Global PMI

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Global PMIは、サンフランシスコを拠点とし、実際に買収先でPMIを含めたグローバルM&Aに従事した人のネットワークです。日本企業がグローバルM&Aで同じ失敗をしないように、経験者がアドバイスを行うサービスです。グローバルM&Aにまつわる色々なトピックを投稿します。

最近の記事

「掛け算系の買収」と「足し算系の買収」

今日は買収のタイプについて見ていきます。買収には、「掛け算系」と「足し算系」があります。 「足し算系の買収」とは、買収した企業をスタンド・アローンで成長させようとする買収です。もちろん多少のクロスセルがある場合もありますが、基本的にその企業がグループ下で独自に成長を遂げることを期待するものです。 80年代がGEが年率30%で成長していたのも、この「足し算系の買収」により実現していました。日本企業が海外で成功したケースとして紹介されるリクルートのIndeed社の買収やJ

    • 人材獲得の「Acquhire」は意味あるの?

      最近では、Acquire(買収)とHire(採用)の造語として、「Acquhire(アクハイヤー)」という人材獲得を目的とした買収も増えています。 有名なのは、Googleが2014年にAIのDeep Learningの会社「Deep Mind」を4億ドルで買収したケースがあります。約150人の世界トップクラスの計算神経科学者や機械学習の専門家、数多くの技術者を集めて、どこまで人工知能が行けるか見極めようという会社でした。 ※Deep Mindは実は株式の約1/4を著

      • 海外展開は、自前で行った方がいいのか?M&Aによる方がいいのか?

        海外展開は自前(グリーンフィールド)で行った方がいいのでしょうか?それともM&Aによる方がいいのでしょうか?それともJVによるものがいいのでしょうか?今回は、この点について分析してみます。 まずは、海外への自前投資(グリーンフィールド投資)とM&Aの件数と額の傾向からみます。 グリーンフィールド投資は実はリスクが高い経済産業省「我が国企業による海外M&A研究会」報告書によると、グリーンフィールド投資の件数は、年間約1000件。一方、グローバルM&Aは約500件と半分で

        • M&Aの難易度は業界によって変わる

          M&Aと言っても色々なタイプがあります。今回は、どういうM&Aが成果を出すのが難しく、どういうM&Aが比較的容易なのかを見ていきます。 経済産業省が2018年3月に調査した「我が国企業による海外M&A研究会」報告書によると、最も成功の割合の高い買収目的は「既存事業を補完する製品の獲得(54%)」「グローバルシェアの拡大(46%)」と既存事業の延長となっています。 他方、失敗の割合が高い買収目的は「新規事業への参入(40%)」となっています。成功の割合も7%ですので、やはり

        「掛け算系の買収」と「足し算系の買収」

          グローバルM&Aを成功させるためには?

          グローバルM&Aを成功させるにはどうすべきかを見てみましょう。 経済産業省の「我が国企業による海外M&A研究会」報告書によると、海外M&Aが成功した要因は、一番は「経営・事業戦略上の買収意義の明確化」となっています。 何で買収する必要があるのか、買収するとどういう意味があるのか、を明確にしておかないと、買収後に買収先から「今後どうしたいのか?」と聞かれた時に答えられなくなり、マネジメントは成長に不安を覚え、ロックアップの期間を過ぎれば辞めてしまう可能性が高まります。

          グローバルM&Aを成功させるためには?

          グローバルM&Aはなぜ必要?どの位成功率するの?

          日本の人口は、現在1億2,600万人。2030年には1億1,800万人になり、単純計算すると内需は7%近く縮小すると予想されます。 中国やインドなどの新興大国が急成長しており、特に、中国は、近年、携帯電話やIoTで中国がグローバル市場をリードするまでになりました。日本がグローバル市場でシェアを持っているハイテク市場も、中国等の台頭により、 2030年までには日本のシェアが下がっていくことでしょう。 他方、新規事業により、新しい時代に合った売上を作ることも大きなリスクが

          グローバルM&Aはなぜ必要?どの位成功率するの?