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ニューヨークとロンドンの違い3【英語編】

今までアメリカに縁が深く、日本以外に住んだ国はアメリカしかなかった。
アメリカ英語はなんとなくわかるし、(勉強はあまりしていなかったがwww)学校にも行っていたので、なんとなく雰囲気はわかるつもりになっていた。思い返せば、20年くらい生活や仕事でいわゆる英語を使っている。

初めてニューヨークで働き出した時はアメリカ人の上司が話していることの半分くらいしかわからなかった。話すスピードもメチャクチャ早くて、息継ぎもしないので、一方的にずっと言われっぱなしで、説明もろくに出来ずに悔しい思いをしていた。でも、すぐには英語を話すスピードは早くならないので、自分の中で上司との想定問答を考えて、「こういうロジックで来たら、こう返そう」と考えて上司に話しかけていた。それでも想定問答を超えると、ついて行けなかった。
撃沈しまくっていたorz

そうこうするうちに1年くらい経って生活にも慣れた頃、いつものようにチームでミーティングしていた時、
「丁寧にあまり責めないように言ってるけど、売り上げ上げろってことだろ?」
「この話題、俺は関係ないな」
「やばい、俺、詰められているじゃん、どないしよう」
とか自分の心の中で、色々な事を思っていた。

ミーティングが終わって、よく考えて見ると上司の言っている事が全部わかるようになった自分に気がついた。しかも、言葉そのものを理解するだけでなくて、示唆することや冗談もわかるようになっていた。

日本語でいうと、
「坊ちゃん、ピアノが上手にならはったな」は「お前ところのクソガキのピアノがうるさいんじゃー」に変換できるようになっていた。

そして、俺自身の話すスピードも知らず知らずのうちに上がっていた。
上司の早口は変わらなかったが、彼も人間なので息継ぎが必要で、その息継ぎのタイミングで、こちらの言いたい事をたたみかけて反論できるようになった。

そうなると、自分のペースで仕事できるようになってずいぶん居心地が良くなった。

ようやく自分の居場所ができたと思った時に異動の辞令が出た。
今度はロンドンという事で、正直、またゼロから関係性を作らないといけないのは骨が折れるなと思ったが、サラリーマンなんで仕方がない。
だけど、NYで居場所が作れたんだから、「同じ英語圏だし、そんなに違いはないだろう」とタカを括っていたが、ロンドンは何もかもが全く違った。

ロンドンのオフィスに初めて出社して、事務や総務的な仕事を担当している女性がデスク周りやセッティング等を甲斐甲斐しく手伝ってくれるのだが、彼女の言っていることが全くわからなかった。
こちらの言っていることはわかってもらえるけど、彼女の言っていることは30%くらいしか理解できなかった。
例えば、payは「ペイ」と発音すると思っていたが、「パイ」と発音する。
can'tも「キャント」と思っていたが、「カント」に近い。
一時が万事で、自信喪失。
ロンドンからニューヨークの昔の同僚に電話して
「アメリカアクセントが懐かしいなー」と思うことも度々だった。
幸運なことに、ロンドンのチームはイギリスで生まれ育った人が少なく、南アフリカ、インド、パキスタン、オランダ、キプロス等色々なバックグラウンドの人がいるので、英語がわかんない人にも寛容だが、仕事が進まない、、、

ロンドンに来て、ロンドンの人が話していることがワカンねーと思っていたら、イギリスのはまだまだ違うアクセントがあるらしい。。。orz
なんとなくロンドンの人が話していることがおぼろげながらわかるようになったと思って、スコットランドに旅行に行ったら、全くわかんないし、まじで泥沼にハマって抜け出せません。


ニューヨークに渡ったイギリス人の気持ちを歌ったStingの気持ちがよくわかります。

歌詞の日本語は↓こちら。
こちらを見ながら聞いてもらうと、気持ちがわかるかもです。


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