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全11回でファンド運営のナレッジを紹介。ファンドのLP向けキャピタリスト研修レポート

グローバル・ブレイン(GB)でPR・イベントを担当している新坂上です。GBでは純投資およびCVCのLP(Limited Partner:ファンドの出資者)の皆さんに向けた、キャピタリスト研修も定期的に行っています。

2023年度は前回のプログラムから大きくアップデート。これまでも行ってきた初級編5回に加え、中級編を4回、M&Aや協業などCVCの皆さんに関係するテーマ2回を追加した全11回に渡って実施し、合計42社169名に参加いただきました。

今回はその概要についてレポートをお届けします。

初級編:スタートアップ投資に関わる基礎作り

研修の初日は代表の百合本自ら、社内の新人キャピタリスト向けに行っているものと同様の講義からスタート。スタートアップ投資の動向や投資判断の基準などを解説しました。

2日目以降は、シード期の資金調達や出資条件、デューデリジェンス、CVCファンドの動向や運営におけるポイントなど、基本的な部分でありながら多岐に渡る内容で展開。それぞれの担当より、スタートアップ投資における心構えから基礎的な知識まで詳細にお伝えして初級編を終えました。

中級編:投資からExitまでの流れを理解

中級編では戦略的なソーシングやExitに関する基礎知識、スタートアップが求める支援のあり方・関わり方などをテーマに実施。実務で生じる様々な疑問を解消すべく、より具体的かつ実践的な内容を中心に、全4回に渡って行いました。

スタートアップの支援を行うValue Up Teamが担当する回では、実際に支援を行う上で大切にしている考え方、具体的な支援内容を紹介。大企業側とスタートアップの協業が成功した事例を要素分解して見えてきた、大企業側で整えたい体制や行うべきアクションについても詳しく説明しました。

また、スタートアップにとって重要なEXIT戦略についての講義も実施。実務的な知見共有はもちろんのこと、キャピタリストとして投資実行からIPOに至るまでの思いやエピソードなどもお伝えしました。

協業シナリオを深堀りする、CVC向け特別研修も

さらに追加のプログラムとして、M&Aや協業推進など戦略リターンも重視するCVCの皆さんに向けた特別研修を、オフラインで2回ほど行っています。

M&Aにおけるマイルストーンの考え方や協業策定におけるポイントに関する知見共有のほか、実際の事例を見ながらCVC担当者との対談、担当者を交えたワークショップなどを実施。ワークショップでは各社が協業に向けて行った過去の取り組み事例から、良かった点と改善点を整理しながら、スタートアップとの協業を軌道に乗せるために注力すべき具体的な施策について、活発な議論が行われました。

CVC担当者同士が連携の機会にも

参加いただいた皆さんからは「CVCの事例も多く用いた研修で、スタートアップ投資に関わるCVCの基礎を学ぶことができました」「他社CVCの方々と取り組み事例や課題を共有することができ、有意義な時間でした。定期的に二人組合企業同士の交流会があると嬉しい。」といったお声もいただきました。

CVC各社が共通して取り組む、協業シナリオの策定や事業部間との連携などについて、引き続き積極的にナレッジ共有を行うとともに、横の繋がりを広げる機会も定期的に作っていければと思います。

GBでは今後もLPの皆さん向けに研修プログラムを提供予定です。近々、新しく設立されたCVCの担当者をお呼びした研修を実施しますので、その模様はまた追ってレポートします。