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ひたすら純喫茶にいる

8月18日(金)

ベランダの浸水の件で電話をかける。ぬらりひょんに似ているマンション管理人のじじいが嫌いで一言も喋りたくないので、直接管理会社の人に電話した。話が早く通ってありがたい。
日記を書いて、午後はアンジュルムFCイベントを観に行く。黒地に黄色のエンジェルTシャツ、黒地に黄色の花柄パンツでなんかサイケな格好の人になってしまった。
新宿ベルクでカレーセットを食べてから向かう。

イベントは楽しい。後藤花ちゃんバラエティ向きですごい。罰ゲームで変なメガネかけるけど似合っちゃう佐々木さんがよかった。
ライブコーナー新メンバー2人のロボキッス!松本さん橋迫さんの「ちょっと情緒不安定?…夏」すごーくよかったです。
最寄駅のエクセで原稿をやってから帰る。『違国日記』を再読する。
カフェインがキマッて4時頃まで眠れず。

8月19日(土)

9時頃、ベランダの排水溝をなんとかしてくれる業者の人から電話が来て起きる。10時から10時半の間に行きますということなので飛び起きて片付ける。
業者の人が来てすぐなんとかしてくれた。排水溝にはまたゴムチューブ的なものが詰まっていたみたい。それを引き出したら詰まりは解消した。古い住宅なので水回りのトラブルはあちこちであるのだけど、ベランダの排水溝がそんなことになるのは今のところうちだけらしい。あちこちでそんなことが起きてたらやばいからいいんだけど、えーうちだけかあ、とちょっと思う。

『違国日記』再読の続き。
爪をショッキングピンクから落ち着いたピンクに塗り直す。仕事なのでスーツぽい服を久々に着て有楽町へ。だるいだるいと言いまくる。休憩時間にテイクアウトコーヒーを買ってきて飲んだら少し元気になった。
終わった後は東銀座の縁へ。Tと合流して飲む。夏の定番メニュー、大好きなとうもろこしのかき揚げがなくてちょっと泣きたくなる。でも、マグロとアボカドのタルタルとか焼き鮎と焼き茄子の出汁浸しが最高だったし、大盃マッチョウーマンもきりっと飲めてすばらしく美味しかった。

ジャケがまじでかっこいい。

銀座餃子で二次会。私はなぜかスワロウテイルのCharaがマイウェイを歌うシーンの物真似をした(酔っ払い)。餃子はいつも通りだったけれど気まぐれに頼んだ鶏チャーハンがはちゃめちゃにおいしかった。鶏胸肉がふわふわジューシー!

8月20日(日)

昨晩がぶがぶ水を飲んで寝たので、顔はそれほどむくんでいなかった。ワンピースに着替えて目の下にラメを入れて大崎広小路の豆漿生活へ。日傘をさしていても陽射しがぎらぎらしてとにかく暑い。
整理券をもらって近くの駐車場で待つ。Rと合流し、店内へ。台湾旅行以来の鹹豆漿がおいしかった。

食べ終えて店を出て大崎駅まで歩いていく。私の日傘をシェアする流れになって、傘に隠れない方の右腕が日差しに晒されてしんどい。全人類日傘を持ち歩いてくれ。TSUTAYAの中のスタバでコーヒーを飲んで昼頃解散!

原稿をやろうと思って最寄駅のエクセに行ったら、吹き抜け&ガラス張りのせいか冷房の効きが悪く、暑すぎて原稿どころでない。スープとホットの紅茶を頼んだことを後悔するも後の祭り。一時間弱過ごしたけれど何もできなかった。無為。
汗だくで帰ったら、自宅はエアコンつけっぱなしでキンキンに冷えていて、「なぜ俺はあんなムダな時間を……」という気持ちになる。
冷房の真下のソファに陣取って体力を回復させながら『違国日記』最終巻まで再読完了。忘れていたことがたくさんあったので読み直してよかった。本当にすばらしい漫画でしたね!オールタイムベストですね!

