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インディーゲームに会いに行こう【東京ゲームダンジョン3 編】

暑い夏の楽しみ。涼しい部屋でゲーム。これが一番。
そして東京ゲームダンジョンは広い施設、よく効く冷房、最新のゲーム。
この世の全てが、ここにある。

というわけで、東京ゲームダンジョンに行ってきた。試遊した作品(一部)の感想です。

『蒐命のラスティル– とこしえの迷宮城 –』

3Dローグライクアクション。主人公の女の子がバカ強くてアクションがとにかく派手。更に背部に浮いている剣をファンネルのように飛ばして攻撃できるので派手×派手。ローグライクでよくある「落ちてた強めの武器、今装備してるのよりちょっと弱いから拾うほどじゃないんだけどなぁやっぱ勿体ないなぁ」みたいな状況を、ファンネルとして携行することで解決したのは上手い。着せ替えも多くて、鎧から巫女服なんかもあってビジュアル面でもかなり気合が入ってる。

『プニヒローダー2』

謎の一頭身生物「ぷにひ」が搭乗したメカを操るロボシューティングアクション。操作感がなかなか良く、触った感触で即「これは良いロボゲー」と直感できる。ロボパーツの変更は左右腕の武器、ボディ、背面、脚部。パーツ数がインディーゲームと思えない程揃っているのが驚愕。ぷにひへの着せ替えや色変えもできるので思ってる以上にカスタマイズの楽しみがある。すごい。Steamで体験版が出ているのでプレイ感をぜひ触ってみてほしい。

スゴイツヨイトウフ : とうふのアクション

インディーライブエキスポでの紹介動画が出た時も絵面が印象的だった、豆腐を操作する横スクロールアクション。8方向1ボタンのシンプルな操作性で豆腐をゴール地点のミソスープの中へ入れるのが目的だ。小学校低学年くらいの子が夢中になってたのを見るに、目を引きやすいキャッチ―な絵面で操作が簡単というのは強みになるっぽい。体験したのは序盤のステージでかなり簡単だったけど、豆腐ゆえに高くジャンプしすぎるとすぐ崩れてしまうリスクをどう解決していくかがゲーム性のキモになりそう。グシャった「前の豆腐」がステージに残り続けるのもなんかシュールで良い。

NOA’s PROJECT

クオータービューのローグライトアクション。近接攻撃と遠距離攻撃を使い分けて小部屋の敵を倒したら強化してまた次の部屋に…を繰り返す。アクションの手触りも良いし、なにより部屋の罠の配置がいやらしく、考えながらのアクションを要求されて面白い。

ShipSwing

惑星の重力を利用して旋回&加速&バッテリー回復を行いワープゲートを目指すアクションゲーム。操作はLR(十字キー上下)で機体を旋回、取得したアイテムを使う1ボタンだけとシンプル。連続して重力を使って上手いことスイングしていかないと目的地までバッテリー足りなくなるのでパズルっぽい要素もあるし、テキトーな操作だとすぐに惑星に衝突するので意外と難しい。上手い事できた時の爽快感がなかなか良い。Steamで既に発売中らしい。

こう…重力でギュンッ!ってなる挙動がクセになる。

ニャイト ミュージアム

キャラグラフィックやその動かし方がすごく良いアドベンチャーパズルゲーム。夜の博物館を見回りして泥棒をパネポンパズルで退治するゲーム。マップがいわゆるペーパーマリオタイプの2Dキャラを動かすやつ。剥製が動いてたり、単純にマップを探索するだけでもけっこう楽しい。

機動兵器カッツバルゲル

飛行機形態と人型形態を使って敵を倒すSTG。変形がかなりカッコよく変わるのでついムダに変形させてしまう。実はプレイ時に人型状態でのロックオンボタンがあることに気づいてなくて「人型形態攻撃当てにくい…」とかぼやいてた。DLsitedの体験版ダウンロードしてプレイしたらファンネルも一緒に攻撃しててだいぶ攻撃力高い仕様だった。

1面ボスのカメラを回転させて自機に体当たりする理不尽さと2面道中の破壊不可の地上兵器が速い上に避けにくいレーザー撃ってくる無理ゲーが厳しい。それでいて3面は道中もボスも簡単で難易度曲線がチグハグな印象を受けた。

盤上の魔法使い

ロックマンエグゼ風のローグライトゲーム。ひたすら連続してバトルしていくタイプ。MPの上限までいくらでもスキルを選択できるので、ガンガンカードを使って攻めていける点は元ネタとの差別点。
スマホアプリとしてのリリースらしいのだが、キャラの移動がフリック入力でとっさの連続での動きというのが意外と難しい。そのあたりの調整が今後どうなるか気になる。

