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【シン・エヴァンゲリオン劇場版:感想?】

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』観てきました。相次ぐ公開延期で3月になってしまいましたが、卒業式シーズンとも重なったのは、ある意味これも縁だったのかもしれません。日本オタク大学エヴァ学部エヴァ学科の卒業式だったのだと思います。

自分がエヴァに出会ったのは確か中1の頃で、ブックオフで友人と漫画版を立ち読みしたのが最初だったと思います。それからアニメや映画をDVDで借りて部活の友人と語ったり、だんだんオタクな層以外にもエヴァが浸透し始め残酷な天使のテーゼが地上波に流れた嬉しさと恥ずかしさ(?)でニヤケる顔を隠したり、少なからず自分の青春の中にエヴァは組み込まれていました。おそらく、多くの90年~2000年代のオタクはそんな感じでしょう。
一度は自分の中で落ち着いたブームが序破で再燃し、Qを観て頭に?マークを浮かべて帰ったのも大勢いたことでしょう。それから約8年、本当に長い物語でした。

設定集をナメ回すように読んでもないし深い考察も出来ないニワカなエヴァオタク…言うなればエヴァ学部中退状態な自分が言うのもおこがましい話ではあるけれどシン・エヴァンゲリオンの感想を一言で言うなら

エヴァをエヴァのまま終わらせてくれてありがとう。

なんかよく分からん単語がいっぱい飛んできてるけどメチャクチャ熱い戦闘シーンとか、神話ベースのよく分からん話とか、ぜんぜん知らん名前の槍とか、リアルタッチのクソデカ綾波とか、「これは創作物ですよ」とメタを言いたげな特撮のセットとか、絵コンテ状態で話が進んだり、TV版や漫画版と大差ないスジで人類補完計画を止めて世界がやり直される終わりとか、駅のホームから階段を駆けるシーンが就活のCMみたいで現実に引き戻されるラストとか、めちゃくちゃエヴァです。
今まで味わってきたエヴァンゲリオンが濃縮されてスクリーンに映し出されて、それが走馬灯でも見てるようで、ジーンと胸にきました。これで本当に終わりなんだな、って。

シンジ君も長い年月囚われてた「エヴァの物語」にケリを付けて、最後は呪縛から解き放たれるように首輪が取れた。庵野監督も長年いろいろな方面からのエヴァの呪縛に押しつぶされて心身を病むほどになった作品を終わらせた。本当に、ほんとうに、お疲れさまでした。

本来ならもっと色々と考察を語るべきなんだろうけど、全然浮かんでこない。それくらい、満足している。長年の溜まった色々がもっと噴出するのかと思ったら、近年稀にみる清々しい気持ちで映画館を出れたし。思い残すことは(ほとんど)ないと思う。「色々あったけど、終わったいままで楽しかったぜ!!」って気持ちがまた卒業式が終わった時の気持ちに近い。

エヴァ、ありがとう。さようなら。またいつか会おうね。

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