夜、腹を括って原稿をやる。前回から、ノートに下書き→下書きの内容をブロックメモにサインペンで殴り書き→床の上でメモを並び替えて書く順番を考える→再度ノートに整理→PCで執筆という流れで書いている。今までより長いものが無理なく書けるようになった。
2時過ぎに寝る。

8月21日(月)

数日前に映画『バービー』の冒頭を子殺し、ラストを妊娠と捉えている批評家の意見を見かけた。それを見てからずっと気持ちがぐらぐらしていていて、何度も検索をかけてしまう。異を唱えている人が多くてほっとする。
公開している日記(これ)に、婦人科系の不調や婦人科の検診や通院のことを絶対にぼかさず明記すると決めている。花粉症で耳鼻科に行ったとか胃痛で服薬したとかは書くのに、なぜ不正出血とか婦人科については伏せなければならないのか本気でわからないから(別に誰に伏せろと言われたこともないけど)。
「ハイヒールをやめてフラットシューズを履いて婦人科に行く=当然妊娠」だと思い込んでいる人にとっては、3ヶ月に一回婦人科に行く私は3ヶ月に一回子を孕んでいることになるのか。ちょっと面白い。

アップリンク吉祥寺で『さらば、わが愛/覇王別姫』。初めて観た。長いけれど冗長さをまったく感じさせない凄まじい映画だった。
行ってみたかった喫茶店・くぐつ草へ。地下の店の入り口に向かう階段からもうわくわくする。

カレーと濃いコーヒーを頼む。レーズンが等間隔にのったライスがかわいい。

東小金井で、Yが買ってくれていたセリアのブックスタンドを受け取り、Yと鳥貴族で一杯だけ飲んでから帰宅。
書いている原稿の中のまだ弱い部分をなんとかしようと格闘しながら飲酒。これを書いて大丈夫だろうか(いや、大丈夫ではない)と思っていたことを結局全部書く。

8月22日(火)

起床。蕎麦を茹でて食べて原稿をやっているうちに腹痛に見舞われる。
昼過ぎまで原稿と格闘する。これで9割方形になったんじゃないの、というところまできた。ネットプリントで書いたものを印刷し、某店から注文いただいていた自著を発送してから出かける。空腹を抱えて渋谷ヒカリエ9階のソールライター展へ。

最初のモノクロ写真たちにもを惹かれたけれど、カラースライドの色彩の鮮やかさもすごく魅力的だった。5.60年代のファッション誌の実物もどれも本当にすてきでうっとり眺めた。

図録とポストカードを買った。写真、鑑賞することにも自分が撮ることにも興味が出てきている。文章を書くことにもつながるような気がしている。
青山の喫茶サテラへ。純喫茶を改装したそうだけれどよい感じにレトロ感を残していた。

焼きドリアと本日のコーヒー中煎りブレンドを頼む。プリントアウトした原稿の直しをやる。

図録が重いのに、スーパーに寄ってキャベツ一玉やらトイレットペーパーやらを買ってしまい、指が引きちぎれそうになりながら帰宅。計画性がない。
入浴し、パソコンに向かって原稿の修正をやり、先方に送る。
自己批判なく他者に一方的に愛情を注ぐのは暴力的な行為だと思っている。とすると私は自分のデビュー作を使っておそろしく暴力的なことをしようとしているのかもしれない。

8月23日(水)

何もしていないのに体重が減り続けるのでさすがに心配になってきた。昨年末から7キロくらい?そして見た目の太さはまったく変わらない謎。ただ、鎖骨と肩のつなぎめあたりの骨が気づいたら変に出っ張ってきていた。

池袋駅の階段で、踵がぴかぴか光る靴を履いている子どもを発見する。これ。またはやってるの?子どもの頃ほしいって言ったけらど買ってもらえなかったな。私が現在進行形で踵に羽やら花やらが入っている靴に夢中になっているのはその名残りだろうか。

池袋駅北口の珈琲伯爵でサンドイッチモーニング。

初めて来る、と思ったけどメイコと打ち合わせでお世話になったな前に。
美容院に行ってトリートメントと前髪カットをしてもらう。空いていたので担当のMさんと久々にゆっくりおしゃべりする。仕上げに編み込みをしてもらってうれしい!

