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薬剤オタクも良いけれど
前回書いたコチラの記事に
近しい同業者から反応があって
「皆それぞれ美学があって面白いなぁ」と
感じた次第です
・
さて、今日はもう一つ
前回の話しと少し近いですが
「1番大事にしてるのはどこ?」って話しです
・
先日お客様から、高齢のお母さんが
中々美容室へ行けないから
白髪を染めたいのだけど薬剤を
譲ってくれないか?と、相談されました
・
まあそれ自体は珍しくないと言うか
そりゃ、高齢のお母さんを染めてあげたいと言う
優しい娘or息子が相談する相手は
我々が1番最適ですし
今はサロンカラーの合間に使える
「インターバル何とか」って薬もありますからね
・
で、お母様の写真を見せて頂いて
髪色に合うレベルのカラーを選んで…と
そこでお客様から「やっぱり美容室のカラーで染めると全然違うのかしら?」と言うセリフが…
・
「そりゃ違いますよー」なんて
軽口叩いて応えながら、ふと思ったんです
「カラーが良いんじゃなくて
お母様に合ったレベルを選んで
キチンと塗布してキチンと放置時間を守って
そこで初めて良い仕上がりですよ」と
伝えねばならないと
![](https://assets.st-note.com/img/1645773715406-1LJrJ1zlug.jpg?width=800)
誤解を恐れずに言うと
「僕が市販のカラー剤を使った方が」
「素人さんがプロフェッショナル用カラーを
使うよりも」キレイにダメージ無く
染める自信があると言う事です
・
だって、塗布するスピード、最適な
放置時間の僕と
カラーを混ぜてからオタオタしながら染めて
挙句の果てに「しっかり置くと良く染まると
思って30分以上テレビ観たり食器洗ってた」
なんて事を言ったりする素人さんの
カラーテクとでは、比べるまでも無いですよね
・
視点を変えれば
プロの料理人がスーパーの安売りの食材
僕が生産者こだわりの食材
「よーいドン」って何かの料理を作っても
絶対に勝てないと思うんですよ
食材の切り方、最適な火の通し方etc
食材1つを取り出して食べれば
もしかしたら素材の良さで違うかもしれませんが
皿に盛られた料理の完成度で
勝てるとは思えません
・
富士スピードウェイでフェラーリや
ポルシェに乗った僕が
カローラに乗ったF1ドライバーに勝てるのか?
それだって絶対に無理です
コーナー手前の減速・ブレーキングテク
ありとあらゆる場面でことごとく
マシン性能を上回るドライバーの性能差が
露わになる一方だと思います
![](https://assets.st-note.com/img/1645774404786-KWlRF0Zxwo.jpg?width=800)
結局何が言いたいの?って所は
カラーやパーマは薬の値段や良し悪しでは無く
「この人は〜だから補色入れて」とか
「褪色してもキレイな様に少し〜して」とか
そのカラー剤のどのレベル・色味を使って
染めるのか?それを決める美容師の
知識と経験値・テクニックに価値がある訳で
「○○カラー」とか「どこどこのカラー」で
カラーしてます!と言う事が
本質では無いんじゃないかな?って事です
・
勿論、今のカラー剤よりも科学が進歩して
より良い薬を模索する事は大事ですけどね
・
1番根っこの部分は忘れない様にしたいですね
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