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まだ結ばないで(涙)

日記に先立って、昨日の第31回文学フリマ東京で私のブースに遊びに来てくださった方、どうもありがとうございました。また改めて文フリ日の日記を上げます。通販はこちらで承っております。

11月18日(水)

foufouのもちもちベロアワンピは着心地がよくて最高。今日は小花柄のブラウスに合わせた。ベルトでウエストをとめた方が似合うのはわかっているけれど、締め付けたくなくて風に煽られる凧のようにひらひらさせたままにしておく。

朝、いつもの業務に入ったら、私の持ち場がめずらしく「完璧」で、それが嬉しかったので、ああいま私はすごく嬉しい、と思って、それを口に出して人に伝えた。いつも「完璧」であることがいいとは思っていない。私は完璧な人間ではないし誰かに完璧を求める気もない。でも、嬉しかったことは嬉しかったときにちゃんと伝えておきたい。言えなくなって後悔したことがあるから。

先日読み終えた本の影響で、havingやdoingではなくbeingを肯定する、ということをめちゃくちゃ考えている。仕事でも仕事以外でも。他人についても自分についても。実際は難しいのだけれど。

退勤してルビーパレスに向かう。19時からリンパマッサージを予約している。体を洗ってメイクを落として、サウナで温まってからエステフロアへ。

まずはタオルの上から指圧で筋肉を弛緩させて、その後オイルを使ったハンドトリートメントでリンパを流していく。背中にオイルがまぶされて、施術者の手指が私の肩甲骨のまわりをなぞるようにぐるぐる周回する。老廃物がたまっているのか、ごりごりと体の奥から音がして、触感もなめらかでなくでこぼこしているので、ひたすらキャタピラが荒れ地を走っている光景を想像していた。それでも周回するうちに少しずつ表面のごりごりがほどけていくのがわかって、なだらかになっていく。それが左右繰り返された。全身のコースだったので下半身もつま先から太股にかけてしっかりと流してもらった。施術者は体勢を変えるとき以外は80分間終始無言で、それがよかった。終わってからまたサウナへ。アカスリ&マッサージをしたときと同じように、汗が全身からくまなく出て行くかんじがする。代謝が上がるからかな。22時頃までのんびり過ごし、帰ってすぐに寝た。


11月19日(木)

暖かくていい天気。気圧は急降下しているようだけれど、あまりダメージを受けていないのは昨日のリンパマッサージのおかげだろうか。午前中、空腹に見舞われてクノールのカップスープを飲む。

怒られている人を見て自分が怒られているような気分になって落ち込むタイムがあった。怒られていた人より私の方がたぶん落ち込んでいた。やっぱり気圧のせいにしておくか。

夕方まで仕事があって無限にコーヒーが出てくる部屋に行ったら栗の入ったどらやきをもらって嬉しかった。コーヒーとどらやき、良い組み合わせだ。

帰りに百均に寄って文フリのブースで使う看板用の画用紙などを購入する。帰宅して看板作成。Amazonで注文していたMCTオイルを受け取る。胃腸がうまく働かず便通がすこぶる悪いので、オイルが頑張ってくれることを期待したい。日記を書いてupする。

**11月20日(金)

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引き続き気温が高いのでポールスミスのシャツワンピ一枚で出社する。先週かっちりした格好で出社する日々が続いていたので、反動で仕事っぽくない服ばかり着ている。

便が間遠だと反対に尿がやたらと近くなる、気がする。困る。膀胱が圧迫されるから?

退勤して京成立石へ。百均で文フリ出展用の小道具をいろいろと買い揃えてから、かつしかシンフォニーヒルズに向かう。「葛飾なのにヒルズ?」とT氏がめっちゃバカにしていたけれど、今日は卒業間近の船木結さんがここ、かつしかシンフォニーヒルズでFCイベントをするのだから、このヒルズよりもすばらしいヒルズなんてどこにもありはしない。

このイベントが発表されたときにはまだ卒業公演の日程は発表されていなくて、それでも「結び」というイベントタイトルから、延期が続いた彼女の卒業の日が近いうちに来てしまうのだということは覚悟しつつ、「まだ結ばないで(涙)」という気持ちで過ごしてきた。実際にその後卒業公演の日程も発表された。FCイベントも卒業公演も本当にありがたいことに無事当選した。
というわけでかつしかシンフォニーヒルズ・モーツァルトホールで「船木結FCイベント2020〜結び〜・第二部」に参戦してきた!(ヒルズだけでなくモーツァルトまで名乗るのはたしかにちょっと強気すぎでは)

