自分に合った作品を探す喜び【読書感想文】
どこにも行けない夏、ただでさえ暑い夏、特別ではない夏。こんな時にはエアコンの効いた涼しい部屋で本を読むのが一番。積み本崩しがはかどるはかどる。この2週間で崩したのがアンソロ本だったので、まとめて感想文書いちゃう。
1冊目 やはり俺の青春ラブコメは間違っている。アンソロジー3:結衣side
俺ガイル結衣メインのアンソロジー。由比ヶ浜結衣の可愛さ全開の作品集。どれも面白い作品で、特に『猫と団地とランドセル』が結衣の過去にだいぶ突っ込んだ話になってて、本編でもよかったのでは?って思ったくらいです。
さらにこの短編作者八目迷さん、どこかで見た名前だなと思ってたら、ちょうどこの本買った本屋で作品がPOPで紹介されていたのを思いだして驚いた。その時も直感で「面白そう」と思った自分の感性はだいぶ正しかったんだなぁと喜び半分、財布のお事情で泣く泣く購入を見送った後悔半分。まぁ電子書籍の方で買えばいいんですけどね。今積んでる本を読み終わったら八目迷さんの本も読んでいきたい。
2冊目 やはり俺の青春ラブコメは間違っている。アンソロジー4 オールスターズ
俺ガイルのメインキャラ以外が主役のアンソロ。お気に入りは川岸殴魚さんの『案外、葉山隼人の気の迷いは長い』。川岸殴魚さんのテンポの速い漫才というか、キャラの掛け合いが凄い好きなんですよね。『人生』も同じ理由で大好きだし。
あと童貞を殺す服を着た平塚先生のイラスト、正直好きです。誰か嫁にもらってやって欲しい。
3冊目 日本SFの臨界点[怪奇篇]
[恋愛篇]に続いてこちらも読み終わった。怪奇というからもっとホラーで怖いのが多いのかと思った。どちらかというと、「世にも奇妙な物語」系が多くて安心しました。お気に入りは『地球に磔にされた男』。様々な世界線を渡り歩き、そこで暮らしている自分と対話し記録していくなかで「幸せ」とはなにかを探す短編。[恋愛篇]に入っててもよかったかな、といった家族愛が中心の作品で終わり方も穏やかで幸せな終わり方のようでとても好き。
『怪奇フラクタル男』も世にも奇妙なの話に出てきそうな奇妙さが好き。
好みの作品を見つける喜び
アンソロジー小説を何冊か読んでいると、作家さん特有のクセやよく使う文字、文章が比較できる。比較しながら読んでいると、自分が気にしてなかった自分の好き嫌いの分岐点がはっきり見えるようになってきた。そして、その瞬間が結構面白いと最近分かってきた。好みが偏るのは良し悪しはあるけど、地雷を踏んでしまう確率は結構減るのかなと思ったりもする。次は何を読もうかしら。夏は何かしらの電子書籍セールで気になった本買って積読状態なんですよね。永遠に夏休みが欲しい。
この記事が参加している募集
いただいたサポートはお菓子に変化します