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アウトドア・ワークショップのすゝめ

わたしたちファシリテーターは、時に、ワークショップに「新しい風を吹き込み、パワーを注入する」という役割が求められることがあります。特に、新しいアイデアを考え出す時こそ、ワークショップの環境に細心の注意を払い、風とパワーを持ち込みます。場づくりの効果は絶大です。

閉じきった四角い部屋で窮屈な空間に座り、パソコンをパチパチする環境では、新しいものは生みだしにくい。さあ、外にでて!思いっきり深呼吸しながら、いつもと違うことを考えましょう〜!

ということで、「アウトドア・ワークショップのすゝめ」と題して、屋外で楽しく、パワフルな会議を行うためのファシリテーションについて考えてみます。

アウトドアでのワークショップは、さまざまなことが変わります。

自由に動ける空間で、視野がぐぐっと広くなると、パソコンやノートのような小さいアイテムを使うことは逆に困難になってきます。もっと大きく、もっと大胆な道具が必要です。大きなパネルやイーゼルパットを持ち出して、大きく考える場をつくります。

スタンフォード大学の d.school が提唱している創造的な場づくりの方法(書籍「メイク・スペース」を参考に読んでみよう!)でも、ダイナミックに動かせる椅子、机、立ち位置を自由に変えられるスペースの有効性が説かれています。実際 d.school のキャンバスで見てきた時にも、シンプルな木の塊を工夫して使いスペースを構成することを楽しんでいました。

また、最近では、会議室を飛び出しアウトドア空間で会議をしたりチームビルディングを行うことをすすめる会社も増えてきています。例えば、スノーピークさん。アウトドア・スモールオフィス/サードオフィス、として、研修等のサービスを行っています。

そこでわたしたちも参戦!楽しいアウトドア・ワークショップ・ツールをご紹介します。

例えば、こんな椅子はどうでしょう。白いダンボールに、参加者のやりたいことが書かれている椅子があったら。座るたびに新しいインスピレーションを与えることができます。

例えば、こんな小道具もアウトドア・ワークショップには必要不可欠。わたしたちがいつもつくっている「アジェンダ・タペストリー」です。いろんな場所でアクティブに動いている参加者が、式次第を一覧でき、楽しい気分になるためのアイテムです。アウトドアの場合は、木につるしたりテントにぶら下げたりします。

アウトドア・ワークショップでは、開放的で普段と違った環境に身を浸すことで、さまざまな効果が期待できます。普段と違う視点からものを観ることができるので、新しい発見があり、創造のきっかけが得られます。また、効率的に動けない環境だからこそ、チームで力をあわせて取組む課題が生まれ、共に立ち向かうことでチーム力が強化されます。また、自然と向き合いながら自分を見つめ直す時間をとることで、自分のビジョンが見えたり、新しい課題が見つかりやすくなるという効果も。

普段と違う環境で、普段と違う思考を刺激し、普段と違う関係性をつくる、アウトドア・ワークショップ。その、ファシリテーションの秘訣は、ファシリテーター自身が場に浸り、場を楽しんでいくことかもしれません。

(三澤)

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