まだ卒業じゃないから、今日は泣かないでめいっぱい楽しむ、と決めていた。着物風の衣装で登場した船木さんが、「GIRLZONE」を歌い始める。生で聴けると思っていなかった。ひとりでこの曲うたいこなせるの本当にすごい。広いホールに小さな船木さんがひとりきり、私がいるのは二階席後方で、でも全然距離を感じない。ちゃんと届く。届けようとしてくれているのがわかる。

MCも船木さんが一人でずっとしゃべっている。かわいい。嬉しい(語彙)。「二階席の後ろの方までありがとうございます」と言ってくれたのでめいっぱい手を振った。

「コンプレックスにサヨウナラ!」「高輪ゲートウェイ駅ができる頃には」と可愛い曲続きでかわいさに悶絶していたところに、カントリー・ガールズの「恋はマグネット」が来て涙腺がだめになりかける。カントリーの中でもとてもとても好きな曲なのだ。カントリーラストライブから一年、船木さんがソロでこの曲をうたっているのを聴けて本当に嬉しい。みんなサイリウムを黄色に切り替えていたけれど、そんな余裕もなくてずっとステージ上の船木さんを凝視していた。

MCを挟んで「引越せない気持」と「夢幻クライマックス」。どちらも大人な雰囲気の名曲で大好き(あややの「引越せない気持」はあげは嬢が聴いたら絶対「あーぐりこが好きそう」って言うと思う。そのくらいどんぴしゃです)。
「引越せない気持」の迫力と切なさが同居した歌声の表現力にやられて最初のサビからたまらず号泣した。着物風の衣装の袖を振りながら、振り絞るように歌う船木さんを私はずっと忘れないと思う。本人が言っていた通り本当に神セトリ。

「泣かせるパート」と船木さんが呼んでいたバラード三曲は、歌詞を聴きながらこれを選んだ船木さんの気持ちが伝わってきた。最後の「自転車チリリン」は十人十色の頃のまだあどけなさが残る船木さんを思い出してしまって(って推しはじめてまだ一年ちょっとなのでリアルタイムで当時の船木さんを見ていたわけではないのですけど)本当に大人になったんだなあと思って胸がいっぱいになった。

MCで「メンバーに出会えて、ファンの方に出会えて、私は船木結の人生を生きていて良かった」というようなことを言ってくれて、十代でそんな風に言えるのすごいなって思った。十代っていろんなことを後悔したり、未来が不安だったり、ほかの人をうらやんだりするものな気がするけれど、アイドルに全力で打ち込んでいたからこそ、自分の生の一回性を実感できるのかなあと。
そんな風に言ってくれる女の子と出会えて、私も自分の人生を生きていてよかったなと思った。すぐ卒業してしまうはずだったのに、一年以上も見守ることができて本当に幸せだった。

あと三週間ほどで卒業公演が来てしまうのはもちろんさびしいけれど、今日のライブで数々の名曲をたった一人で素晴らしく歌い上げる船木さんを見たら、「まだ結ばないで(涙)」というぐちゃぐちゃな感情は少し落ち着いたかも。船木さんと出会えて結ばれた縁があったことに感謝して、船木さんが決めた道を応援するだけだ、とそんな気持ちになった。

**11月22日(土)

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仕事がばたばたと忙しい日。しかも普段なら土曜は帰ろうと思えば昼過ぎに帰れるのに、当番で19時までの残業が確定していた。やってられなすぎて、時間を見つけて明日の文フリで配るフリーペーパーを作ったり、無限にコーヒーが出てくる部屋で休憩したりした。

帰りに美容院に寄る。土曜20時という時間なのでほかにお客さんはいない。担当してくれているMさんは今日は語りたいスイッチが入っている日だったらしく、この美容院に勤め始めるまでの半生をあれこれ語ってくれた。
トリートメントとヘッドマッサージをしてもらってすっきりする。明日の文フリもいいかんじに迎えられそうだ。帰って、新刊の通販予約をいただいた分の宛名書きをして寝た。

#日記 #エッセイ #マッサージ #ルビーパレス #推し #船木結

日記を読んでくださってありがとうございます。サポートは文学フリマ東京で頒布する同人誌の製作(+お酒とサウナ)に使わせていただきます。