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ちょこっと紹介!グラグリッドの仕事ってどうやって始まるの?

私たちグラグリッドは、自らの活動を「可能性を覚醒させる共創デザイン」と定義し、新規事業の創出や組織変革、地域づくりなどをテーマとした共創プロジェクトに取り組んでいます。

しかし、「グラグリッドってどんな仕事をしているの?」「どうやってお金をもらっているの?」「どのように依頼をすればよいの?」など、共創プロジェクトを始めるにあたってのご質問をいただくことが多くなっています。

そこで、ここではグラグリッドの共創プロジェクトがはじまる前のプロセスを、ちょこっとだけご紹介します!

グラグリッドにお仕事のご相談を考えている企業や自治体の方、またグラグリッドのメンバーやパートナーとして一緒に働いてみたい方などの参考になれば幸いです。



さて、本題に入る前に、グラグリッドが共創プロジェクトへ取り組む根っことなる考え方をお伝えするため、私たちが定義している「可能性を覚醒させる」ことについて深掘りしてみます。

私たちは、「可能性」は未来を創る原動力であり、どの企業、どこの地域、そして誰もが持っている宝のような存在と捉えています。しかし、その宝は簡単に手に入れにくく、そもそも宝があるのかすら、自ら気づいていないこともあったりします。

なぜか?

それは、当事者にとっては当たり前のことだから。
当事者にとっては当たり前だから、
自ら持っている可能性を見過ごしていたり、
ないと思って自信を失っていたりするケースを目の当たりにします。

「うちの会社でそんなことはできない」
「売れるかわからないし、前例がない」
「どうせ無理に決まっている」

自分たちの可能性に気づいていれば、これらの言葉は出てこないでしょう。
しかし、実際には企業や地域の中で、よく聞かれる言葉です。

様々な企業や地域が、ビジョンづくりや新事業・新サービスの創出、そして組織変革などの取り組みで何かを生み出そうとしているときに、このような状況が各所で起こっているとしたら、日本の創造的な活動は停滞し、大きな損失になるのではないだろうか。

グラグリッドはそこに危機感(危険な状態であると同時に、変わる機会でもある)を持って、私たちが行っている活動の思いを言語化したものが「可能性を覚醒させる」につながっています。

この思いに共感いただいている企業や地域の皆さまと、今、共創プロジェクトをご一緒しているものと感じています。

では、それらの共創プロジェクトがどのように始まるのか、
その流れをご紹介します。


STEP1.プロジェクトは、「曖昧なお問い合わせ」からはじまる

最近、多くのお問い合わせをいただくのは【ビジョン】に関わるテーマ。
いくつか事例をご紹介します。

グローバルな製薬会社様からは、「経営陣やマネジメント層がビジョンを共有し、自分たちごととして社会的役割の再認識や再発見、次期事業方針の策定を進めていきたいが、どうすればよいか?」

大学法人様からは、「大学に新しい研究組織を立ち上げるのだが、新組織に関わるメンバーの見ている方向がバラバラになっている。このまま立ち上げを進めていくには不安がある。何かよい進め方はないか?」

また、ビジョンに関連する【組織変革】のテーマでは、「創造的人材を育成していきたい」というシステム開発会社様や、「組織を横断しての共創文化と仕組みを構築したい」エネルギー会社様などからは、どのようなプログラムで、どう進めていけばよいか?といったご相談が始まりでした。

これら以外にも、【未来洞察】【コンセプト設計】【デザインリサーチ】などに関わるテーマでご相談いただく機会が多いのですが、担当の方々に共通しているのは、一緒に「可能性」を探索する(よい方向に進めていくためにどうすればよいか?という問いを共有する)同士を求められているようなイメージがあります。

(これは個人的な希望です。これまでグラグリッドは、ユーザビリティやUXデザイン、人間中心設計やサービスデザインなどの活動を通して、顧客・人を中心に「考え方を考える」ところからプロジェクトの実践をしてきました。お問い合わせいただく担当の方が、発生している問題やテーマが人に関わっているものであれば、何らかヒントが得られるのではないかという期待をいただいてご相談いただけていたら嬉しいなと思っています。)


