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常葉大学造形学部 In & Out Lab の Open Conference 2018に行ってきました!

8/25(土)、猛暑の東京。麻布十番にあるIMJさんのスタジオにて、常葉大学In & Out Lab主催の『サービスのはじまりと、カイシャの終わりのデザイン常葉大学造形学部 In & Out Lab の Open Conference 2018』が開催されました。
グラグリッドのメンバーも参加してきたのでレポートします。

常葉大学の安武先生、学生さん達とプロジェクトでご一緒することも多く、いつも刺激をうけております。さてさて、今日はどんな刺激と出会えるのかしら…?!

研究発表~調査から分析、デザインまで!コミュニティやサービスの提案~


「私達は会社にい続けるのだろうか?」
そんなどきっとする問いかけからはじまった、研究発表。
メンバーがインタビュー調査と分析を行い、そこから着想して、新しいサービスやコミュニティを考えるというテーマで、4つのグループの発表が行われました。

調査結果、調査から得た洞察、そしてそこから着想した持続可能な仕組みの形をプレゼンしていきます。

プレゼン後は、考えたサービスについて、参加者とディスカッション!
「私はこの体験にはこうは思わない」
「自分はこのサービス、こんなところがいいと思った」
「どうやってこの調査、発想を行っていったの?」
などなど、サービス概要を示すポスターと、ふせんが起点となって、話が広がっていきます。

日本型サービスデザインに大事なことって?

続いては、ゲストとして参加の、札幌市立大学デザイン学部のメンバーによる研究発表です。

実際のサービスデザインでのプロジェクトにおいて、ワークショップをフラットにするための要因を研究したものです。
その一つに「デザイン系学生」の存在が鍵としてあるという点が特徴的!

そして、会場提供をされたIMJさんのプレゼンも!

札幌市立大の福田先生、学生達をまきこんだサービスデザインのプロジェクトなどの実例をベースに「(IMJさんでの)サービスデザインのプロジェクトに向き合うために大事な、根底に流れているもの」を解き明かす発表でした。

「サービスデザインのサービスデザイン」「自分事化のデザイン」「日本人の正確や文化にあわせる」など、サービスデザインのプロジェクトを切り開き、実践し、積み重ねているからこその重みがそこにはありました。

進化したグラフィックレコーディング~GraphicRecording 1.0~4.0研究~

ラストは、常葉大学安武先生と二年生による、GraphicRecording 1.0~4.0研究!グラフィックレコーディングの発展を捉えて、新しい在り方を模索しようという取り組みでした。

実際に学生たちが2014年頃から取り組んできた、グラフィックレコーディングと目的、その位置づけについて語られていきます。

参加者たちの想像力を広げる目的の、イラスト的1.0。

参加者の理解を支援すると位置づけた、客観情報とイラスト両方の2.0。

参加者の理解を支援し、二次利用を想定した資料価値をつくる3.0。

記録者と、記録を活用する人との関係が整理されていきます。
そして新しい4.0の姿とは・・・?!

全員が見て、動いて、話し、描くスタイル!
その第一歩として、In & Out Lab卒業生メンバーが実践してみます。

実際に話すことに集中したり、途中グループに分かれたり、議論を眺めようと動く人がでてきたり。
4.0の模索にあたって、たくさんの発見がある時間でした。

社会で活動しながら、研究をしていくということ

印象深かったのが、常葉大学安武先生のこんなことばでした。

「成果はたくさんの変化をのりきれる人材の育成と考えています。」
「研究をつづけて、ビジネスを行っていく、そんなあり方を示したい。
社会へ開いて、どんどんここにいるみなさんとディスカッションをしていきたい。」

社会の変化を乗りこなして、新しい芽を生み出していく。
社会へ投げて、その反応をしっかりうけとって、また進めていく。
こうした学ぶ姿勢は、新しい生き方そのものなのだとも感じました。

「まだ未熟な組織だけど、一緒にディスカッションしていきたい!」
In & Out Labの部長、森本さん、そして新しい部長の望月さんの開かれた声を、社会でデザインをともに行っていく仲間として、背筋の伸びる思いで聞いていました。


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