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パーソナルストーリー #3 坂本佑之 さん

【プロフィール】
グローバル人材戦略研究所との関わり:元インターン生
名前:坂本 佑之
所属:Panasonic(職種別採用・経理)
大学:明治大学 経営学部 

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《Panasonicのグローバル展開とジョブ型雇用》
パナソニックは1918年、創業者・松下幸之助によって設立され、事業を通じて「社会生活の改善と向上」と「世界文化の進展」に寄与することに取り組んできた。そして今では国内に留まらず、全世界で24万人強の従業員が働き、約500社のグローバルに広がる関連会社を持つ総合エレクトロニクスメーカーへと日々進化を遂げている。(2021年時点)

「ジョブ型雇用」とは、事前に職務の内容や目標などを示して具体的な成果で処遇する考え方であるが、このような事業展開を踏まえ、各個人の専門性を高める人事制度として、Panasonicにおいても「ジョブ型雇用」を採用することが明らかにされている。
THE SANKEI NEWS
パナソニックが「ジョブ型」で人材強化へ 令和4年4月の持ち株会社化後

今回インタビューする坂本さんが働くPanasonicの経理部門では伝統的にジョブ型雇用(職種別採用)を進めているという。
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🗃Panasonicの経理職の特徴〜何が特別か〜

一般的に経理職というと、バックオフィスとして経費精算や伝票作成・入力などをイメージされる方が多いかと思います。私も就職活動をする前は、経理職のイメージというと、事務作業で誰にでもできるような仕事をただ淡々と行っているのではないかと思っていました。しかしPanasonicの説明会などに参加する中で、会社として非常に意味のある業務を行なっていることを知り、また働き始めてからもそう強く実感しています。Panasonicにおける経理職は事業の実態を掌握する「経営の鏡」と、将来を描く「経営の羅針盤」としての位置付けられています。企業活動の中で現れるデータを日々把握し、適切に開示するという役割を果たす一方、そのデータの分析を通して、企業における意思決定をサポートしているのです。例えば旅費などの経費は、グループで集約して精算することで効率化をはかっており、定型的
な業務は少なくなっており、その一方でデータ分析やその結果抽出された課題を各部署・現場と連携して解決していくというものなど、会社の経営活
動においても重要な役割を担っているのです。これはPanasonicにおける経理の大きな特徴であると思います。その中でも私はビューティー商品・マーケティング部門の経理を担当しており、部門内で連携しながらマーケティング費用の使い方などを分析しています。

大学での学び、家電販売店でのアルバイト、そしてグローバル人材戦略研究所でのインターンでの経験、これら全てが現在の自分自身のキャリアを形作っていると思いますのでこれからご紹介したいと思います。

📒大学の学び

明治大学の経営学部は1・2年で経営の基礎を学び、3・4年で経営・公共経営・会計の3つの分野の中から1つ選択して専門的に学んでいきます。私が会計を選んだ理由は、①会計という分野は専門性があり深く学ぶことができる、②お金は世界共通であるため、どこに行っても会計の知識は役に立つと考えたからです。会計の授業は主に2種類に分かれています。1つは簿記のような数字を作る勉強、財務諸表を読む力を養うような数字を読む勉強があります。私は特に前者が好きでよく授業を取っていました。
ゼミは管理会計がご専門の先生のところに入っていました。そこでは物流・ロジスティクスをテーマに3人グループで論文を書き、大学の懸賞論文に選んでいただきました。ここで学んだ会計に関する知識やどのように企業活動を効率化していくかという視点は今の仕事にも結びついている事柄だと思います。

【論文の概要】トラックドライバー不足と物流コストの上昇を問題意識として、ロジスティクスの視点から共同物流を用いた物流の効率化による効果を検証することを目的とする。中でも、 各メーカーが物流子会社をもち安定的な物流を行ってきたという商慣習上、業界全体として物流の効率化に取り組んでこなかった食品業界を取り上げ、この業界が内部に抱える物流の問題を対処する上での有効性を検証していく。まずロジスティクスの説明を行い、共同物流のタイプを説明してうえで、F-LINE株式会社の事例研究により、共同物流の効果を「在庫拠点の集約化による効果」と「荷口集約効果によるトラックドライバー削減効果」の二点について考察していく。

🔭家電量販店での学び〜自分の責任として考え行動する〜

グローバル人材戦略研究所でのインターン以外にもノジマという家電量販店で携帯電話を売るアルバイトをしていました。そこでは大学生のアルバイトであっても社員の方々と同じ業務を行っていました。ノジマはスタッフの教育に力を入れていたため、人としての考え方や自分の責任として考えて自ら行動することの重要性を学ぶことができました。

【ノジマの人材育成】 「ノジマグループが何の事業をしているのかと問われれば、私は迷わず“人材育成業”と答えます。社員には仕事を通じて成長してほしいと考えています。一人一人の社員が自主性を持って成長すれば、お客さまに喜ばれ、サービスの質は必然的に向上し、業績も上がる。ITXがノジマグループになってから、人材育成部門を立ち上げました。社員を成長させ、幸せな人生のスタートを切れるようにすることが、私や当社の幹部たちの使命だと考えているのです」
DIAMOND Online
「“人”こそが企業成長の柱と位置付け 人材育成への投資を惜しまない」