STEP2.相談内容の詳細をうかがう打合せでは、やろうとしていることの本質を探り、目指す目的・ゴールを共有する

STEP1.のお問い合わせをいただいてから、担当の方とオンラインや対面の打合せを設定し、詳細なお話をうかがいます。

その打合せの中で、課題の本質を探るブレストをしたり、グラグリッドで関わった過去事例などを紹介し、テーマに対してどうアプローチしていくかを探っていきます。

この時点で、具体的な進め方の方向性が見える場合もあれば、目的・ゴールの認識を合わせるのみの場合もございます。

企業の共創プロジェクトにおいては、担当者や担当部門が組織を横断的にマネジメントすることが肝になってくることが多いです。そのため、「何をやるか」と同時に、「誰に参画していただくか」も重要で、そのための方針や当該組織特有の難しさ・文化や背景についても把握していきます。


STEP3.プロジェクトの目的・ゴールに向けてのプログラムを設計する

STEP2.の打合せを経て、まずはグラグリッド内で共創プロジェクトの提案内容を検討します。

ひとつ例でご紹介します。

観光施設のコンセプトを策定したい、といった地域商社様のプロジェクトでは、コンセプト策定を経営層だけで決めて、それをスタッフの皆さんに伝達するのでは形骸化してしまう懸念がありました。
そこで、施設のスタッフ皆さんで考えたコンセプトを作ろう、という方針のもと、フィールドワークやワークショップを組み合わせたプログラムを考案。

その際、地域の観光が密接につながっているため、観光関わるキーマンや行政の方など、地域観光の視点で、それに関わる人もワークショップに参加いただくことも含めて、どのように関わっていただくのがよいかも検討しました。

また、実際にコンセプトを組織に定着、それに紐づく施策の検討、実施を進めていくためには「リーダー」を立てることがポイントではないかと考え、施設のリーダー(肩書上の代表ではない)を選定し、ワークショップをリードしてもらうことなども提案に組み込みました。

そして、全体のプログラムの流れをわかりやすく伝えるために、必要に応じてプロジェクトジャーニーという絵を用いた提案資料を作成しました。絵に記述されている要素を用いながら、どんなことを行うかイメージ、どこが難所で、どう乗り越えていくか、そこに誰が関わるかなど、プロジェクトのストーリーと合わせて共有しやすく伝えられるように準備をしました。

プロジェクト全体の流れを旅の世界観で表現し、関わる人や活動のイメージ、ポイントとなる箇所を議論しながら伝えられるように可視化したプロジェクトジャーニー

STEP3.ではこのような検討を、一つ一つのお問い合わせに対して行います。そのため、全てのプロジェクトが異なるプログラムとなり、毎回カスタムメイドの提案となります。


STEP4.実施内容および期間、費用を提案し、契約を締結!共創プロジェクトがスタート!

STEP3.で検討した内容を資料としてまとめ、プロジェクト全体の期間と、かかる費用を算出して、プロジェクト担当の方へ提案します。

費用は、プロジェクト全体の中で、どのようなプログラムを実施するか明確にして、それぞれのプログラムにどの程度の費用がかかるか算出した合計をお見積りとして提出します。

もちろん、提案した内容から、実施の詳細やスケジュール、費用の調整が必要なことは多々あります。

また、担当の方が組織の中での決裁を得る必要もあったりするので、そのために必要な追加情報や決裁者向けの提案の機会をもらったりすることもございます。

これらのプロセスを経て、合意が得られれば業務契約を締結、プロジェクトのキックオフです!


今回は、グラグリッドのお仕事が生まれるキックオフ前のプロセスとして、基本的な流れをご紹介しました。

いま、共創プロジェクトをはじめようと考えておられる企業や地域の担当の方、このような提案活動から一緒に参画したい正社員、パートナー希望の方、お気軽にお問い合わせください。
(尾形)

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