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「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」備忘録

はじめに


「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」、まあバカ売れしていて嬉しい次第ですね!!!!!!!!
私も初回は一人で観に行ってその後友達と見に行ったりとかで複数回鑑賞してるんですけど、まあ何回見ても面白いよね… 何度見ても新しい味がする… 日向翔陽みたいな映画だよね…
ということで、感想は初回鑑賞の時に書いたんですけど、個人的にあそこのシーンはああなってたよね〜ってところを書き留めておきたかったので書きます。ただの個人の備忘録なんですけど読みたい人は読んでください。あとあそこはああだったんじゃない?みたいなのあったら教えてください。確認しに行くから。

備忘録

まず最初のシーンなんですけど、研磨視点からの日向初遭遇のシーンで始まってからその後当日の朝のシーンだったんですけど、あそこは原作322話「おれの勝ち」のカラー部分のシーンを元にしつつ(日向側のシーンは初出は292話)、原作では前日夜の合宿所内での一幕だったのを変更した感じでしたね
あれは初対面の回想を夢としてうまく繋げつつ日向と研磨の約束の物語であることを強調するための上手い改変だったなって思いました
あと日向と研磨はメールでのやりとりが多いので、当日の朝もちゃんと先にメールでやりとり入れてるって描写はわかってるなあって感じでしたよね
そのあとはジジイたちの若かりし頃の回想は全カットで細かい描写も省略しつつ試合に入った感じでしたね 特にジジイの回想はめちゃくちゃ好きなシーンの一つなのでできればアニメで見たかった なのでぜひ日5でハイキュー2クールアニメ化音駒戦完全版で追加をお願いします…何卒…
あかねちゃんは結構カット多かった印象ですね そもそも冴子さんとの出会いとかも今回省かれているのでそうなるとあかねちゃんの描写が減るのはまあそうやろなって感じではあるんですけど、そこの関係性もできればアニメで見たいですね
心理描写とか回想は比較的必要な部分だけ拾ってコンパクトかつ読んでる人はある程度思い出せる形に構成してたなあって印象でしたね
デディケート・シフトの話なんかは、デディケート・シフトの説明は外しつつ、今の日向の特徴だけの説明に留めることでコンパクトかつ初心者には分かりやすく、原作読んでる人にも違和感なく観れてとても綺麗な再構成でしたよね
試合については、全体的に音駒側はクロと研磨の描写に注力したイメージが強いですね  映画という限られた時間の中であえて中途半端に拾わず、研磨の物語であり研磨をバレーに導いたクロの物語なんだよって感じで纏めてたのは好印象 ハイキューのオタクとしては音駒2年組のシーン全カット!?とか犬岡のシーンもないの!?とか色々それ削っちゃうの!?嘘ォ!?みたいなところは当然あるんですけど、映画オタクとしては85分という上映時間はめちゃくちゃ回転率高いよなって思うし、あえてそこら辺を削ったことで作品としての情報量を減らして、観ていて疲れない映画になっていたなって感じがします 何度観ても面白いし何度観てもあまり疲れない
あとシンプルに情報を削ったから映画で初めてハイキューに触れるって人でも作品の面白さとバレーボールという競技の面白さがダイレクトに伝わりやすくなってますよね まさに「繋ぐ」映画という印象 もしかしてスタッフに黒尾鉄朗がいます?
烏野側もそれに合わせて日向と月島の描写がメインといった感じで他のキャラの描写(特に旭さん)は少なかったですね まあ日向は主人公なので当然なんですけど、一方で影山のバカ強描写は半分くらいになってて今回は比較的影が薄かった(個人的には2度目のオープンの時の日向にトスを上げた人達のコマから最後綺麗な影山のトスに変わるシーンめちゃくちゃ好きだったのであそこは観たかった)
あとは音駒戦のメイン解説と言っても過言ではない天童は削られつつも大事なところは残ってましたね ただ削った結果天童が解説に厳しいってところが伝わりづらくなってたのは難しいところですね(天童も「気付けば連続得点」の解説のシーンは入れて欲しかった あそこ研磨と天童っていう曲者の共感って感じでメイン解説をやってる理由の補強みたいになってて好きなので…)
