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「電気、水道、ガス、住む家すら失った」アメリカですべてを無くしかけた男が、必須と感じたものランキング

電気、水道、ガス。住む上でどれか一つだけしか残せないとしたら、あなたはどれを残しますか?

夢は『金髪美女にオープンカー』

アメリカンドリームを夢見て渡米した私。実際、ハリウッドに近いプール付きの豪邸に住み、お抱え運転手を雇い、ベンツを乗り回していた。

しかしその後、電気、水道、ガスは元より、住む家を2度も失い、最後はホームレス…路頭に迷うか?という寸前まで追いやられた。

その転落の道中、貯蓄は日に日に尽きていく。生き残るために選ばざるを得なかった。

【ライフライン 】

現代で最低限、人が生きるためにキープすべきものは何か?

その時思った【Top3】をシェアしたい。

破産したパトロン

きっかけはパトロンのポカミス。スイス銀行との億単位の大きな契約を、ヒューマンエラー【契約書の紛失】で破談にした。

さらに同時期に起こったリーマンショックが追い打ちをかけて、負債が3億にも5億にも膨れ上がった。

パトロンは、債務整理に本社のある台湾へ戻った。

しかし普段なら1か月で帰ってくるところが、3ヶ月も4ヶ月経っても帰って来なかった。

その間、小学生になったパトロンの子を育て、豪邸のメンテナンスをするのは、パトロンの弟子であり学生だった私の仕事になっていた。

まずは電気が止められた

ある日、大学から戻り、いつも通り部屋のパソコンの電源を押した。

ん?

おかしい。PCが立ち上がらない

ふとテレビに目をやる。

停止中の赤いランプが点灯していない。

まさか?!

不安に一気に襲われる。

テレビリモコンを探す。

電源ボタンを押す。

点かない。

昼間だったが部屋の明かりを点けてみる。

点かない。

豪邸のあらゆる電化製品が使えなくなっていた。

電気が止められていた。

次はガス

パトロンに国際電話をかけてみる。

こんな時に限って繋がらない。

いったいどうなっているんだ??!!

私の住んでる街では、ライフラインの支払いのすべてを市役所が請け負っていた。もうすぐ役所が閉まる時間だ。

銀行へ走る。

大学のバイト代で貯めた貯蓄を下ろす。

市役所の窓口まで後50メートル。

間に合った。

支払いを終え、豪邸へ帰る。

家を出る前、不安そうにしていたパトロンの子が、テレビの前でいつも通りゲームをしていた。

電気は戻っていた

あぁ、お腹が減った。エネルギー補給しよう。チャーハンでも作るか。

キッチンへ行き、電気の復活した冷蔵庫から食材を出す。

下ごしらえして、油を引いたフライパンを火にかけようとガスコンロのスイッチをひねる。

チチチチチ…

チチチチチ…

チチチチチ…チチチチチ………ん?

火が点かない…

次はガスが止められていた。

朝が来た。

昨夜はチャーハンを諦め、ご飯ジャーを使った炊飯パエリアに変更した。

今日は大学帰りに、ガスの支払いにまた市役所へ行かなければ…

夕方、支払いを終えて、パトロンの子を迎えに行ってからの帰宅。

我慢していたのだろう。

パトロンの子は駆け足でトイレに入った。

私もしてくるか。

続いて用を足しに行った。

小便が残っている。いつも流せと言っているのにまたか。しょうがない。

水洗弁を押し下げ、流そうとする。

カチャ…?

カチャカチャ……?

カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ!

流れない。

パトロンの子は流さなかったのでは無かった。【流せなかった】のだ。

水が止まっていた。

最後は住む家

翌日、大学へ行く前、市役所が空いたタイミングで水の支払いに。

私の貯蓄がどんどん減っていく。

1度は戻した電気、水道、ガスも、翌月も同じ状況になった。再び復旧したが、水だけはもう払える状況になかった。

パトロンとは相変わらず連絡が取れない。ライフラインの支払いが滞っている。つまり思ってる以上に窮地に陥っている、と想像できた。

大学に通うのを辞め、その分の授業料を返金してもらった。このお金は最悪の事態に残す。パトロンの子だけでも守り抜かねば。

背筋に冷たいものが流れた。

大学へ行かなくなってから数日が経ったあの日、忘れることのない【あの封筒】を受け取った日。

「ピンポーン」

玄関のベルがなる。

出ると門の前に郵便屋さんが。

「お届けものでーす。サインお願いしまーす。」

「ありがとうございます。サイン、ここでいいですか?」

なんだろう?

A4サイズの封筒から、分厚く重ねられた紙束が出てきた。大文字で最初に書かれていた英語は『Evacuation Notice』

初めての単語だ。早速、電子辞書で調べてみる。

【Evacuation】=退去

【Notice】=お知らせ、勧告

退去勧告。差し押さえの【赤札通知】。後に知るが債務支払いのため、プール付きの豪邸は抵当に入っていた。

住む家さえ、失おうとしていた。

現代で【最低限】必要なモノ3選

その後は交渉により、差し押さえ日を何とか2ヶ月延ばすも最終的に退去。

パトロンの別荘移り住むも2年後にその家も抵当に入り、その間に2台あったベンツとスポーツカーも差し押さえにあった。

最後は中国人の不法移民者が10人以上シェア住まいする一軒家。その1室を月4万円で借りて2人で住んだ。

目覚まし代わりにゴキブリが顔を這う、毎日50匹も60匹も倒さずには生きれないような、通称【ゴキブリ長屋】に、パトロンの坊っちゃんと2人で住んだ。

「手伝ってくれたら君たちだけは残す」

そんな大家の口車に騙されて、半年後、その【ゴキブリ長屋】でさえ中国人もろとも放り出される結果となる。

借金取りから逃げ続け、ライフライン、住む家さえも失い続けた3年間。

その後、辛うじてホームレスにならずに帰国するのだが、今、現代で生き残るために、最低限なにが必要なのか?