新宿へ。珈琲西武に入ろうと思うと階段下まで行列しているかららんぶるに向かう、というパターンが最近多いけれど、今回もそれでらんぶるへ。しかしらんぶるも並んでいてつらい。席は空いているのに全然案内されない。やっと案内されてミートソースと紅茶を頼む。

斎藤美奈子『出世と恋愛』を読む。この人相変わらず文の切れ味がすごい!そこまで言い切って大丈夫ですか…というところもあるけれど総じてめちゃくちゃ面白い。

武蔵野館に行って『エドワード・ヤンの恋愛時代』を観る。

映像が終始あまりに美しくて、どこを切りとってもポスターになりそうだ。最初数分間うっかりうとうとしてしまい登場人物の関係を理解できず混乱したけれど後半で巻き返した。モーリーとチチふたりのシーンが全部よすぎてこれはもう女ふたり映画でしょう(男もたくさん出てくる)。

帰宅してキックボクシングへ。編み込み=格闘技強そう→ド下手な私が編み込みしてたら馬鹿にされるのでは?髪の毛ほどいてからいったほうがいいかな?と怯えていたが、そんなことはなかった。何重にも偏見だった。
夕飯は厚揚げ。

8月24日(木)

キャベツとエノキと豚バラのスープを作ってもりもり食べる。それから水回りの掃除とシーツ類の洗濯をして掃除機をかけた。
最近考えていたことを紙に書いて整理する。昼は納豆キムチご飯。

13時半から青山ゆみこさんの「話を聞きます」講座の2回目セッション。聞いてもらった内容は一切書けないけれど、この講座を今のタイミングで受講することができて本当によかった。これがなかったら今頃自分がどうなっていたかと思うとちょっとおそろしくなるくらい。1回目のセッションから今日までの数週間で自分のなかではかなり大きな変化が起きた。それを青山さんに聞いてもらうことができてよかったし、今日の2回目を経て今後自分がどうなっていくかも楽しみだ。

新橋へ。行きたい喫茶店が閉まっていたので喫茶フジに行ってチキンライスを食べた。

僕のマリさんの『すべてあたたかな海』を読む。食後に運ばれてきたコーヒーカップと本が同系色でなんだかすごく嬉しくなった。

バチェラー最終回を見る。

8月25日(金)

豚バラとトマトと生姜とキャベツを煮込んで食べて、ゆっくり化粧してfoufouのサテンのセットアップを着て仕事へ。今日の昼納期の仕事を今日の昼前に始めてなんとかする。午後は会議に出て、終わってすぐ退勤した。

恵比寿の喫茶銀座へ。ミラーボールのある店内、相席の大きなテーブル席でミックスサンドを食べる。卵サンドとBLTサンド。

卵が出来立てであたたかく、パンにはバターでなくマーガリンがたっぷり塗られていて懐かしいかんじのするおいしさ。喫煙可だけど落ち着いて過ごせる良い店だった。

17時頃ロッキーと合流して、セルフサービスのクラフトビール屋で一杯だけ飲み、予約していた山芋専門居酒屋へ。

コースで次々に出てくる自然薯料理を堪能する。全ての料理に山芋やとろろが存在していて面白くなる。添えられたわさびと塩だけで酒が飲める。エビスビールを一杯飲んだあとは、ひたすら電気ブランを飲んでいた。
路上でアイスを食べるというとても夏っぽいことをして帰宅。

8月26日(土)

昨日のお店はいたるところに「とろろの効果は明日実感!」と貼り紙があったが、特に何も実感できず。むしろお腹がぽこんと張っていて苦しい。
顔のむくみも激しいので、フェイスプレイヤーとフェイスポインターを駆使してなんとかした。着ていくつもりのワンピースがくしゃくしゃだったのでアイロンを当てる。