あと原作だと305話の第一セット終了時にゲームクリアへの悲しみを語る研磨のシーンが入ってるんですけど、ここを鳥籠のシーンと繋げようと思った製作陣は相当仕事ができる あそこを繋げるとあの後の研磨の描写がめちゃくちゃ分かりやすくなるんですよね これは何度も言いたいんですけど本当に一本の映画としての作品の再構成がめちゃくちゃ上手い
第二セットは日向と研磨の戦いを描くことに注力してるのでとにかく日向と研磨の描写のみって感じでしたよね 日向がどんどん追い詰められていく描写をセリフすら削ってただただ試合の展開と悔しさを滲ませる日向の表情で表現してるのが本当に素晴らしい 汗を拭いているときの汗に映る日向の顔がまたいいんですよね あそこって原作だと日向はもう次のことを考えてるので描写そのものを変えてるんですよ 
原作では
悔しい日向→「どっちかを選ぶわけにはいかない」→汗で滑る→次のことを考えてる日向→オープン
映画では
悔しい日向→汗で滑る→汗をふく日向(映画のみの描写)→「どっちかを選ぶわけにはいかない」→オープン
なんですよね 原作ではもう汗で滑った時の日向はあまりそのことは気に病んでないような描写だったのを映画の見せ場として追い詰められる日向に変えてるんですよ
ここはめちゃくちゃ日向の辛さが伝わってくるように変わってて、その後にオープンが来て溜まってたカタルシスが解放されるようになっててめちゃくちゃ観てて気持ちいいんですよね
あとそもそも原作だと初回のオープンは失敗するんですけど、映画だと2度目のオープンが初回のオープンになっててここも映画としての気持ちよさを優先した改変だったなって思いますね 
その後の犬岡投入のところはハイキューのオタクならみんな思ったであろう「二枚の盾、装備がちゃんと追加されてる…」のシーンですよね 先生本当にあれ悔しかったんだろうな…ってのがめちゃくちゃ伝わってきた 
球彦のサーブも描写を短縮しつつ必要な部分は入れていく感じで、結果的に最後の球彦のあんなふうにバレーやりたいのシーンを違和感なく入れられるような作りにしてたなって感じでしたよね
第3セットはもう原作の方もめちゃくちゃ早いんですけど、それに輪をかけてめちゃくちゃ早かったですね 
クロと研磨の出会いの回想のシーンはクロが人見知りであることはカットしつつ二人のバレーとの関わりと友情についてはしっかり描写入れて2人の物語であることを再度強調してたなあって印象です その後は実際ほぼクロと研磨の描写しかないのはめちゃくちゃ思い切りがいい構成だなって思います
後は前の感想でも書いたんですけど、最後の研磨視点での描写は本当にすごい 何食ったらあんなもん考えつくんだ あんなもん見せられたら何も言えることはない
試合終了後は描写可能なものについては全部描写してたなって感じですね 一方で木兎さんとの会話とかは削りつつ(ここもできればTVアニメでやってほしい 桐生との試合を見せてくれ)、音駒3年と優の絡みは入れて最後に日向と星海で締めるって終わり方はもう完璧です 音駒にとっては優とのあの会話ってめちゃくちゃ大事なシーンなんだけど、なくてもそれはそれで成立するから削られんのかなって思ってたんですけど、あそこを削らなかったのはスタッフの音駒と優への愛を感じる
そして星海よ ま〜〜〜〜あこいつはカッコいい 人間としてのカッコ良さは木兎さん星海及川さんノヤッさんの四天王だと思ってるけどやっぱり花江夏樹の声がついた星海光来はもうカッコよさが止まるところを知らん もう言ってることは主人公やお前は 早くお前の試合を見せてくれよ

最後に

映画ハイキュー、何度か鑑賞して改めて思ったのは、この映画何回見ても面白いしそもそも音駒戦は漫画で何回読んでもめちゃくちゃ面白いんですよね…
映画を観に行ってめちゃくちゃ面白え…!!ってなって原作読み返してめちゃくちゃ面白ぇ…!!ってなってまた映画見にいく無限ループが発生してる…
もはやサウナ行ってととのうみたいな感覚でハイキューの映画を観ていると言っても過言ではない。ハイキューでととのってる。
これから第二弾特典の音駒写真配布も決まり、各種特殊上映も始まるのでまだ観に行ってない人ももう観に行った人もハイキュー観に行って一緒にととのっていこう。サウナ入るより絶対健康で気持ちいいから。

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