both my boys, too, and because they did not want to move away and change schools, they chose to stay wit

          A Story of My Roots and Routes--Part 5 "FINDING HOME"

          A Story of My Roots and Routes--Part 4 "CONNECTING WITH TCKs"

          By Atsushi Furuiye Part 3 "HOME WAS NOT HOME" is here. Over the course of three years in high school, I made some great friends who accepted me as I was, and with whom I still keep in touch. At the same time, I began to look for other peop

          A Story of My Roots and Routes--Part 4 "CONNECTING WITH TCKs"

          僕自身のrootとrouteの物語 第5話 「居場所を見つけた」

          古家 淳 第4話「TCKの仲間とつながる」はこちら 20世紀が終わるころ、僕は離婚した。子どもたちも入れて話し合ったところ、彼らは「学校を変わりたくないから、引っ越ししたくない」と言うので、子どもたちは母親とともに横浜に住み続け、僕がひとりで出ていくことにした。引っ越した先は川崎市宮前区のアパート。子ども時代に住んでいた川崎市内であったというのは、その後いくつか続いた偶然の一つ目だ。 数年後、新たな女性と付き合うようになった。彼女が借りた部屋も川崎市内だった。彼女は僕が市内

          僕自身のrootとrouteの物語 第5話 「居場所を見つけた」

          アメリカで出会った ぐるるな仲間たち 第7回

          By やよい 連載の前回はこちら いまから30年以上も前のアメリカで、職業訓練校のESLに通った私は、世界各国から移民や難民としてやってきたクラスメイトたちと出会い、それぞれの背景をうかがい知ることになりました。あくまでも自己申告ではありますが。 小さな教室で、少しだけ世界を知る⑤  アフガニスタン人のアブドラは、17歳のときに銃を一丁だけ持ってパキスタンを目指して歩き続け、夜中に国境の山を越えて亡命したそうです。パキスタンには親戚がいてそこの娘と結婚して二人でアメリカ

          アメリカで出会った ぐるるな仲間たち 第7回

          A Story of My Roots and Routes--Part 3 "HOME WAS NOT HOME"

          By Atsushi Furuiye Part 2 "UPROOTING" is here. The apartment that Dad’s company provided us was in Yokohama in Kanagawa prefecture, a city next to Kawasaki. The house was more or less the same as the one we lived in five and a half years a

          A Story of My Roots and Routes--Part 3 "HOME WAS NOT HOME"