見出し画像

創業5年で学んだマーケティング支援組織の最適な成長との向き合い方

マーケティングとテクノロジーで事業変革を推進する株式会社GLASSの代表ポールです。今回は前回の下記記事に続いて、「マーケティング支援組織の理想の成長の仕方」についての考えを書きたいと思います。

GLASSのメンバー数推移

当社GLASSのメンバー数の推移は以下のようになっております。まだ7名と少数ながらもここ数年で売上・利益と伴って着実に成長しています。

2023年以前はマーケターのみでしたが、2023年からCTOを中心にテクノロジー領域を強化し、総務も含めてマーケティングxテクノロジーでの事業変革を全面的に推進する体制構築に踏み出しました。

大前提として成長は必須

GLASSは、組織が継続的に成長することが重要であると考えています。組織が成長しなければ、必然その構成要素である個人の成長余地もなくなります。成長しない組織や個人は付加価値が増えていないということなので、付加価値に連動する報酬も増えず、スキルアップもしない、存在価値を感じにくい状況になってしまいます。そのために、「成長は絶対に必要」というのがまず大前提です。

組織としての理想的な成長スピード

事業の成長スピードに影響する事業タイプにはハイリスク・ハイリターンからローリスク・ローリターンまで3パターンあります。

引用:https://compass.vision/finance/

GLASSにおいては、この中でミドルリスク・ミドルリターンの積み上げ型(真ん中)とローリスク・ローリターン受託型(右)のハイブリッドを意図して採用しています。この点では比較的保守的です。

マーケティング支援代行は積み上げ&受託にあたり、自社サービスとしてのマーケティング統合ダッシュボードサービスは積み上げ型になります。

なぜスタートアップでよくイメージされる一見華やかなクリティカルマス型や積み上げ型だけにしないかというと、以下の3つが理由になります。

  1. 急成長に付随する仕事の肉体&精神両面の過負荷でプライベートとの両立が難しい
    (私の経験になりますが、20代では毎日終電で土日やクリスマス・大晦日や元旦も仕事をしていてかなりプライベートに負荷を掛けていたり、30代前半で同じ部署の同僚が一斉に休職に入る異常事態みたいなことがありましたが今それをやれるかと言うと無理です)

  2. 組織としての成長圧力により効率を追求した分業化が否応なく進んでしまい、個人の成長においてはむしろマイナスになるケースが起こりうる

  3. 企業存続に対するリスクが高い
    (ハイリスク・ハイリターンなのでこのままだと「来月の給料が払えない=倒産する」みたいなことが普通に起こりますし、私の周りでも起こっていました)

私のキャリアでの実体験や周囲のスタートアップを見て痛感した経験からこのように整理していますが、もちろんこれは良い悪いではなく、ライフステージなどでも変わりうるマッチ度の問題です。同じような考え方の方はGLASSの組織に合っています。

急過ぎない着実な成長スピード。成長率でいうと業界平均よりも若干上くらいで(YoY +20〜30%)、少数精鋭集団が徐々に増えていくという姿を是としています。小規模だからもっと急速な成長はもちろん無理ではないものの、そこで失うものの方が大きいと考えています。

個人としての理想的な成長スピード

GLASSで働くメンバーの成長についても、組織同様に着実かつ効率的な成長を求めています。その成長が、同業界でもトップクラスの的を得た成長であることも目指しています。

成長の方向性としては、分業化して専門特化するのではなく、得意領域は持ちつつも、マーケティングとテクノロジーに関わるあらゆる領域をカバーし、実務までこなすなんでも屋です。広告だけでなく、SEOだけでなく、データ分析だけでもない。サイト制作や改善だけでなく、システム開発だけでもない。

クライアントの事業全体の視座で、事業変革をマーケティングとテクノロジーで推進する仕事を本質的に求めるため、期待されるクライアントへの成果やそのプロセスも高いものが求めれます。ここにしっかり応えることができれば間違いなくマーケター・エンジニア・デザイナーなどあらゆる職種において突き抜けた成長ができるはずです。

マーケター向けには過去にこのような記事を書きました。

このような、

  1. 事業

  2. マーケティング

  3. テクノロジー

の3つの領域に横断して事業変革の推進ができる「ヤタガラス人材」に成長していける組織を創っていこうとGLASSでは日々奮闘しています。ヤタガラス人材というのは、「DX 先進企業へのヒアリング調査 概要報告書」において「経営・事業・技術の3つを備えた人材」として紹介されている人材モデルで、これをGLASS流に「事業・マーケティング・テクノロジー(技術)」として変化させたものです。

ヤタガラスは日本神話に登場する伝説上の三本足のカラスの姿をした動物

ゆくゆくは、リアルな事業経験をするために、事業収支の責任を持った新規事業立ち上げ(社内企業)や起業なども支援していける形にしていこうと考えています。

プライベートファースト

成長を実現するために、ハードワーク三昧で仕事にどっぷりという働き方もあるとは思います。実際に私も昔はそうだったのですが、GLASSで大事にする価値観に「プライベートファースト」というものがあります。仕事に集中して成果を出す環境を作るためにも、まずはプライベートを優先しようという考え方です。

その結果、徹夜三昧による圧倒的な仕事量で成長を勝ち取るというパワープレイではない、プライベートと仕事を両立させつつ、ムリ・ムダ・ムラを排除し効率的に個人の成長を追い求めやすい環境になっています(そうしようとしています)。

正直、パワープレイなしでの自己成長は簡単ではないという認識は持っていますが、だからこそチャレンジのし甲斐があるとも思っています。
※ちなみに私個人としては「ワークライフバランス」というより「ワークライフミックス」というイメージで仕事をしています

まとめ

マーケティングとテクノロジーで事業変革を推進するGLASSにおいて、組織としての急過ぎない着実な成長を目指す。同時にメンバー個人ではプライベートを充実させつつ、仕事の成長を犠牲にせず、むしろ加速させる。このような組織と個人の成長に向き合ってGLASSは経営しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?