見出し画像

「Tiffany」期間限定旗艦店と、5番街の本店改装

昨年12月にLVMHの傘下に入ったティファニー。NY5番街の本店を約2年間に渡り全面改装するにあたり、期間限定の旗艦店「ザ・ティファニー・フラッグシップ・ネクストドア(The Tiffany Flagship Next Door)」を1月13日にオープン。

期間限定旗艦店の場所は、ちょうど隣。ナイキタウンだったビルで、ホリデーシーズン真っ只中だった12月6日から今月6日まで、メンズの期間限定店をオープンしていた場所。

■LVMHティファニーを買収

■メンズ期間限定店

■期間限定旗艦店「ザ・ティファニー・フラッグシップ・ネクストドア(The Tiffany Flagship Next Door)」

従来のティファニーの店舗とは違う試みがここかしこに。

それもその筈

“ラボラトリー(実験室)”として新しいストアデザインやマーチャンダイジング・テクニックが導入されている

そうだ。

筆者的には、ポップな店舗ディスプレイ、化粧鏡で商品を試着できる“スタイルスタジオ”が気になっている。
*近日中に実際足を運び、追記の予定。

若年層にも興味を持ってもらう、そして店舗に足を運び体感してもらう、そういう狙いは大いにあるのだろう。

思い起こせば4年前の米大統領選時。現大統領トランプ氏の住まいの関係で、1年の中でも大きな掻き入れ時であるホリデーシーズンの売り上げは散々だったティファニー。彼らの警護のせいで、普通だったら吸い込まれる様に人々が入って行く5番街と57丁目の角に存在するティファニー本店なのに、トランプタワーを囲んだバリケードや警護隊のせいで、人々は横断歩道を渡ってすぐに入店ということもできない有様。動線を完全に遮られ営業妨害された様なものだった。

年が明けてからあった大統領就任式の際、メラニア夫人がオバマ氏の奥様ミシェル夫人に手渡した水色の平たく大きなものが「あれはティファニーの商品なはず!中身はなんだ?!」と様々な想像がされたと同時に、営業妨害した自覚があったかどうかは不明だが、メラニア夫人自身まで水色になってティファニーの応援?とも思える様な水色のギフトを持って車から降りてきたプレゼンテーションは多くの人の記憶に未だ残っている事だろう。

そんな大統領選がある今年、そして現大統領は当然乗り出してくる。どう考えてもトランプタワーの隣にいるのは一つも良い事なし。さっさと移動するのはスマートだと思ったのは筆者だけではないはず。

閑話休題、

今までは 「Tiffanyで朝食を」な観光地としても存在していた Tiffany本店。ここからしばらくは、NY市場調査として定点観測や視察には外せない場所となりそう。

〈追記〉
早速、期間限定の旗艦店に行ってみた。

画像1

画像2

画像3

こちらのビル入り口まで、どこかから続いてきた水色の足跡を発見。足跡の始まりを辿ると、改装中の本店入り口から始まったもの。

本店入り口に水色マフラーをしたドアマンのお兄さんが立っており、そこから期間限定の旗艦店へと続き、こちらにも水色マフラーのドアマンが立っている。

導線を示している様子が以下リンクの動画からどうぞ。

ホリデーシーズンも過ぎ、1月2月はショッピング熱も下がっているNY。そんな今だからこそ、導線変更をパブリックに向けて意識付けさせることを始めるいい時期だ。

人の中で何かが習慣化されるまで3週間とも3ヶ月ともいう。

暖かくなって人が一気に外に出る様になる頃には、根付いてくる様にする。そして、秋以降のホリデーシーズンには準備万端ということだろう。

ティファニーは57丁目の角ではなく、「57丁目沿い」だと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?