猫の鉄骨渡り

指で猫を操作して鉄骨を渡るゲーム。なかなか鉄骨の幅が狭くて一度ふらつくとだいたい落ちちゃう。こういうフリーゲームっぽい感じの作品もあるのがゲームダンジョンの良さ。実はけっこう夢中になって遊んでた。

鉄骨渡りで得た金を元手にお店を買って、更に資産を増やすクッキークリッカー的要素もあるらしい。

星つなぎのフォトン

惑星に降ってくる隕石を繋いで爆破するパズルめいたシューティング。爆散させた隕石の粉で惑星を育てる育成要素も。上手い事繋げて爆発四散させた時はなかなかの快感。

ファンガリオン|FUNGARION

戦闘が割とシビアなメトロイドヴァニア。キノコの胞子に侵された惑星の探索って世界観が良いね。
キノコの胞子によって時間経過で視界が悪くなるのでサクサクと進まねばならない緊迫感がある。
主人公の武器のリーチが短くてボス戦では非常に苦戦したけどリトライが早いので何度も挑戦しがいのあるゲーム性。

Inverted Angel

突然訪問してきた「自分の恋人」を名乗る女とインターホン越しに会話するアドベンチャーゲーム。選択肢を間違えれば即刺されそうな雰囲気がスリリングで、コントローラーを握る手に汗が滲む。選択肢に加えて、文字入力で彼女が何者かを暫定するとChatGPTが判別してシナリオが分岐するシステムをらしい。現状だとChatGPTくんのご機嫌を伺う必要があるみたいだが、期待が高い一作だ。

Echoes

ドット絵のローグライク(不思議のダンジョン)ゲーム。ドット絵もGBC~GBAの時くらいの質感が好みで、武器を拾ったりアイテムを使用すると主人公のカットインが入る演出が良い。敵モンスターを仲間にするアイテムが「サカズキ」なのもユーモアあって良かった。シンプルながら良さが詰まってる不思議のダンジョンは、良い。

蒼い夏休み

田舎の小さな学校で、突然失踪した少女「星崎蒼」。彼女が残したノートPCから居場所のヒントが無いか探すアドベンチャーゲーム。主人公の声すらもフルボイスという豪華さ。謎解きが普通に面白くてだいぶ時間オーバー気味で遊んでた。既にSteamで配信中なので近いうちにプレイしたい。

食糧天使

圧倒的に目を引くこのビジュアル。今回は短めの体験版って感じだったが、既にノベルゲームコレクションで配信中なので今月中にプレイしてみたい。

BANDIT KNIGHT

盗賊になって時間内に街のあらゆるアイテムを奪う物盗りアクションゲーム。街の倉庫以外にも歩いてる住人からも盗れる。日常では決してできない行為が可能な背徳感が良い。
今回のデモ版では追いつかれることは無かったが、うろついてる衛兵に見つからないように物盗りするのがゲーム性になっているのだと思う。
キャラが2D+街が3Dというビジュアルも非常に良い。

ノナプルナイン:アシンプトート

今回のゲームダンジョンで「これは」と思わず魅入ってしまった一作。横スクロールのポイントクリック探索型のSFサスペンスADV。

被検体999999999(ノナプル・ナイン)と呼ばれる記憶を失った少女を、プレイヤーは「観測者」としてモニター越しに指示して少女の記憶を取り戻させるストーリー。PVを見ただけでもアニメーションの多さや意味深な映像の数々で作り込みの凄さが分かると思う。
会場のデモ版では序盤のストーリー体験かシチュエーションの断片を楽しむか選べたので、後者を選択。通路に落ちている漫画を拾ったら漫画の中身…劇中劇がわざわざ始まる作り込みよう。しかも明らかにこれからのストーリーの伏線めいた雰囲気も醸し出されるので、探索が止まらない。
既に10年以上制作しており「狂気」と言っても過言ではないが、おそらくさらに10年かかってもおかしくない雰囲気。それくらいのパワーを感じる作品だった。

頒布してた体験版+同人誌は過去に頒布したものらしいが手元に欲しくて買っちゃった。


まとめ

会場までの道中が暑暑すぎて行くの止めようか悩むレベルだったけど「行って良かった~~~」、としみじみ思う。やはりゲームは健康に良い。

そして今回のブースを周る上での反省なんだけど、やっぱ手元に確認できる+書き込める紙の会場地図あった方が良かった。それと周る順番の優先順序付け。遊びたかったけどなかなか席が空かずに後ろから眺める作品のなんと多いことか…。

今回の反省を活かして、また次の展示会も行きたい。ゲームは健康に良いので。

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