昼に学芸大学でKと待ち合わせて台湾料理屋に向かう。ルーロー飯と焼き餃子、おいしかった。

しばらく散歩してから、喫茶店・平均律へ。写真不可の硬派なお店はステンドグラスと木に囲まれた居心地のいい空間だった。
Kの撮る写真や雰囲気はいいなあと思う。けれど、この人と話していると自分がどうしようもなく馬鹿で間抜けで無価値な人間みたいに思わされるのだった。散歩しながら鼻歌を歌いこちらを気にせずにあちこちの店に立ち寄るその人の隣を歩くのは楽しいけれど、もう向き合って話したくない。

解散して東新宿に向かい、予約している占いの開始時間までの時間潰しにマックに入ったら、自分がどっと疲れていることに気づいた。何もできず一時間弱ぐったり過ごす。
占いへ。前回言われた通り順調に進んでいるんだけど……という話をする。
帰宅して酒を飲む。奥山さとさんのスペースにお邪魔してバチェラーの話などをする。最近、読んだものの感想などを全然書けずにいるので最近の奥山さんの緑の紙を出しに行く日記がすごくよかったということを直接伝えられてよかった。しかし酔っていたので余計なことを色々話してしまった気もする。なんにせよ昼間の、自分は馬鹿で間抜けで無価値な人間なのではという気持ちはきれいに消えたのでよかった。

8月27日(日)

寝たのが遅かったけれどすっきり目覚めた。明日からの旅行の支度をして、今日のライブとイベントの用意をして出かける。立川へ。9年ほど住んだ街だけど、駅前は当時とは随分様変わりしている。それでも街を歩いているうちに封印していた様々な記憶が腹のあたりを圧迫してくる。南口の大通りを山車が練り歩いていて、そうだ8月最後の土日が諏訪神社のお祭りだったと思い出した。

久々に一六珈琲店に来られてうれしい。いつの間に百名店なんかになったんだ。ここのコーヒーは本当においしい。ポットで1.5杯分供される。ホットサンドとレアチーズケーキを頼み、原稿をやりつつゆったりした時間を満喫する。

北口に向かい、立川ステージガーデンに行ってアンジュルムのライブを観る。三週連続。三階席だが視界を遮るものがなくて9人のフォーメーションを堪能できてすごくよかった。「ぶっ壊したい」始まりを堪能できるのもこれが最後かな。先週コロナで欠席だった平山さんが復活していて、病み上がりとは思えない圧巻のパフォーマンスで目をひかれるシーンが多すぎた。
何度でも言うけれどスマ曲の年下組が本当によくて多幸感がある。「良い奴」好きすぎる。竹内さんの歌割りは少しずつ割り振られていたけれど、特に川村さんが力強く歌い上げていた。度々訪れるハイパー川村タイムがすごい。竹内さんが抜けた穴を全く感じさせない。本当に9人全員かっこよくて堂々としていて、ミスっても楽しそうにしてるのもよかったです。佐々木さんが松本さん抱きしめてたのなんだったんだ。佐々木さんが最後のMCで、ここにいるみんなアンジュルムのこと好きってことでしょ?愛が溢れるすてきな空間!みたいなことを言っていて泣きそうになってしまった。

三鷹に移動して大戸屋で鶏の黒酢あんかけを食べる。それから本屋ユニテのイベント「いま、なぜエッセイなのか?」へ。柿内さんの仲の良かった同級生が闇ブログをやっていた話から声出して笑ってしまう。宮崎さんの言う「文」の「芸」と柿内さんの言う「演技」のズレの話や、いくつかのエッセイの共通点としての固有名詞の羅列の話や、文章と書き手の距離の取り方のチューニングの話などとても面白かった。今回の文學界エッセイ特集を宮崎さんが天下一武道会に喩えていてその感じはよくわかるなと思った。言及がなかったエッセイ(特に個人的な興味で植本一子さん)についてもふたりの見解を聞いてみたかった。

帰宅して洗濯して就寝。明日から九州旅行。

日記を読んでくださってありがとうございます。サポートは文学フリマ東京で頒布する同人誌の製作(+お酒とサウナ)に使わせていただきます。