霞が関離れ

私は、元々霞が関で働いていました。今は公務員の世界から離れ、元々関わっていた行政分野とも関係のない業界に身を置いています。その経緯は別途お話ししたいと思いますが、「霞が関離れ」がニュースになる昨今の状況をみれば、私の目線で感じてきたことを自然体で表現すれば誰かの参考にはなるのかもしれないと感じています。「霞が関離れ」が、公に対する世の中の関心の低下を意味しているとは感じていません。公のことに関心をお持ちの方は、参考にしていただけることもあるかもしれません。

記事の執筆に当たっては、特に、これから進路選択を控えている方を意識して、私の過去の職業人生を基に記述していきたいと考えています。現在の私は、既に霞が関で働いている訳でもありませんし、霞が関を顧客とする企業で働いている訳でもありません。個人として感じていることを、素直な気持ちを言葉にしやすい環境にあると思っています。

話を進めていくうちに自然と思いがこみ上げてくることはあるかもしれませんが、力を込めて理想云々を喧伝するようなことはできるだけ避けたいと思っています。私が個人として感じていることを、飲み会で話すくらいの力加減で、率直に文字にしたいと思っています。読者の方が、自分の目線のように追体験できるような書き方ができたらよいな、と思います。

本日は、私が転職活動をした時の話をしたいと思います。一人の人間が転職したというだけの話ですので、極めて個人的な話ですが、私自身にとっては人生の転機であり、いろいろ悩んで決断しました。だから、参考になるかもしれません。

 まず、進路を検討するに当たって考えていたのは、どういった企業であれば転職先として問題ないか、ということです。

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