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「地元」を映しだす、そこにしかないランタンを作ろう!ウルトラローカル・ランタン・プロジェクト in 大森町(笑門スタヂオ)
『コ・デザイン〜デザインすることをみんなの手に〜』の著者であり、専修大学の教授を務める上平崇仁先生にお声がけいただき、
夏も終わりに差し掛かる8月31日に笑門スタヂオで、上平先生と専修大学の学生さんが企画したランタンワークショップを行いました!
その名も、地元を映し出す、そこにしかないランタンを作ろう!ウルトラローカル・ランタン・プロジェクトです!
![](https://assets.st-note.com/img/1664518573655-wGMbPSvkEB.jpg?width=800)
■ランタンワークショップの狙い
地元を映しだすそこにしかないランタン?ウルトラローカル?
と、?マークの方もいるかと思います。
まずはこのランタンワークショップの狙いを、上平先生のスライド資料を引用しご紹介します。
![](https://assets.st-note.com/img/1664519427679-kjioC9Lkgk.jpg?width=800)
このウルトラローカル・ランタン・プロジェクトは、いくつかの制約の中で「ランタン」を自作するものです。その光は、3つの現実を映し出します。
1. 手に入る素材が、その場に宿る局所的な文化を持つことを。
2.つくろうとする動機を持つ人こそが、独特のランタンの光へと
工夫する知恵を持つことを。
3.実際にその明かりを灯すことで、そこに光をわかちあえる人々がいることを。
このような狙いから、笑門スタヂオのある大田区大森町を中心とした素材を使用し、上平先生、学生のみなさん、そしてグラグリッドのメンバーと共に試行錯誤をしながらランタンを作成しました。
では、ランタンワークショップの様子を見ていきましょう!
■ランタンワークショップ開始!
メンバーが集ったらまずは自己紹介。
![](https://assets.st-note.com/img/1664520846987-Wop4ZwgdFf.jpg?width=800)
インプットとしてランタンワークショップの説明や、大森町の歴史を共有していきました。
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ランタンを作る前に、まずは地域の素材を集めるためのフィールドワーク
(今回は時間の都合上、事前に素材を集めたため町の散策のみ行いました。)
こんな工場があるのか!こんな活動をしている人がいるのか!
と、沢山の発見がありました。
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フィールドワークを終えたら、ランタン制作開始!
集めた素材(工場で出た端材)を広げ、どんなランタンができそうなのか、各々素材を触りながら妄想していきました。
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ゴミとして捨てられていた様々な端材を組み合わせたら、なんだか面白い形が見えてきた!光ったらきれいな色になりそうだ!
各々素材をどんどん加工していきます。
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![](https://assets.st-note.com/img/1664522956175-DaYzl8GUQ3.jpg?width=800)
夢中で作っていたらあっという間に日が落ちてきました。
では、完成したランタンを並べよう!
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![](https://assets.st-note.com/img/1664523194854-qSnsDJyjLf.jpg?width=800)
素材の持ち味が活かされた独創性のあるランタンに仕上がりました!
最後にランタンにタイトルを付け、簡単にプレゼンを行い、ランタンを眺めながら静かに語りあいました。
■ランタンを作ってみて
ワークショップの狙いを振り返ると様々な気付きがありました。
このウルトラローカル・ランタン・プロジェクトは、いくつかの制約の中で「ランタン」を自作するものです。その光は、3つの現実を映し出します。
1. 手に入る素材が、その場に宿る局所的な文化を持つことを。
2.つくろうとする動機を持つ人こそが、独特のランタンの光へと
工夫する知恵を持つことを。
3.実際にその明かりを灯すことで、そこに光をわかちあえる人々がいることを。
1. 手に入る素材が、その場に宿る局所的な文化を持つことを。
大森町、特に笑門スタヂオの近くには室内装飾などを手掛ける会社が多いため、室内装飾に使用される様々な種類の紙素材が多かったです。
そのため、ランタンも有機的な形や、紙の透ける特性を利用したランタンが生まれたように思います。他の地域にはない、大森町ならではの文化をランタンから感じられました。
2.つくろうとする動機を持つ人こそが、独特のランタンの光へと工夫する知恵を持つことを。
紐状の素材で紙素材を縛ったり、素材同士の重なりの面白さに気づいたり、素材に触れてランタンを作る中で、様々な工夫や知恵を持ち、参加者同士で工夫や知恵を共有し合う場面が何度もありました。
3.実際にその明かりを灯すことで、そこに光をわかちあえる人々がいることを。
あっという間に日が沈み、完成したランタンを灯して眺める時間は達成感でいっぱいでした。チラチラと揺れる光を眺め、のんびりとお話をする。地域の人がランタンを見に来る。そこには人と光をわかちあえる喜びがありました。
また、ワークショップ後に上平先生からこんなお言葉を頂きました。
ワークショップでは、川村さんのアティテュード(ゴミの山を宝に変えてしまう好奇心)に学生全員ものすごい衝撃を受けていました。
ご本人としては当たり前だと思うのですが、普通の人にとっては当たり前ではないのです。
態度は作り手の背中からしか伝わらないものなので、リアルに目の前で感じることができてよかったです。
グラグリッドメンバーのワクワクや好奇心を大切にする気持ちや、正解を教えるのではなく探索を楽しむ態度を、一緒にランタンワークショップをした学生のみなさんに感じてもらえてとても嬉しかったです。
私たちグラグリッドは、社会実験の拠点として「笑門スタヂオ」へ移転し、活動スタートさせました。笑門スタヂオ初のコ・デザイン活動を行うきっかけを提供していただき専修大学のみなさん、本当にありがとうございました。
今回のような活動を、今後もどんどん行っていきたいと思います!
お楽しみに!
(川村)
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