母ちゃん?嫁?妻?
先日、とある通販番組を見ていたら
ヘアブラシを紹介してまして
「へー、こんなので朝のスタイリングが
楽になるなら消費者は喜ぶなー」と
普通に感心しながら見ていたのですが
その番組にブラシの開発にも
携わったトレンド発信地の様な立地の
サロンで働かれている男性美容師の方が
出演されていて、商品のプレゼンの中で
「うちの○○も朝が忙しくて…
これで朝のスタイリングも早くなる」
と言う趣旨の発言をされていて
ちょっとビックリしたので今日の
お話しをスタートしたいと思います
皆さんは既婚者ですか?
もしくは結婚と言う形を取っていないけど
私生活でのパートナーはいますか?
・
もしいらっしゃるなら、ご自身の
パートナーを何と呼んでますか?
お客様との会話で「嫁」「妻」「奥さん」
色々とありますが、使い分けてますか?
男性美容師が女性のお客様との
会話の中で、少し気に止めておいた方が
良いかもねって箇所なので
オススメの本がコチラ
岡田育さんの「我は、おばさん」
この本、様々な価値観を持つ
女性が来店される美容師は必読です
・
うちの女性スタッフのみのサロンに
パートナーの事をお客様との会話で
「うちの父ちゃん」って呼ぶ
スタッフがいまして
普段から肝っ玉母さんなキャラで
沢山のお客様から支持されていて
僕も凄く勉強になるんですが
「うちの父ちゃん」からの家族の
会話も含めてお客様達とのコミュニケーションが
成り立ってるんだと思うんですよね
・
逆に、男性スタッフに「うちの嫁が」って
言ってるスタッフに対して
「少し気を付けて会話しなよ」と
アドバイスをした事があるんですね
・
何故かと言うと、女性スタッフのみの
サロンはターゲットを完全に
「家族がいる女性」かつ「下町感」を
好むお客様に来て欲しいから
・
反対に男性スタッフがいるサロンは
「結婚されていない女性」もターゲットだし
「下町感」を感じたくないお客様も
ターゲットにしているので
担当者が「うちの母ちゃんが」みたいな
呼称を使うと台無しになるんですよね
・
勿論プライベートで個々人が
パートナーをどう呼ぼうが
僕は気にしないのですが
サロンの中ではそうはいきません
TV番組等で地方の年配のご夫婦を
ロケで訪れたりなんかして
インタビューを受けたご夫婦が
「うちの母ちゃん、父ちゃん」って
呼び合っていて素敵なご夫婦も
それはそれで長年の関係を
物語っていてとても素敵だし
正解と言うか、正しい答えは無いんですよね
・
こういう所に「多様化」を感じるのは
僕だけでしょうか?
・
僕も含めて、目の前のセット面に
座るお客様がどんな価値観
家族観を持ってらっしゃるのか?
そして皆さんのサロンは
どんな層に来て頂きたいのか?
美容業界誌の中だけを気にしていては
時代の本質を突けないかもしれませんね
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