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異文化コミュニケーション的交渉術(反面教師としての国会)

国会中継をご覧になったことはありますでしょうか?
皆さん原稿を読んでいるだけです。それを与党は拍手や「そうだ!」の掛け声。反対する野党はヤジを飛ばす。

子供に見せたい「絵ずら」ではありませんよね。そして、与党は賛成票、野党は反対票を投じて、終了。

この国はどうなっているんだ!と叫びたくなりますが、でも国会という場は最終的なセレモニー、儀式としての位置づけで、すべてがその前に議論され、駆け引きが行われ、密室で行われ、実はすべて事前に決定しています。

たしかに国会だけで、議論をするには時間が足りないという理由があることも理解できますが、それがために、どんどん国民との距離が離れている事実を真摯に受け止めて、議員や官僚たちは反省し、改善していくことが求められます。

同じように、交渉を進める場合も、影響を受けるステークホルダーに様々な情報や考えを「伝える」努力がとても大切です。皆が幸せになるのは、皆が自意識を持ち、当事者として考え、行動をすることでしか達成できないからです。

そのため、多くの人たちが参加する交渉事には、できるだけ一人一人に丁寧に意見を求め、それに対して誠実な態度を示していくことが大切になります。

小さな言葉の中に、隠れている素晴らしい芽があるかもしれません。気が付いていない知恵を引き出すことで、駆け引きとしての交渉に留まらず、より全体にとって意味のある結果を導き出すことにつながるのだと思います。

異文化コミュニケーション研究所(R)
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