個人的な経験から見えた、その必須項目Top3を発表したいと思う。

Top1:とにもかくにも【必須】なモノ

ホームレスになった。またはホームレスになりそうになった。そんな経験をあなたはしたことがあるだろうか?

今まで当たり前にあったものが失われ続ける日々。唯一の安息は無意識の時間。つまり睡眠だ。

その睡眠時間を支えているものは何か?

それは家だ。

最低限で言うと【雨風凌げる場所】だ。

これを失う恐怖ほど、私の足を震わせたものはなかった。

安全基地である家を失う恐怖。

しかも当時は10歳の少年=パトロンの子供を抱えての逃避行だったのだ。22歳の学生だった私には味わったことのないプレッシャーがかかっていた。

この子を守らねば。

この子を生かさねば。

その一心で無我夢中にプレッシャーと闘い続けていた。

この子のお陰で乗り切れた部分も大きかった。

とにかく私たちにとっては、まずは雨風凌げる場所=住まいが生き残る上で何より必要なモノだった。

Top2:ライフラインで1番は?

ここは賛否両論あるだろうが、私にとってはTop2は【電気】だ。

なぜか?

それは火も水もスーパーで売っている。または後付けで外部から手に入れられるからだ。

『電気も後付けできるだろ~?電池買えよ』

と言われるかも知れないが、ガスや水とは費用対効果が段違いなのだ。

電池で生きるのに必要なだけの電力を毎日まかなおうと思ったら、どれだけの出費になることか。

電池で電気をまかなうくらいだったら、ガスボンベや、水を買った方が安上がりだった。

日本に限って言えば、水は公園の蛇口からタダで手に入る。しかもアメリカと違って【人が飲める水】が。

Top3:生命活動に必要なモノ

とは言え、やはり水が人間にとって重要なことは私が言うまでもない。

3番目は【水】。

飲み食い、いわゆる生命活動に必要なのだから当然と言えば当然なのだが…

実はもう1つ理由がある。

それは排便処理に必要だったからだ。

つまり、ほぼ水洗トイレしかない先進国においては、【出したら流す】のが当たり前。

しかし【流すための水】が無ければどうする?

実際に、私とパトロンの子が、水道代が支払えなくなった豪邸で、取り決めたルールがコレだ。

①小便は便器に貯める

②トイレタンクには買ってきた水を入れて使う

③大便の時だけ、貯めた小便と共に水で流す

豪邸が差し押さえられる日まで、そんなトイレ事情だった。

プール付きの豪邸は、終始【おしっこ臭かった】

ちなみに第4番目は?

ここで現代ならではの必須?とまでは言えなくとも、無ければ想像以上に苦労する【モノ】を1つ付け加えさせてもらいたい。

ちなみにあなたは何だと思いますか?

私はコレがなかったら今、ここでこの記事を書くことも無かったでしょうし、アメリカで確実にホームレスか、精神をヤられて廃人化していたかも知れません。

もちろんコレが無ければ無いで、生きれるとは思うんです。

しかし、いま思うと当時、コレの恩恵は測りしれなかったし、当時から15年経った現代では、より顕著にコレの影響力や必要性があると思います。

それは

インターネットです。

【番外編】4つ目のお陰で今がある

借金取りに追われる中、お金が尽き、食べる物が底をついた時、私は乾燥したシイタケを噛んで空腹を満たしていました。

しかしインターネットのお陰で、パトロンの子はアメリカ国民として【最低限の食料を保証される】と言う事実を知りました。

私たちは4万円のフードチケットを毎月交付されるようになりました。

2度目の差し押さえ。別荘が抵当に入った時、インターネットのお陰で、月4万円の【ゴキブリ長屋】の一室を見つけることが出来ました。

そのゴキブリ長屋からの退去を迫られ、ホームレスになることが確定しかかった、退去予定の3日前。

6万円の臨時収入を得れたのも、日本行きの格安航空券を見つけられたのも、こうしてこの体験をシェアできるのもすべて

インターネットのお陰です。

Top3+αに感謝を

ちなみにガス=火も大切なんですが、現代において必須ではもうなくなってきていると思います。

食物を育てる上で、人間の体調を整える上で火のエネルギー【陽の光】は大きな意味を持ってます。

しかし、ことライフラインの【ガス】に限っては、なくてもご飯は作れるし(実際、留学末期はご飯ジャーでほとんど食事作ってました)、お風呂も電気で湧きます。

①住まい

②電気

③水

+αインターネット

この3つ+αがあれば、生きれますし、お金だって努力すれば手に入ると思います。

この【3選+α】によって救われた私は、彼らに感謝を忘れない。忘れたくない、忘れれない。

そしてこれからも彼らの力を大いに使って、現代を、そして【未来を生き抜きたい】と思っています。

最後にお聞きします。

「あなたにとってのTop3はなんですか?」

ぜひ、振り返って考えてみてください。

そしてそれを日々大切に、大事にお通りくださいね。

きっと、彼らに救われる日が、これからもたくさん訪れると思いますから♪


最後に

いかがだったでしょうか?

この記事はすべて無料で読めるのですが、

あなたに価値があったか

届いているか

知りたくて、最後に100円で購入できるようにしました。

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