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最近、アートが面白い【日記:2023/3/28】

最近、アートが面白い。
西洋美術が、日本美術が、現代アートが面白い。
アートというと高尚なイメージがあり、いけ好かないエリート野郎の趣味と思っている人も多いかもしれないが、意外といいものです。
単純に綺麗なものを見れるし、その背景にある歴史や思想を知るのは楽しいと思います。

いつものようにインターネットを泳いでしたら、面白そうな展示会を見つけたので、早速今日行ってきました。
多摩美術大学主催というから、中央線に乗っていこうと思っていたのだが、会場は六本木だった。びっくり。
展示は一室だけを使った小規模な物でしたが、各ポケモンの造形のクオリティが高くとても満足です。
一部ですが、写真を撮ったのでご紹介します。

タイトル通りコンセプトは環境問題・ゴミ問題で、それを考えるために材料として廃材を使うという感じ。
写真の5体以外にも色々飾られており、全28体が展示されていました。
どれもこれも力作ではありますが、個人的なお気に入りはアルセウスとテッカニン。
再現度と使われている素材のチョイスが意外で面白い。

会場内には作品を作った学生さんたちが何名かいらっしゃった。
彼らは多摩美術大学のプロダクトデザイン専攻の学生さんで、今回は2年生の課題と言うことで制作を行ったらしい。
こういうのを在廊と言うのだろうか。短い時間だが、制作秘話も少しだけ聴けました。
インスピレーションが浮かぶまで、何度も廃材屋や中古品店に通っていたと楽し気に語る顔が印象的だった。

プロダクトデザインコース在籍と言うことは彼らは将来、製品デザインなどの仕事に就くのでしょうか?
大部分はきっとそうだろうと思います。置いてあったパンフレットにも”花王”とか”サントリー”とかの有名企業が就職先として書いてありましたし。
ポケモンの廃材アートと製品デザイン、全然関係なく思えてしまいますが根底は多分一緒。飲み物でもパンでもティッシュでも玩具でも、どんなものでも様々な意図が込められて作られるものです。
当たり前すぎて生きていて一々考えたりもしませんが、”なっちゃん”をあの顔にしようと言った人がこの世には確実に存在します。

そう考えてみると、この世の製品ってどんなものでも一定面白いな、なんて思ったり思わなかったり……
何だか世界の解像度がまた一つ上がったような気がします。
この視点が増えるような感覚が、アートを見ていて楽しいところだなぁ。
インターネットモグラ野郎の自分にはアウェーに感じる、見慣れない六本木の街を歩きながら、そんなことを考えて帰路につきました。


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