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対話型読書でひもとく経験と知識 〜教養の会やってみた〜

リモートワークが続く中、グラグリッドでは「教養の会」を実施しました。
教養の会とは、ちょっと変わった読書会のこと。オンライン環境でも十分に楽しめたので、そのノウハウと共にご紹介します!

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教養の会とは?

教養の会は読書会ではありますが、読んで感想を言い合うだけではありません。読み方、読み解き方までデザインされた、知識を教養にするためのメソッドです。

幅広いジャンルの本をみんなで読み、その解釈をとおして知識を深め、繰り返すことで、教養を身につけることを狙いとしています。

この「教養の会」は、グラグリッドの尾形が学んでいた小樽商大ビジネススクールの仲間との間で生まれたものです。本を読み、語り、美味しく飲む会として5年ほど続いています。

教養の会 ルール

教養の会ジャーニー

そこで体系化されたメソッドを活用し、グラグリッドでも数回にわたり実施しています。これまでテーマになった本は「直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN」や「国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源」「他者と働く「わかりあえなさ」から始める組織論」など。

教養の会の進め方

では、どのように行うのか。ステップごとに解説します。

1.図書選定
まずは、本の選定です。本を選ぶ担当者は持ち回り。どんな本を選んでも、参加者は意見を言わずに受け入れましょう。

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2.読む+線引き
1人1冊本を用意し、各自本を読みます。その時、自分が重要だと思ったところ、気付きを与えられた部分に線を引いて行きます。(線を引けない状況の時は、ページ番号と行数を一緒にメモ)

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3. 集まる
そしていよいよ教養会の当日。オンラインでも、オフラインでも。語り合える場所に集まります。この日までに必ず最後まで本を読んできていることが大前提。(もし途中までしか読めていなかったらちょっとした罰ゲームが待っています。)

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集まったら、語り合う順番を決めます。1人、進行役がいるとスムーズです。

4. 読みあげる+対話する
早速はじめます。各章ごとに気になった部分を発表。
具体的に線が引かれている部分を声に出して読み上げるのがポイントです。そして、その文章に線を引いた理由を発表してください。

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聞いているメンバーは、その内容に対して自由に語り合います。「わたしも同じように感じた。」「わたしは、こんな経験を思い出していました。」など。ここでは、深く議論することが目的ではありません。「そんな考え方の人もいるのか!」という程度に、じっくりと耳を傾け、受けとめる姿勢で行うのが成功するポイントです。

5. ぶっちゃけ
全ての章について語りあったら終了。最後に、この教養の会で得られたこと、改めて気付かされたことを、語り合いましょう。美味しい食事とともに。

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配慮すべき条件
・人数:3人以上が理想。7~8人くらいまでなら、気軽にできるイメージ。
・時間:2時間程度。じっくり話すと長くなっちゃうので注意。
・役割:進行役、場のホスト役がいればうまくいく。

その効果は?

参加者の感想

本の感想を言い合うだけでなく、深く読み解くやり方はやったことがなかったので、たくさん発見があった!
リモートワークで、雑談をする時間もあまり取れなかったので、すごく楽しめた!
感想を聞いていくうちに、その人の経験談が聞けたりして、とても参考になった。
みんなの考え方の違いがわかり、いろんな方向から理解が進んだ。
全員の考えを本に書き込んでいったら、すごい情報量になった。この本の価値が上がった。

繰り返すことで教養になることを目指す

1回やってみると「知識が増える」「互いの価値観が見える」という効果に気づくことができるでしょう。しかし、この教養の会は、定期的に繰り返していくことで、より幅広い知識と深い考え方が身についてきます。

ぜひ、一度試してみてはいかがでしょうか。

(三澤)


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