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多様な人と、生きる知恵や文化について語り合う「笑門の会 Vol.1」を開催!

共創するデザインで、実験しながら社会のしくみを創りしているグラグリッド。2022年からは、東京都大田区の「笑⾨スタヂオ」に移転し、活動を展開しています。

移転して以来、大田区や大森町の地域との関わり、そして街角再生プロジェクトとして同じエリエに住まう⼤森ロッヂの人々との触れ合いなど刺激に満ちています。

グラグリッドの笑門スタヂオこと「笑門の家」の外観

この面白い場所「笑門スタヂオ」で、さまざまな人と、生きる知恵、文化について語り会う場をつくっていきたい

そんな思いから、始めた企画が「笑門の会
ここでは、第1回として開催した会の様子をレポートします。

テーマは「とける ✕ 場」

街に「とける」場とは何か?
人と人とが「とけあう」場とは何か?
「とける」とは何か?

これらの問いを共に考えていく過程から、「とける」について深めていきます。

はじめに、話題提供者として、この「笑門の家」を設計された古谷デザイン建築設計事務所の古谷俊一さんからのインプットトーク。

笑門の家もそうだが、街の中に一つだけその建物をよくしても、自分だけの建物がよければよいわけではない。

緑を使って、景観を作って、街につながっている。
そんな建物をつくりたい。
そこで、「みどり」が、街と建物をつなげてくれる。

光があって、光合成によって緑が有機物を作って、それによって人が生きている。そんな街にとけこむような環境をつくりたかった。

そんなインプットを経て、ファシリテーターの小島さん(design MeME)から、入居を想定していなかったであろうデザインファームが入居したことに対する質問を皮切りに、対話が進み、住み手の感覚も街につながる要素があるとの観点が見出されてきました。

家のことだけを考えるのではなく、その街に建てられている家に住んでいるという感覚を持つ人が住む。

しかし、それは「変わった人」と見られてしまう。
そんな人はなかなかいないのでは?と。
貸し手側としては、そんな人どこにいるのか?と借り手がつかず不安になる。

また、街と家の間の「みどり」が生きているというのが、緩衝領域にもなっているのだろうという話にもなり、みどりを手入れすることが街につながるきっかけにもなっている、といったことも。

何か結論を出す対話ではない中で、最後に参加者のみなさんが印象にのこったことを、一人ひとり、シートに記述して共有。

  • 光、緑、人。緑が人と人の接着剤になる

  • とけるは変人

  • とける場からとかす場へ

  • 空と緑

  • 生きるものが境にあること、そのつなぎ力

  • もとのカタチから生きて、新たに生まれてとける

小島さんからは、総括として、つくる人も、住む人も、環境をポジティブに受け取れること、面白がれることが「とける」ことにつながるのだろうとの発見が共有されました。

これにて第1回笑門の会が終了。
あっという間の2.5時間でしたが、個人的には「とける」とは何か?考えることで、街と家の関係性や、その家に住む自分のあり方などを見つめ直すきっかけとなりました。

笑門の会は、普段考えないような視点切り替えをしてくれるような場になっていく可能性を見いだしてくれそうです。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

(尾形)


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