見出し画像

「Webマーケター1年目の教科書」はじめました。

はじめまして。「Webマーケター1年目の教科書」です。

「Webマーケター1年目の教科書」は、事業会社のマーケター1人と、広告代理店のプランナー2人で活動している3人グループです。

このnoteでは、事業会社と広告代理店の両視点からwebマーケティングの解説をしていきます。

■このnoteを書いている理由

本題に入る前に、私たちがこのnoteを書きはじめた理由について触れさせてください。

その背景として、事業会社のマーケターと広告代理店のプランナーの間にある、共通の悩みから始まりました。

その悩みは、「webマーケティングのノウハウは運用論に寄りがちで、上流の事業戦略から落とし込んだマーケティング戦略が少ない。」ということです。

事業会社で働くマーケターの立場として知りたいのは、事業戦略から落とし込んだwebマーケティング戦略。しかし調べてみると、そのような本や記事は少なく、内容は運用論に寄ったものばかりです。

また、広告代理店のプランナーも実は同じような悩みを抱えていました。本当は事業戦略に沿った戦略を提案したいが、なかなかクライアントに深く入り込んで戦略立案できていない、という悩みです。

そこでこのnoteでは、「上流の事業戦略から落とし込んだwebマーケティングの活用方法」をテーマに、さまざまなノウハウをお伝えしていきます。(webマーケティングの運用論ももちろんお伝えします。)

このnoteを読み切ったあなたが、明日から1人で、webマーケティングの戦略策定から運用まで実施できるよう、記事を書き進めていきます。

■そもそもマーケティングとは

webマーケティングの解説に入る前に、皆さんはそもそも、マーケティングとはなんだと考えていますか?

経済学者であるピーター・ドラッカーは「マーケティングの目的はセリング※を不要にすることだ」と述べています。
(※セリング=短期的に売上を上げる為の「売り込む手段」)

“販売とマーケティングは逆である。同じ意味でないことはもちろん。補い合う部分さえない。

なんらかの販売は必要である。だがマーケティングの理想は、販売を不要にすることである。

マーケティングが目指すものは、顧客を理解し、製品とサービスを顧客に合わせ、おのずから売れるようにすることである。

P.F.ドラッカー. [英和対訳] 決定版 ドラッカー名言集

つまりマーケティングとは、顧客ニーズと顧客満足を起点とする「長期的に買ってもらうための”仕組み作り”である」というのが、重要な考え方となっています。

この仕組みづくりをする上で私たちが参考にしているのが、マーケティング界で有名なP&Gのフレームワークです。この考え方はwebマーケティングにも転用できると私たちは考えています。

P&Gではマーケティングを、事業戦略とマーケティング戦略のふたつに分けています。

事業戦略では、ビジネス環境分析と自社のポジショニング戦略を検討。そして、マーケティング戦略では、「誰に」「何を」「どうやって」届けていくかを検討します。

このフレームワークを通してお伝えしたいことは、webマーケティングにおいても、マーケティング戦略を検討する前に、事業の理解を今一度深めていただきたいということです。

しかしwebマーケティングにおいては、この考え方が疎かにされているのが現状といえます。その理由として、web広告は運用ツールが非常に発達しており、良くも悪くも数値をもとにした小手先の改善、短期思考の運用論にとらわれてしまうためです。

web(オンライン)、オフラインのどちらであっても、マーケティングの本質は変わりません。効果を最大化する仕組みを作るために、web広告においても、上流の事業戦略から落とし込んで、マーケティング戦略を設計する習慣を付けていきましょう。

■web広告の特徴

それでは本題に入ります。まずは、web広告の特徴について解説していきます。

ここで皆さんにお伝えしたいのは、あなたの提供している事業について、はたしてweb広告が最適なマーケティング手段であるか、を今一度考えていただきたいです。

webマーケティングが流行っているからやる、といった近視眼的な発想ではいけません。上流の戦略から見直したうえで、最適な広告媒体を選定しましょう。

それでは、web広告の特徴を記載します。

<web広告の特徴>

・低予算で実施できる 
・精度の高いターゲティングができる
・専用ツールで定量的な分析ができる(Google Adsなど)
・事業の立ち上げフェーズに向いている

<web広告の注意点>

・toBビジネスにおいては、獲得数の上限が少ない(商習慣のネット化が進んでいないため)
・toCビジネスにおいても、高年齢層などは不向き(インターネットを日常利用していないため)

このように、webマーケティングは非常に便利なツールですが、万能のツールではありません。自社の事業フェーズや事業/顧客特性を見極めたうえで、適切な媒体選定を心がけましょう。

第1章は以上になります。第2章では、各web広告媒体の特徴と使い分けについて説明していきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?