👩🏻‍💻グローバル人材戦略研究所でのインターン

主に行っていたインターン業務は3つです。

1つ目は資料の修正、変更、作成です。この業務を通じてパワーポイントの基本的な使い方をマスターすることができました。

2つ目はグローバル人材戦略研究所で定期的に行われる様々な研修の事後
アンケートの集計です。現在はgoogle fromを用いたアンケートが主流ですが、そのころは紙に書くタイプだったため、回答を打ち込むところから行っていました。

最後の3つ目は海外売上高比率が50%以上を占める企業の経営分析です。企業の組織的な側面からコンサルティングをするために、売り上げや費用、コストなどを代表の小平さんと一緒に議論し、考えます。これは私にとって簡単ではありませんでしたがまずやってみてまた結果を分析するの繰り返し、Try and errorをすることの大切さを学び、非常にやりがいを感じました。

🪜グローバル人材戦略研究所で得た成果〜何事も学びに変換し、学び続ける姿勢〜

グローバル人材戦略研究所のインターンを通して、小平さんから影響を受けたことがあります。それは小平さんの「学びを続ける姿勢」です。一見なんの役にも立たないだろう、自分とは関係ないだろうと思うことでも、それらは学ぶ対象であり、どんなことからでも学び取ろうとする姿勢は常人ではないと思います。いち大学生である私たちからも、常に学びを見出し、視野を広げていくために日々行動されています。この「学びを続ける姿勢」はインターンでの最大の学びでもあり、私の今を形成する要素の一つでもあると感じます。

グローバル人材戦略研究所でのインターンを通して、今まで学んでいた会計に関する事柄以外にも社員研修やグローバルビジネスなどへの興味の幅が広がりました。そして小平さんとのコミュニケーションの中で、たくさんの視野が広がったと感じています。

社会人になった今でも勉強を欠かさず、現在は簿記1級取得に向けて休日を利用して勉強をしています。簿記の知識は今の業務に必要不可欠というわけではありません。しかし簿記は企業の経営活動を数字にすることであり、簿記を学ぶことで同時に経営活動の考え方を知ることができます。手に入れた知識をどう使うのか、どう業務に結びつけて学びとするのかが重要だと考えます。

💰これからの展望〜経理に付加価値をつけプロフィットセンターにする〜

グローバル人材戦略研究所での「数字を分析しながら試行錯誤する」という経験は今の仕事にもつながっており、また私自身「試行錯誤すること」が好きだということに気がつくきっかけとなりました。現在経理を担当しているなかで、費用の使い方などをみてしっかりと予算内に収まっているのかを確認することはもちろん、業務を引き継ぐ際にも自分なりに考えて改善できそうな点を模索・見つけながら提案をしていくことが重要だと思っています。

仕事上のこれからの大きな目標は、経理部門を価値の高い分析を与えることのできる部門にしていき、より付加価値をつけることです。そのためにはまずは定型的な誰にでもできるような業務をなくしていくところから始めたいと思っています。その中で自分にできることとして、「誰にとっても便利で使いやすい会計システム」を構築し、全社にまたがる影響を及ぼしたいです。なるべく自動化し、処理を省いたシステムを取り入れることで、より価値の高い分析を生み出すことや経営に関する情報を見出す手助けができるのではないか、と考えているからです。また、そこで価値を見出すことができれば、例えばその会計システムを他社に売り込むことで経理を「コストセンター(利益を生まず、費用だけかかる部門)」から「プロフィットセンター(利益を生むことができる部門)」に変えることができるのではないかと考えています。

その目標のために今取り組んでいることは、まずは継続的に会社の研修で会計の現状を知るということです。教科書の知識をインプットすると共にPanasonicではどのように対応しているのか、会計がどう使われているかという現状を学ぶことができています。
また今興味関心のあることは、やはり最新のテクノロジーです。「AI時代に複式簿記は終焉するのか」という本を読んでいますが、テクノロジーによって会計はどう変わっていくのか、変えることができるのか、RPAやブロックチェーンなど今どのようなテクノロジーがあるのかなどについて学んでいます。実務でも先端のテクノロジーを触ってみています。例えばデータそのままでは意思決定に利用することが難しくても、BIツールというものを利用することでデータを可視化し、データを意思決定に直結させることができます。
私の考える経理のあり方は今までのやり方に囚われず、テクノロジーを取り入れながら融通のきくシステムを作っていくことが重要であると考えます。例外がでて対応できなくなってから仕組みを変えるのではなく、常に現状を見極めアップデートしていく姿勢を忘れずに、目標に向かって頑張っていきたいと考えています。

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執筆:インターン 飯田知世(慶応義塾大学 総合政策学部 3年)

👀「パーソナルストーリー」
この「パーソナルストーリー」という企画では、グローバル人材戦略研究所に関わる人々の経験や学びなどを紹介していきます。彼ら一人ひとりのエピソードを通じて、グローバル人材戦略研究所の活動に興味を持っていただければと思います。
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