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教育現場で先生と考えた! お互い向き合って話を聞き合うための「スピーチサマリー」活用法

お互いの話に耳を傾け、聞き合う。
ビジネスの現場で求められますが、実はかなり難しいですよね。
子どものうちから話を聞き合う姿勢や、考え方を考える土台がつくれたら、学びの幅が広がり可能性が広がると思いませんか?

新宿区立落合第六小学校では、4年前から「お絵かきシンキング」や「ノート学」の授業を通して、自分なりの学びを見つける取り組みを行ってきました。

今回は日々、子どもたちと向き合っている落六小の先生方を対象に、お互い向き合って話を聞き合うため「スピーチサマリー」を体験していただきました。教育現場でどのように活用していけるのでしょうか?

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スピーチサマリーの使い方のご紹介

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1.スピーチサマリーのシートを用意
1つの話題につき、1枚使います。

2.発表者の似顔絵と名前を書く
発表者の主張を1枚のシートにまとめたいので、右上のお餅のような形に似顔絵と、似顔絵の下に発表者の名前を書きましょう。

3.話の内容を、シートの下半分の余白にメモ
準備が整ったら、話の内容をシートにメモします。
メモをする際には下記の4つのポイントを意識することが大切です。

・文章ではなく単語で
・四角や矢印などを使い、構造を意識して
・イメージをイラストで
・カラフルに色を使って

4.スピーカーの主張を要約し、タイトルをつける
似顔絵の左側にある吹き出しに、発表者が大事だと思ったことや、伝えたいことを要約しましょう。
タイトル部分には話を聞いて「自分だったらこんなタイトルをつけよう」と想像しながら書いてください。

5.書いたものを、周囲のメンバーに説明し共有する
それぞれ発表者の内容をどのように受け取ったのか、互いに説明し合うことで、注目したポイントや観点が見えてきます。

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先生方が話を深める中で、同じ話を聞いても一人ひとりの話の捉え方や、視点の違い、お互いのことを知る面白さに気づいていきました。
スピーチサマリーはお互いの話を聞き合う時に有効なのです。

教育現場ではどう活用する?

しっかり話を聞かないと、主張もタイトルも書けない。子どもたちに話を聞いてもらいたいときに活用するといいかもしれない」
「子どもたち同士で話を聞きあって、発表するときに使えそう!
「でも、低学年の子たちに使うのは難しいな…」

先生方から「話をしっかり聞き、発表する」ときに活用できそうだ、という発見の声が挙がりました。
もちろん、学年によっては基礎的な学力や考え方、学びの姿勢が追いつかず、適さない場合もあります。
スピーチサマリーを実際に活用しながら探求することで、より適した学年や科目や場を見つけることはもちろん、互いに向き合って話を聞き合う文化を育んでゆくことができると思います。

そんなスピーチサマリーをビジネスの現場はもちろん、教育現場でも活用してみませんか?

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スピーチサマリーは、こちらから無料でダウンロードできます。


関連リンク
三澤の著書「ビジュアル思考大全」にもスピーチサマリーが掲載されています。
他にも様々な現場で活用できる37の技法が紹介されているので、ぜひチェックしてみてください。


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